思わぬ賞品

少し短いですが、久しぶりのショートショート!


気がつくと、大きなデパートの中にいた。


俺は今40歳。俺より3歳年下の妻がいる。俺は酒癖が悪く、よく妻に怒鳴られる。けど、やっぱり酒はやめられない。
「ここは無人のデパートの中。あなたが応募されたキャンペーンです」

そんなことをした覚えはない。

「では、ルールを説明します。鬼ごっこです。今から放出する20人の男から、3分間逃げてください。範囲はこのデパートの中です」

「20人!?てか、なんで俺がこんなことを?」

男は無視して続ける。これはロボットなのか?こんなデパートも用意できるなら、ロボットでもあり得る。

「逃げ切れましたら、豪華な賞品をプレゼント!!」

その言葉に惹かれた俺は、

「やります!!!!」

と言っていた。

「では、スタアト!!!!」

逃げろ!逃げろ!

俺は少し太っていたので、走りにくかった。

(豪華商品、手に入れたい!)

俺はその想いだけで、走り続けていた。



そして、3分がたった。なんとか逃げ切れた。結構きつい。

「どうだあ!?」

「成功です!」

「よっしゃあ!」

「では、賞品です!」

「えっ!?」

そこには、美女が立っていた。「

キャンペーン、『初めての浮気』に参加いただき、有り難うございます。賞品の、浮気用美女です」

まさか、あいつ...
体が崩れ落ちた。

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