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司法の刑訴18年分を全部解いた感想

刑訴の司法試験を一気に解きました。
R5年は時間なくて、8年分を1,2回答案構成したくらいで力尽きました。。。
結果はDでした。
領置全外し。伝聞グタグだ。

以下18年分&予備12年分を一気に解いた感想です。

以下は1年前の私に伝えたかったメッセージです。R6が初受験の方は必見です。

①R6年も絶対に本試験過去問の焼きまわしだ。

焼きまわしという表現は正しくないかもしれません。単純に、出る論点は決まってるという意味です。

たとえばR元年からR5は全て過去に出題済みです。

R5は①領置と②実況見分調書でした。

領置はH22に出てました。。。。。私は全く知らなかった。。。。結果死にました。

伝聞の実況見分調書なんて、H21,22,23,25で4回も出てました。これがグダグダって、、、、、受験生失格ですね。


⓶受験界の通説「H22年より前は傾向が違うからH23以降だけでよい」は嘘だ。

むしろ出題周期としてはH18~22の論点が今問われてる気がする。


③過去問の全年度分について、出題論点は絶対に押さえろ!!!!!出題論点表を見れば分かる。2,3時間でできるぞ

➡これはマスト。やっとけば領置落とさずに済んだ。


④伝聞は全問(11問)やる。

伝聞は知ってても書けませんね。そして、過去問でしか学べない。したがって、伝聞についてはH18から全部解く必要あり。11問あります。
R5の試験前もやろうと思ったんだけど、、、、、、時間なかった。。。。後悔。


盲点:絶対に見ておくべき問題

下記はど典型じゃないけど、過去問出題があって、手薄になりやすい論点です。R5でいえば「領置」のような存在です。
騙されたと思って、問題見てください。2,3時間でいいです。見てる見てないで10点変わるはず。

盲点度AAA:
H20再伝聞 
再伝聞はこの年だけの出題だったと思います。
理解してそうで意外と書けません。
この問題で一度書きましょう。

盲点度AAA:
H24 択一的認定・利益原則
訴因変更ではなく、有罪判決の問題ですね。訴因要否ではなく、判決の論点です。一度しか出題されていないので、来年出れば訴因変更の要否を書いてしまう受験生も多いと思われます。。。。

※訴因変更の要否?それとも判決の論点?どっち書く?

受験生は迷いますね。私もよく分かってません。
これはR4とH24の設問の違いを何度も何度も読みましょう。

R4の設問
裁判所が、前記の心証に至った理由を説示した上で、【資料1】の公訴事実に対して【資料 2】の罪となるべき事実を認定し、判決をすることが許されるかについて論じなさい。 なお、罪となるべき事実の記載が判示として十分かについて論じる必要はない。

➡このなお書きから、判決ではなく、訴因変更の要否の問題と誘導しています。こういうものなんですね。

H24の設問
裁判所が,【資料1】の公訴事実の第1事実に対し,【資料2】の罪となるべき事実の 第1事実を認定したことについて,判決の内容及びそれに至る手続の適否を論じなさい。

➡この場合は判決について&訴因変更の要否の両方書きます。このあたりは過去問をやってないと初見では迷うと思います。


盲点度A:捜索時の写真撮影
H22で出てます。予備H27と同じです。少なくともどちらかは見ましょう。令状主義の上段から書けるかがポイントなりそう。


盲点B:328条弾劾証拠(H29のみ)
通常の問題集にあるとは思いますが、本試験では最近出てません。念のため、見ておきましょう。


私のR6年出題予想:
第一問:捜索差押時の写真撮影の適法性
第二問:328条弾劾証拠

参考)予備過去問に出てるけど、本試験で出てない論点

予備試験は本試験よりも細かい論点も出ますね。
以下は予備出題かつ本試験未出題論点です。時間あればざっと見ておいてもいいかも。

A:再逮捕再勾留禁止
予備H28,R5と2回出てますね。
本試験で出るなら別件逮捕勾留との絡みですね。出そう。



B: 違法な逮捕に続く勾留
R1予備。有名論点ですね。


B:捜索差押令状の記載
H23予備で出てます。
本試験では出ないと思いますが、、、、、見ておいてもいいかも。


B:訴因の特定
H25, 29
訴因変更の要否と同じなので大丈夫ですね。


B:激ムズ:一事不再理効
R2です。激ムズです。難しすぎて後回ししてます。。。。。
本試験では出ないと思いますが、、、、、万が一もあるかも。一読はしましょう。


結論:R6は、本試験過去問の焼きまわしだ。

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