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トリプルE 令和6年司法試験振り返り(初日)

お久しぶりです。

トリプルEです。(R5に憲法、行政法、商法でEを連発し、不合格なりました。)

2回目のR6を受験してきたので、各科目を簡単に振り返ろうと思います。

伊藤塾の速報正解筋、BEXAで民事系の動画があったので、それを参考にしてます。

R5振り返り

憲法:E
行政法:E
民法:C
商法:E
民訴:E
刑法:D
刑訴:D
国際私法:57点
短答:141点

→合計725点(合格770点)、約2,100位/3,150人

去年終わった後は「合格した」と思ってました。今まで書き切って落ちた経験がなかったので、書けば受かると思ってました。とんだ勘違い野郎ですね。司法試験は、書いても受からないことを知りました。。。

国際私法(R5:57点➡R6:?)

去年:なぜかこの科目だけはR5の成績良かったです。手応えはCだった民法や民訴と同じくらいだったんですけど、、、、おそらくそれくらい受験生のレベルが低いのだと思います。きっと、基本科目よりも10点くらい高くつく気がします。

R6:
全部で10個の小問ありました。例年より2つ増えましたね。
第二問の家族法は概ねできました。
第一問は、消滅時効の問題ができませんでした。仲裁法の問題は3段論法がちょっと崩れてぐちゃっとしました。

予想すると、第一問:Bかな。第二問:A
予想得点は、55点としておきましょう。(昨年比マイナス3点)

事前に予想通りって感じ。次は憲法!!!!

憲法(R5:E、たぶん33点)➡R6は???

去年:完全死にました。単独なら足きり危機あり。とにかく設問に答えなかった。意見書じゃなくなってた。猛反省。憲法は大枠外すと一気にEになります。
今年は憲法について過去問を解きました。でも、、、最後まで得意にはならなかったですね。日本語の読解力が乏しいことに気付きました。憲法は読み書きの力が出ますね。
事前目標はCを死守。とにかく①設問形式に完全に従う。⓶人権選択を合わす ③「型」を守る。④問題文を引っ張る。ことを目標にしました。

R6:
今年は職業選択と営利的自由でした。
問題形式は、R30の青少年のわいせつ図書、R27とか26あたりのタクシー会社の電気自動車要件の問題と同じでした。

でも、、、、、この2つは書き方が難しく、最後まで事前に書く順番を決めれなかった問題でした。

とにかく検討事項が多い。既存業者、新規業者の視点、規制は1号~4号くらいまであって、規制目的も積極でも消極でもなく、、、、、まともに書いたら書き切れない。

「ある程度理論合理性は擬制にして、書き切って、問題文事実を拾うしかない。審査基準は合わせて一個だけ定立する」こんなフワッとした指針だけ持ってました。

1)R6 実際の出来。
①問いは超オーソドックスでした。設問に合わせられないってことはなかったです。→OK

⓶人権も見え見えでした。22条の職業選択と21条1項の営利的表現の自由→OK

③憲法上の保障、制約、合憲性判断枠組み、目的審査、手段審査の枠で書いた→OK

たぶんこの①②③を揃えた時点でEは間違いなく回避してます。この3つができない人も1,2割います。去年の私みたいに。


2)ダメだったところ。

×××許可制自体の審査わすれ。
手段審査は1号~3号をそれぞれ検討しました。。。でも、、、、肝心の前提となる許可制それ自体の審査してない!!!!!!!!なんか、このあたりがグダグダなった。

×××手段審査グダグダ
・判断枠組みは薬事法の厳格な基準を採用。なのに、、、、、、時間もなく、問題文のコピペだけして1号と3号は合憲としてしまった。2号は違憲。。。。。厳格な基準を採用して合憲っていつもは絶対にしないのに、、、、本番の魔力ですかね。。。適当に他の方法を挙げて違憲にしできたはず。。。。実力不足です。

