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バオ #10森の秘密

バオ#9の続きです!
※木曜日は毎週用事があって投稿できません。すみません…
その代わり、超張り切って書いていきます!

「森の秘密、教えてください!!」
やっとムト爺さんに会えて、森の秘密を教えてくれるなんて!感激!( ;∀;)
「まあ、秘密と言っては大袈裟じゃな」
なんだよ!!パチパチと燃える薪の火の奥の爺さんが憎く思えてきた。
「ここの森には…ドラゴンがいる」
「ひえっ!?」
よりによって!一番嫌なものじゃないか!
「そいつは…」
耳を塞ぐ。想像するだけでも恐ろしい。ムト爺さんは気付いていないのか、喋り始めた。
「そいつは赤い体をしている。歯がでかく、体のほとんどが鱗で覆われている。目が大きい。そして、体長なんと!1000mほどあると言われておる!!!!」
声を張り上げるなあ!聞こえるだろう?!
「ん?どうしたんじゃ、耳なんか塞いで」
どうしたんじゃ?じゃねえよ!!!!
「あのお」
僕はぶっきらぼうに言った。
「僕、ドラゴンが想像するだけでも怖くなるくらい嫌いなんです、できるだけ小さい声で話して…」
「は?今なんて言ったんじゃ?すまんの、ワシは耳が遠くての」
ジジイ!!!!!!

「ーーーということなんです!!!」
僕はわざと大きな声を出して、さっきのことを話した。
「あ、そうかそうか。すまんな、怒らせてしまったか?」
「あ…」
なんか、悪いことしちゃったかな…
「僕の方こそ、すみません、こんな勝手に怒ったりして…」
「ははは!いいんじゃよ!」
なんか、ムト爺さんといるとほっとするな。
「とりあえず、森の奥にドラゴンがいるということを覚えておいてくれ」
「はい!」
「では、ドラゴン退治のための訓練をしようではないか」
「え?いや、ちょっと…」
「お前さんが出発するのはいつじゃ?」
無視すんな!!
「明後日です」
「じゃあ、今日と明日で訓練じゃ!」
「…わかりました」

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「よし!おわりじゃ!早く寝なさい。明日は早いじゃろ?」
「ヘァ〜い」
くたくただ。
訓練は結構キツかった。訓練の内容は…言いたくないほど過酷だったとだけ言っておく。サボったら(老人のくせに)すごい力で叩いてくる。
僕は急いで布団に入って寝た。

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「じゃあ、行ってきます!」
「おう!気おつけての!」
「は〜〜い!」
ムト爺さんと別れた。
冒険が終わるまで残り1年と10カ月!
「頑張るぞ!」

続く

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