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9月第2週放送(いつか憧れの)初段を目指す!スキがない将棋


こんなに上手くいっていいの?その1

相掛かりの講座2回目。先週に続いて相掛かりの序中盤戦だ。攻めの手がかりをどこに求めるのか問題。飛車を活躍させてどんどん攻めたいのはやまやまだけど、守りも気になるところ。
この日は「攻める展開です」と、飛車先に☗2四歩を打ち込む手順を説明された。
☖2三同歩→☗2四飛の後、飛車を咎める☖2三歩はよくある流れだ。そこで豊島先生は飛車を自陣に戻さずに☗3四飛と横歩を取った。
「ここで☗2二角成とすれば成功です」
確かに、馬を銀で取っても銀で取っても☗3二竜(または☗3一竜)で、カナ駒どちらかをゲットしつつ飛車が成り込めるので大・大成功だ。後手は飛車が1段目ではなく2段目にいて自玉の影になっているので利きが少ない。その弱点を上手く利用している。
だけど☗3四飛の段階で、後手がそうさせてくれるかしら、何かやってきそうだよねというのが率直な感想。とはいえこの展開になればごっつぁん手筋(変な言葉)としてぜひ記憶しておきたい。

まず☗2四歩と突っかけて…
☖2四同歩→☗同飛まで進んだところ
☖2三歩で受けられたらすかさず☗3四飛!
☗2二馬と成れれば嬉しい展開に♪
☖2二同銀(または同金)で馬を取られても大丈夫!
☗3二竜(または3一竜)で一気に敵陣突破だ

こんなに上手くいっていいの?その2

じゃあ☗3四飛と横歩を取られたら後手はどう受けるか。次に☖3三角と角を上がるパターンを解説してくださった。
横歩取り3三角型!私が右も左も分からない超観る将初心者だった頃、その呪文のような戦型の言葉の響きがやけに印象に残り、それを巧みに操る棋士先生方を、ため息と共に尊敬の念で眺めるだけだった。今なら少しは理解できるかしらと若干前のめりになった。
ところがさぞ難しいのだろうと身構えたのが嘘のようにわかりやすい内容だった。
ここでパーフェクトな一手があります、とお約束のPポーズと共に紹介されたのは☗2二歩。
(銀も金も角も)いっぱい利いてるところなんですけどね、とフフッと楽しそうに微笑う豊島先生。
山口先生がこれ、歩を捨てると何かいい事があるんですか?と質問したところ、次に☗4五桂と跳ねることができるのが☗2二歩の効果で、角の逃げ場が無くなってるんですよね、との回答。
確かに、角のコビンを自分の駒で塞ぎ、逃げ場が限られてしまっている。こうなったからには☖8八角成と角を取られる前に逃げたとしても、その後☗3二竜と成り込まれるのが厳しすぎる。
まるで操り人形のように、先手の言いなりだ。

ここでも山口先生、こんなの甘々じゃないですか?もっとドS要素頂いていいですかと笑わせてくれる。
確かにこれは上手くいきすぎかもしれませんが、相掛かりだけでなく横歩取りでもよく出てきますと仰る豊島先生。角がどいた瞬間に飛車が成れるのがポイントで、桂馬と飛車の位置関係を覚えてぜひ試してみたいカッコいい大技だ。

☖3三角と上がって飛車の利きを止めてきたら…
パーフェクトな一手は☗2二歩!
☖2二銀(または2二金)で除去しても…
☗4五桂が抜群!やむを得ず☖8八馬としても次が苦しい
☗3二竜と成り込み、後手陣を王手で突破できてしまう

頑張っている皆さんへ(お褒めの言葉)

豊島先生のお声がけで、詰将棋を毎日頑張っている「#豊島ブートキャンプ」参加者は多いだろう。私も疲れて時々お休みする日はあっても、寝る前やレストランでの待ち時間などにちょくちょく詰将棋を解く習慣がついた。
お悩み相談では、盤駒を使わずに頭の中で駒を動かすのが難しくて、コツを知りたいというお悩みが紹介された。今ここに無い、動いた盤面をイメージするのは初心者にとって壁のひとつでもある。
すると豊島先生は、盤駒使っても大丈夫、慣れが必要です、との事で、先生も囲碁やオセロだと全然先が読めないと意外すぎるエピソードを話してくださった。

(将棋以外なら)何手くらい読めるんですかと山口先生に尋ねられ、3手くらいですかね、と仰るのはさすがにご謙遜だとしても、数十手先を読み痺れるような一手を放つ豊島先生でも、苦手な事がおありになるのかとすごく親近感を抱いてしまった。

じゃあオセロとか百人一首とか、豊島先生の専門外を極めれば私でも豊島先生に勝てる日が来る⁈と一瞬妄想して嬉しくなった。
いやいや、本来の目的から逸れすぎだ。実際は私が一生かかっても、豊島先生が「参りました」と仰る日は来ない。

そして山口先生に促され、詰将棋を頑張っている視聴者に向かって、その調子で頑張ってくださいと優しく褒めてくださった。テレビの前でニタついてしまったのは私だけではないはずだ。
老化に抗って日々ブートキャンプに打ち込むしかない。頑張れ、私の脳!

この日私は特製とよぴーオムライスを作った。こんな乙女的なベタな事をして楽しむなんて、いったい何十年ぶりだろう。
不器用なので流行りのふわとろ系ではないものの、これが私の精一杯だ。どんな人も、どんなタイミングからでも、チャレンジを始めるのに遅すぎる事なんて無い。

※恒例となった放送後の豊島講師の補講ポストはこちら↓

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