歓声的出来事

「ライオンが空を飛ぶ」というタイトルを頭に思い浮かべてみるとそれは太陽と月がハイタッチする頃であった。

科学的なメロンパンが必要だ、非科学的なメロンパンが必要でない、人々はそんなことを繰り返していた。あきれ顔のヘモグロビンが心臓から爪の先まで火の玉みたいに駆け巡っていた。

人が虹を指さしてまた元の道路に目を移すまでの時間を計測してみた。老いた配達員が赤いポストに手紙をペタペタ貼っていた。商店街の真ん中を一輪車で走っていた少女がOLとおでこをぶつけた。ちなみに、OLは列を抜かそうとしていた。

僕にはわからなかった。机の上で寝転がった消しゴムで変色虹をなぞってみたらまた元に戻るのか、それともそうでないのか。

とにかくこれで終わりたい.

否、ライオンだった.


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