Covid-19(通称コロナ)の影響まとめ -その3-

第1回では世界経済・GDPへの影響がどうなりそうかについて、第2回ではアメリカの小売の状況について書きました。
今日は、アメリカのフードデリバリービジネスの状況について、ざっくり見てみたいと思います。

ざっくりサマると

・Ubereatsなどに登録するレストランの数は急増していそう
・ただし、コロナにより、そもそも閉鎖するレストランなどもあるので一概に供給元(レストランなど)が激増しているかは不明
・またそれに加えて、デリバリー事業者はより安定した供給のために、スーパーなどの商品の取り扱いを強化(最後のライフラインとしてのスーパーの強さ)
・デリバリー事業者は供給元確保のためにも、手数料率の緩和策などを発表しているが、一部事業者はややその内容の悪質さから逆に評判を落とすことに
・一方で、消費者側の需要は全体的に増加していると見られるが、事業者によっては、オフィス需要が激減したため、単なる純増ともいかない場合がありそう

◆Uber
ウーバー単体で見ると、配車サービスは9割減の壊滅状態。一方でレストラン登録は10倍増
https://www.businessinsider.jp/post-210727
フランスではカルフール、スペインではGalp、ブラジルなど各国の小売と連携したデリバリー事業強化を急ぐ。
https://jp.techcrunch.com/2020/04/02/2020-04-01-uber-eats-beefs-up-its-grocery-delivery-offer-as-covid-19-lockdowns-continue/

◆グラブハブ
稼ぎ頭だったオフィス向けのランチ出前が姿を消し、レストランの閉鎖によって供給も減少
https://jp.reuters.com/article/food-delivery-breakingviews-idJPKBN21K0CM
供給元支援のため、手数料を減らす措置を発表。が、その内容に批判も。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/03/8c9b18792aa765c8.html
https://forbesjapan.com/articles/detail/33290

◆ドアダッシュ
供給元をレストランからスーパーなどのリテールに拡大。ドアダッシュの強みは、データ提供=顧客行動をよりよく理解できるように。
https://digiday.jp/platforms/delivery-speed-data-advantages-doordash-pitches-platform-retailers/

◆その他
ある調査では対象の1/4の世帯がフードデリバリーサービスの利用を増やしていると回答
https://forbesjapan.com/articles/detail/33148

フードデリバリーと言っても、プレイヤー間での勝ち負けなどはこの期間でもはっきりと出てきそうなので、この辺りはまた明日以降でもう少し深掘りするかもしれません。
あとは、ブルーエプロンなど、ミールキットなどもう少し別のプレイヤーを見てみるかもしれません。

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