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長期投資:考える代わりに時間を掛ける。

このnoteは、自分の子供に投資信託を勧めるにあたって自分の理解を整理するために書いています。ですので、少し調べればわかるようなことも書いています。

一般に株式等に限らず、モノは安いときに買って、高いときに売れば良いわけで、それができるなら話は簡単ですが、現実には価格の安い高いを正確に判断できるものではありません。このnoteを書いている2022年2月、年初に米国株式市場が大きく下落しました。では今買えば将来上がって大儲けになるか?と言えばそれはわかりません。更に下落するかもしれません。

ただし、この1年ではなく、10年や20年を考えると、例え暴落があったとしても、将来的に上がっている可能性が非常に高く、それを前提に決まった額を積み立てよう、というのが長期投資の考え方です。

例えばある投資信託の価格が10,000円だったとして、月5万円を積み立てると、その月は5口購入できます。
次の月に1%値上がりし、10,100円となった場合、保有分の評価額は5口=50,500円に値上がりし、4.95口の購入、と少なくなります。
逆に1%値下がりし、9,900円となった場合、保有分の評価額は49,500円になってしまいますが、5.05口の購入、と多くなります。

つまり価格が上がった場合は保有分の評価額が上がりますが、追加購入は減ります。
そして価格が下がった場合は保有分の評価額は下がりますが、追加購入は増えます。
こうして、高いときは少なく買い、安いときは多く買う、ということが可能になります。

そして保有分が、例えば年利回り3%で1年間積み立てた場合、毎年5万円×12ヶ月=60万円が積み立てられますが、これに3%配当があったとすると60万円×1.03=61.8万円になり、1万8000円の収益を得られます。

これを10年続けるとどうなるか?毎年1万8000円が得られるのか?いいえ違います。投資信託では収益を再投資します。
ですので2年目も評価額が変わらなかったとして
(61.8万円+60万円)×1.03=125万4540円
2年での収益は5万4540円。1年あたり2万7270円です。前年の1万8000円より増えています。

これが10年続くとどうなるか。
積立額は毎月5万円×12ヶ月×10年=600万円です。
これに対して評価額は708万46774円です。
10年で108万円も収益が上がってしまいました。

1年目 61万8000円
2年目 125万4540円
3年目 191万0176円
4年目 258万5481円
5年目 328万1045円
6年目 399万7477円
7年目 473万5401円
8年目 549万5463円
9年目 627万8327円
10年目 708万4677円

わたしたちにはモノの価格を正しく知ることはできません。
しかし、時間さえかければ、こうして小さな収益を複利で増やすことができるのです。


わたしの note は自分の考えを整理するために作っております。 サポート頂ける方がおられれば、もっと無難でない笑 note も書きたいと思います。