マガジンのカバー画像

LINEの生活

53
LINEの生活の記事まとめ!
運営しているクリエイター

2021年8月の記事一覧

LINEの生活#30 法律変更宣言(例外)①

LINEの生活もやっと30話... 多分完結する時には、連載開始から一年は経ってるはず。 それまで末長く(?)連載にお付き合いください! 本編 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓東とテンヌキは、「事情聴取室(人間界でいう取調室)」につれていかれた。二つの文字は、「事情聴取室」についてからも、涙を流していた。 「おい!お前ら!!『ボス』の部屋にいたな!?」 東とテンヌキはうなずいた。 「あそこで、『ボス』の頭から血が出ていたが、どういうことだ!?お前らが殺したのか!?」 東は黙って「

LINEの生活#29 手記

ボスの生活を、どれだけ呪ったか... 誰にもこの苦しみを言えない。だからせめて、ここに書き残しておこうと思う。私の文字生の全てを。 ある日、私が昼食を食べている時。「守」の文字(のちの私の家来)が、ゾロゾロと私の方へやってきた。私は焦っていた。誰だこの文字は?なぜ私に寄ってきた? 焦りながらも、私は椅子から立ち上がり、「守」の文字と距離をとった。だが、「守」の文字は足が早く、すぐに私に追いついた。 「な、なんなんだよ!?」すると、「守」の文字が私の腕を空に掲げて言った。 「

フォロワ−300人突破記念! LINEの生活シーズン4突入!! またもやちょっと長めの  LINEの生活#28 「感情洗濯機」(画像変えました。)

フォロワー300人突破!!みなさん本当にありがとうございます!!🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗🤗 これまでの話 (単話版+完全版マガジン)         https://note.com/penginjin/m/mfe62ce2e6739        (完全版マガジン)         https://note.com/penginjin/m/m0cc60bb0b05b 本編↓↓↓ 「!?銃声??」 テンヌキがあずまに取り付けられていた装置を外した時、屋敷の上の階の方から、

LINEの生活 シーズン3完全版

※この完全版は、ペンギン人の疲労により、強調などの細かい加工は、最小限にしかやっておりません。 ご理解いただけるとありがたいです。 仲間割れ「ふぁああ!おはよう」 東は寝室のドアを開けて外に出た。テンヌキは起きているだろうか? そして東はリビングのドアを開けた。テンヌキは起きていた。リビングの、いかにも豪華に見える机には、朝ご飯と思える絵文字があった。 「起きてたのか、テンヌキ」 「見たらわかるでしょ?」 東は椅子に座って、朝ごはんを頬張り始めた。 「準備できてるか?」 ト

LINEの生活#27 緊急会議  シーズン3、「『ボス』編」、完結!!それを記念して、今回も少し長めです!!

テンヌキは一度、人間の世界の話を聞いたことがあった。十二代目の「ボス」の家来が、テンヌキのように逃げ出してきたのだ。まだ「ボス」の家来でもなんでもなかったテンヌキは、街でたまたま、その文字に出会った。 「聞いて欲しいことがある」 そう言って、その文字は、テンヌキに、「旅」で行った人間の世界で知ったことを話し始めた。 テンヌキは、その話を、目を輝かせて聞いていた。だが、話を聞いているうちに、どんどん顔色が悪くなっていった。 話の内容はこうだ。まず、人間の世界は、ここに立ち並んで

ついに「お」の本音が明かされると言うことで、少し長めの LINEの生活#26 「お」とテンヌキ  最後2行、編集しました。

「良心とか言う甘ったるい感情はとっくに捨て---」 「じゃあなんで」 さっきよりも穏やかな声で、テンヌキが尋ねる。 「また質問か?いい加減にしろよテンヌキ」 「なぜあんたは法律を守らなかった!裏切り者は殺すんじゃなかったのか??良心が無いなら、なぜ僕を殺さなかった!?」 「...それは...」 「お」は考え込むような表情をする。 「良心を、捨て切れていないからだろう?」「...」 「『お』、あんたは優しい。優しすぎる。誰よりも、他の文字を思いやれていた...。近くで見ていた