×××手段審査、ほぼ問題文のコピペ。
正直、問題文を完全には理解できなかったです。そのため問題文に切り込めてない。評価超うっすい。ほぼコピペ。。。実力不足

×××営利的表現の自由の手段審査、時間切れ
営利的表現の自由の審査について時間切れとなっちゃいました。
急ぎ目的審査で切って、手段審査なしとなった。。。。


3)よかったこと。
☆☆☆ 大枠、型は守れたこと。これだけでD以上。

☆☆☆ 事案に即した判断枠組みの定立
手段審査の事実評価はグダグダでしたが、判断枠組み定立にあたっての事実の特殊性にはけっこう切り込めて、オリジナル作文をたくさんしました。上手くいきました。

☆☆☆判例に触れたこと。
22条は、小売り、薬事、酒類免許
営利的表現は、あん摩師広告に一言触れた。

☆☆☆ うすいけど一応問題文の事実はコピペした。

4)得点予想
典型的なCですね。上位60-65%。45点としましょう(昨年より12点UP)。
もっと狙えたけど、、、これが実力ですね。去年のEに比べればマシ。よしとしましょう。

さあ、次もトリプルEの一つ行政法。


行政法(R5:E,33点くらい➡R6:?)

去年:E. 一番の失敗は設問2の原告適格25点分がゼロ点になった。直前期に民事訴訟法をやり過ぎて、謎の当事者適格脳になってた。9条2項の枠組み以外と言われて頭ばパニックになり、謎の当事者適格から作文するという奇行にでました。

今年は過去問を全年度やりました。でも最後まで得意にはならず。時間が全く足りない。苦手意識のまま突入。目標はCの死守。


1)R6 実際の出来。

問題文が多い。。。制度仕組みの解説だけで1ページあった。
答案構成終わった時には既に55分経過。残り65分。案の定時間なかった。。。
個人的に最高難易度のH25っぽいのかなと思いながら読んでました。


2)設問1 処分性 
普通の問題でした。
みんなもできてると思います。
紛争の成熟性も書いた。採点実感にいつも書かれてたので。
この問題単体だとBはあるはず。

3)設問2 本案 
① 16条手続きの瑕疵
死にました。
どう考えても書くこと少なすぎだろと思ってたんですけど。
要件検討の「軽微」性について丸丸落としました。時間ないし、実力不足。
当たり前のように16条違反を認定して、いつもの論証で、法の趣旨没却するから処分も違法とのことだけ書きました。
例年ならここも絶対に誘導文で一言触れてくれるはずなのに、、、意地悪すぎ。配点は15点でしょうか。 4、5点はもらえそうだけど、10点分は大失点。


⓶ 要件裁量逸脱

一応裁量の型に乗せて、趣旨から、所有者の利益との利益衡量をして文言解釈をでっちあげて、あてはめました。事実も使って作文。グチャったけど、、、この設問だけなら平均以上ありそうです。

設問2をトータルすると、、、、、①が死んでるので厳しいですね。Dかな。。。いや、⓶はまずまずだからCな気がする。上位65%のCとしましょう。


4)設問3 違法性の承継 
けっこう書きました。
反対説も書いた。
伊藤塾の速報を見ると筋は概ね合ってる気がする。
たぶんBはありそう。


5)感想
後で振り返ると、
単体の問題は決して難しくはないんですけど、初見でこのボリュームだと相当きつかった。
そしてツイッターを見ると行政法が難しかったという受験生が多いみたいです。個人的にはそもそも行政法は難しいと思ってるので、例年に比べて今年が特別難しいとも思わなかったです。毎年難しいので。

Cの死守は達成できたはず。
あとは、Bになるかどうか。
設問2の①の大失点が痛いですね。

うーん。CとBの境目の46点としましょう。(昨年より13点UP)


初日まとめ

本番前日は、国際私法、憲法、行政法の過去問を1通ずつ起案しました。そのおかげか、書くことについては本番は上手くいきました。

予想は、国際私法55点、憲法45点(C)、行政法46点(C)。昨年Eだった公法系2科目については上手く守れたとは思います。よしとしましょう。

次は2日目!!!!!


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