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石岡瑛子展

一昨日で終わってしまったが、先週の土曜、石岡瑛子の大規模回顧展へ足を運んだ。清澄白河の東京都立現代美術館。入館まで60分、さらに入室まで30分と言う大混雑だった。

クリエイティブ・ディレクターとしての活躍を正直あまり知らず、きっかけはテレ東のプロデューサー・佐久間宣行氏がパーソナリティーを務める「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」で石岡瑛子展に行ったというエピソードトークがきっかけだった笑

芸大卒業後、資生堂のデザイナーを経て独立。初期の商業ポスターや中期のパルコとの仕事などから晩年の北京オリンピック等、世界的プロジェクトへ至る創作の軌跡には大小様々な仕事に優劣はなく、すべて作品として後世に残していけるのだという点で勇気づけられるものがあった。

個人的にはグレイスジョーンズとの仕事(ツアーの衣装など)と北京オリンピック開会式(衣装)が一番印象に残った。大規模会場での大人数、高予算のコンサート・イベントこそ僕の創作モチベーションの源なんだという思春期からの興奮を思い出した。なんとか、東京オリンピック開催できないかな。開会式マニアの私としては昨年以来の悲願だが、果たしてどうなるか。。。北京オリンピック開会式を巨大スクリーンで鑑賞しながら、悲しくなってしまった。

これはTwitterにも書いたが創作メモも展示されており、「私のLawyerは誰と交渉するのか?」「飛行機代、Concert Hall確認」「予算と表現には密接な関係があることを理解してもらう」など生々しい書き込みもありリアルだった。商業や時には政治も関わる大型プロジェクトで、コンセプトをデザインし、妥協なきディレクションでチームのクリエイティブを完成まで導く姿が目の前に見えるようだった。

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