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超直前期の詰め込み方 アラフォーR5司法試験体験記

みなさんこんにちは。
アラフォー司法受験生のボーダーです。
R5の司法試験を受験し、今は論文発表待ちです。
実際に試験を受けてみて気付いたことなどを発信しています。

今回は、「休憩時間・前日勉強を制する者は司法試験を制する!」というテーマです。

試験前日&当日勉強=1ヶ月間の勉強以上に大事!

試験を受けて思ったのは、超直前期の勉強がいかに大事かということです。
特に2週間前からは「戦略」の立て方で勝負が決まる感じです。

私も試験1ヶ月前からは、自分の記憶維持力や定着具合から入念に計画をしたつもりでした。

しかし、、、、、当日と前日については詰めが甘かったです。もっと入念にスケジューリングすればよかったと後悔しました。

「休憩時間・前日勉強を制する者は司法試験を制する!」

実感としてそう思いました。

試験時間、休憩時間を完璧に把握しよう。

まず、このスケジュール表を完全に頭に入れましょう。

ポイントは以下の通りです。

① 初日の夜は勉強できない!つまり、民事系   の見直しは当日のみ!

時間割を見てください。
初日に行政法が終わるのは18時半です。
心身ともに、疲弊しきっています。
人生で感じた事のない疲労感だと思います。

ご飯を食べて、お風呂入って、21時にはベッドに入りましょう。

「絶対に勉強しようなどと思わないでください。」

私は失敗しました。
ついつい翌日の勉強をしてしまいました。

そして、身体が悲鳴を上げているにもかかわらず勉強をした結果、脳だけが覚醒状態になってしまったのです。

23時半にベッドに入ったものの、全然寝れません。

緊張というよりは、疲れすぎて寝れないのです。

結局ベッドで2,3時間バタバタし、結局5時間ほどしか寝れませんでした。

私の失敗&気づき、改善

①初日の夜は勉強しないで、ゆっくりして、早く寝るべし。

②民事の見直しは当日のみと考えて事前準備、計画をする。
・民法の当日見直し時間は3時間ほど(6時~9時)
・商法の当日見直しは、40分ほど(75分の休憩時間がありますが、30分ほどは心身の休憩に使いましょう!、見直しは残りの40分ほどと考えましょう)
・民訴の見直しは20分ほどしかない。

 ➡このように考えると、直前1週間の勉強は2日目の民事系が中心にすべきです。

② 刑事系の見直しはたっぷりある。

上に書いたように2日目の民事系の前日・当日の見直しはほとんどありません。
一方で、4日目の刑事系の前は中日を挟むため、見直しはたくさんあります。
具体的には、中日の朝6時~夜8時くらいまで、12時間ほど勉強できます。
私の経験上は試験ハイのため、休憩ほとんどせずにノンストップで勉強できました。
相当な量の見直しをすることができます。

さらに、当日も1科目目の刑法まで3時間、刑訴は45分ほどの見直しタイムがあります。

そこで、刑事系については、私は以下のような直前期の戦略をとりました。

・刑事系2科目の論文勉強は試験の10日前にストップする。
10日間は残りの6科目と短答に全振りする。

・中日の10時間で、問題研究(48問)をじっくりと全て見直しました。10日前の時点で高速回転できるレベルにあるので、10日ほど明けても、すぐに記憶等は回復しました。➡1日で刑法脳と刑訴脳を一気に回復させました。

・そして、当日は、矢島スピチェのテキストで、網羅的に知識を確認しました。

※なお、中日は刑事系論文だけでなく短答も見直しを計画されているかもしれません。
もっとも、私の実感としては、サバイバル中に2日後のことは正直考えられませんでした。翌日の試験のことで精いっぱいです。
中日に中途半端に3,4時間短答をやるくらいなら、翌日の刑事系に全振りした方がいいかと思います。

③ 短答前日

短答前日、当日もたっぷり寝るべきか。直前期に詰め込むか。

刑事系は15時頃終わります。
論文8科目終わったとの達成感はあるものの、心身は本当にボロボロです。

本当はこの日もじっくり寝たいところです。

でも、短答は本当に直前の直前まで点がアップします。
大袈裟でなく、1時間もあれば5,6点はアップします。

特に民法については、詰め込み効果が極めて高いです。

そのため、短答前日は早めに寝て、超早く起きて、思いっきり知識を詰め込み、そのまま本番に突入との方法もアリです。

私の感覚的には民法は直前詰め込みで10点UPしました。
私は4時間半睡眠で、7時間鬼の詰め込みをしました。

リスクあるのでお勧めはできませんが、自分なりに決めておきましょう。
くわしくは下記記事に書いています。

まとめ

初日 選択・公法系

選択科目については、当日は6時~9時まで3時間は見直す時間があります。
そのため、前日の見直しは憲法と行政法が中心となります。
特に論文問題を読み込んで、憲法脳および行政法脳力のピーキングをすることをお勧めします。
暗記系は当日に、憲法は45分ほど、行政法は2,30分あります。ファイナルペーパーを用意しておきましょう。

2日目 民事系

初日で疲れ果てて、民事系の前日勉強はできません。
当日のみの見直しを前提に計画しましょう。
私は、試験2日前~6日前まではほとんど民事系をやっていました。

当日は民法は見直し時間が3時間あります。
まとめノートや総まとめ系のテキストをざっと見直すのにちょうどいいです。

商法は当日見直しに40分ほどあります。
民訴は20分ほどしかありません。
この時間で見直せるファイナルペーパーの作成が必要です。

4日目 刑事系

上に書いた通り、中日及び当日で15時間ほど見直す時間があります。
刑事系はこの15時間で相当知識の回復ができ、詰め込みもできます。
勇気を出して、刑事系の見直しはこの時間での回復に賭けましょう。

5日目 短答

上に書いた通り、短答民法は、詰め込めば詰め込むほど点数がUPします。
刑事系が終わったら、早めに寝て、早めに起きて、本番まで鬼の詰め込みをしましょう。
論文ほど脳みそも使わず、最後の力を振り絞って、1点でも多くもぎ取りましょう。
大袈裟でなく、当日の勉強で10点くらいUPするはずです。
お勧めは、民法の条文素読です。特に家族法と債権法です。

おわりに

以上、今回は「休憩時間・前日勉強を制する者は司法試験を制する!」というテーマでお話ししました。

論文に必要なのは、①問題解法力と②網羅的な基礎知識です。
直前期はこの2つをいかにピーキングしていくかがポイントとなります。

そのためには、①短文問題集 ②総まとめ系テキスト(又はまとめノート)が重要となります。

結局のところ最終的には、普段の勉強は、全てこの2つに集約されていくものだと感じました。

直前期こそ手を広げず、この二つを中心にピーキングをしていきましょう。

ではまた。







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