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R6 司法試験。トリプルEのやらかし

こんばんは。トリプルEです。

今日はR6のやらかしを整理します。

R5で一度不合格なってるので、かなり相場観、BCDEのラインは見えているつもりです。(正直Aについては相場観が分かってません。取ったことないので。。。。)

どこからやらかしか。
・大部分の受験生ができる問題。全体の6割くらいですかねー
・点数インパクトが最低でも10点以上あるものですかね。

伊藤塾の速報、BEXAの民事速報などを参考にしました。


R5やらかし振り返り、Eの取り方

大真面目に、ちゃんと勉強をして、その上で純粋にEを取り、ショックを受けた私には、「Eの取り方」がはっきりと見えます!手に取るように分かります。去年はどうなったらE評価となるのかが分かってなかった。


Eの取り方①
「設問丸丸ゼロ点を取ること。白紙も当然含む」

そもそもBやCの力しかない受験生がこれをすると、一気にEになります。
➡私であれば、R5行政法の原告適格25点分、商法の瑕疵連鎖30点分がゼロ点でした。これをやると、一気にEなります。そのため、合格をするには、とにかくゼロ点を割けること。オリジナル理論を書かない。当然時間切れなんて論外。一方で時間少なく、内容浅くなったは何の問題もない。


Eの取り方⓶
「設問に答えてない」
意外と多い。私のR5憲法がコレ。弁護士の意見書って言われてるのに、、、、3者間の問題ばっかりやってたから謎の自分の書きたい方式に引き付けて、設問指示をがん無視した。。。。。受験生失格。消えてなくなればいい。。。 でも、、、、頭では分かっていても、、、、意外と難しいんですよね。これ。

逆にDで止まる方法
設問に答えて、大枠は合ってるんだけど、内容がダメダメ、ミスばかり。このパターンはEではなく、Dです。Eは30~38点くらい。Dだと42点くらい付きます。かなり大きいです。絶対にDで止める。これが受験の鉄則ですね。

例えば、R5の刑訴は、領置の条文すら引かずに強制処分でゴリ押し、伝聞実況見分調書①でなぞの再伝聞を書いて伝聞性認定。ボロボロ。これがDです。
刑法は、実行の着手について、危険の惹起という要素を忘れ、密接関連性(時間的場所的)のみ検討し、謎の1回目の電話で着手認定。共謀の錯誤論点は全落とし(15点はあったはず)。ボロボロ。間違ってるけど、構成要件や体系などの最低限の刑法答案の体裁にはなっている。これがD。

ちなみに、私のEだと、憲法33点、行政法33点(公法系で66点)、商法は推定35点でした。
33点➡D42点
33点➡D42点
35点➡D42点

もしこれがDの42点で収まっていれば、、、、25点×1.75=44点

ほぼ合格点になってました。(実際は725点だったので、44点UPしても769点で一点足りない)。

このEをC45点にできたら余裕合格でした。

やはり、Eの相場を知ることは受験戦略上は重要ですね。でも、、、、これは試験委員の採点でしか知れません。再現答案読んでも分からない。自分毎じゃないから。

予備試験経験者が本試験を一回で受かる理由って、自分事としてE(不良)を取って猛反省した経験が生きてるからな気がします。


私は予備の勉強も受験もしたことのない、法学部でもない直ローの受験生なので、R5が初めての試験だった。

何か前置きで長くなりました。R6のやらかしを振り返りましょう。


商法の設問1(1)385条類推

はあー。最低です。
当然難しい問題で、全受験生はみんな用意してない問題。
でも、、、、、絶対にゼロ点だけは回避しなければならなかった。。。
それができませんでした。
ショックすぎる。

なぜゼロ点になったか。。。。設問が読めてなかった。
設問は「弁護士としての意見を述べなさい」。
そうなんです。意見だから、監査役は株主の行為を差し止めできないって意見でもいいんです。もちろん正解筋の385条類推できるって意見がベストだけど。

私は設問をしっかり読めておらず、「差し止めを肯定する手段」を書かなくてはならない、と思っちゃいました。そのため、奇行に走った。

取締役が開催を止める必要がある、、、、この不作為の差し止め?なのかなんなのか。。。。書いてて自分でも???のごみ答案を一枚も書きました。不幸中の幸いは1枚でとどめれたこと。

