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謎の弁当箱 〜ちょっと未来のお話〜

ちょっと未来の話。


新しい弁当箱が発売した。それは、食べたいものを言うだけで、その希望に沿った弁当が出てくるというもの。

僕はヒトシ。普通の小学生。

僕の家には、とても不思議なものが届いてくる。

ピーンポーン!
「お届け物で~す!!!!!!!!!!!!!!!」
「は~い」
インターホンが鳴った後、お母さんは玄関に行き、小さいダンボールを持ってきた。
「何それ?」
「ああこれ?あの噂の弁当箱よ。」
「え~?買ったの?」
「いいじゃないの!さ、これからあなたも、これで弁当作って、中学に持って行きなさい!」
「え~!やだよ!」
「つべこべ言わない!」
「…はーい。」

次の日…
「よ~し!じゃあ…」
初挑戦だ!弁当箱は、普通の2段弁当。でも、普通に重い!
(今日はハンバーグとリンゴが入ったサラダに…)
そういえば、この弁当箱を買ったやつ、なんか学校で慌てたな…
まあいいや!
「ハンバーグとリンゴの入ったサラダを作って!」
ご飯は勝手についてくるらしいから心配なし!
ボンッ!
「よし!持っていこう!」
僕は中学に向かった。

お昼。
「おっ!ヒトシ!その弁当箱買ったのか!!」
僕の親友のオサムが言った。
「おう!」
「いいな~。俺は買ってないわ。」
「お~い!オサム!一緒に食べようぜ!」
「お~う!じゃあヒトシ!またな。」
僕は弁当を一人で食べることにした。
ああ!勘違いしないで!いじめじゃないよ!僕は一人で食べたいんだ。そのほうが落ち着くから。みんなそれを分かっているんだよ!
「よ~し!早く食べよう!」
パカッ!
「えっ!!!!!!!!」
そりゃあ驚くよ。だって、ハンバーグくらいのボリュームのリンゴの入ったサラダと、サラダくらいのボリュームのハンバーグが入っていたんだから!
「なんで~!?」
でも食べなきゃ。
「…ご飯が余る…」
ご飯が多い!

「あ~あ!最悪だ!」
部屋に入った僕は、ベットに寝転がった。
「…そういえば、説明書読んでなかったな…」
汚いだろうけど、僕はゴミ箱から説明書を出して読んでみた。そこには、あべこ弁当の名前の真実(いみ)が...

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あべこ弁当箱 説明書

この弁当箱は、あべこべです。例えば、「りんごと唐揚げ二個!」というと、りんごくらいの唐揚げが二個出て来て、唐揚げくらいのリンゴが出て来ます。

なので、気をつけましょう。

上の問題を解決するために。

全ての言葉をあべこべにいうこと。

(例)

「約4cmくらいのりんごを2つと、約10cm鶏の唐揚げをください!!」
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