私の考える、最高の受験生の思考は、
385条をあげる。
乙社は株主であり、取締役ではないから直接適用できない。
監査役は裁判所の決めた開催について口出しする権利までない。
よってできない。
的な作文を0.5ページ書いて、さっさと次の問題に行く。
これでおそらく半分は点が入るはず。

こういう答案書いた人って「相当試験に向いてる人」だと思います。うらやましい。頭を交換してほしい。
Eにならない星に生まれた人。絶対受かってます。パニック下でも冷静に問題を読める証拠です。安心してください。

おそらく受験生の4分の1は、私のように、謎の怪文書を書いてるはず。無理やり385条の直接適用した人は残念ながらほぼゼロ点です。こういう人はEリスク高まります。

今回ラッキーだったのは、この問題の配点がおそらく15~20点しかないこと。他の設問1(2)と設問2も比較的難問で、全体的に受験生の出来が悪いこと。 私は設問1(2)と設問2はある程度正解筋に乗ってるので、おそらく全体ではCにはなってるはずです。致命傷にはならずに済みました。ラッキーでした。


刑法設問1.強盗落とし

受験生の9割は正解するはず。
超ど典型の強盗罪落とし。。。。。。
言い訳でない。。。。。。。。。。。
消えてなくなりたい。。。。。。。。
問研と全く同じ問題。。。。。。。。
定期テストレベル。
なぜか、強盗罪を否定して、窃盗成立としてしまった。。。。。

たぶん配点はかなり大きい。
少なくとも15点はある。20点あるかも。
ほんのちょっとだけ救われるのは、、、、強盗罪は検討したこと。一応その行為の強盗罪は検討したけど、財物奪取に向けられてないって切ってしまった。ひょっとしたらラッキーあれば原則論ってことで2,3点入る可能性もある???ないかな。

R5でいえば、共謀の錯誤を全落としと同じくらいのダメージ。

強盗罪以外は正解筋に乗ってるので、全体からするとCでは留まるはず。しょうがない。


行政法設問1(2) 16条、施行令「軽微な、、、」要件検討せず。

時間切れ。誘導文にもないから。。。。
施行令の要件検討全落とししました。。。。。
つらい。。。。。
どう考えても検討事項少ないな、とは思ってました。
でも、ケアレスとはいえない。
問題文の読解と構成で55分も使ってギリギリだったから。
余裕がなかった。。。。進むしかなかった。
7,8割の受験生は少なくとも要件検討はしてるはず。8,9点稼ぐはず。
私はそれがゼロ。
16条違反が処分の違法となるかの論証だけ書いた。。。。
配点は15点かな?3点くらい欲しいな。

まー去年のみんながそれなりにできる原告適格25点全落としよりはマシですかね。

他はそれなりに正解筋。行政法は受験生みんなが時間もないので、Cでは収まってそうです。


準やらかし① 憲法

規制⓶の営利的表現の自由について、時間切れで、手段審査できなかった。目的手段で切った。。。でも配点がそこまで大きくないし、目的で切ることも不合理ではない。7,8点のダメ―ジ。大ミスだけどやらかしとまではいえない。


準やらかし⓶ 憲法

薬事法の厳格な基準を定立したのに、3つの条件のうち、1つ目と3つ目を時間なく「合憲」としてしまった。2号だけ違憲。
採点実感によく書かれる「基準の意味が分かってない」的な答案と判断されそう。。。。。薬事法の基準だとほぼほぼ違憲になるはず。いつも通り無理やりでも違憲にしておけばよかった。。。。。。個人的にはやらかしですけど、客観的にみればやらかしとまではいえない気もする。


やらかし R5,6比較

R6はやらかしの数がかなり、減りました。
そして、ラッキーにもR5のやらかしに比べるとダメージが多少少ない気もする。

少なくともEは絶対に一つもない。Eの相場は手に取るように分かるから。

あとは、短答で25点下がった分をカバーできるほど上積みがあるか。

ボーダー族はハラハラドキドキ。でもきっと受かってるはず。

来年はトリプルAをとって名前変更したいです。

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