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嫌いが好きに変わるまで

最近シェア農園を契約した。今日も夫と軍手をはめて、シャベルで土を掘り起こす。1時間半、ひたすら土と向き合って汗を流した。

またコルクラボの仲間に勧められた決算書についての本を読み出した。数字の動きを見るのは好きだ。会社でも、毎週の売上数字をみて先週と何が違うのか?どの売上が上がったからこの数字になったのか?仮説を立て、考えるのが楽しい。

両方に共通することは「昔は大嫌いだった」ということ。

高校の時園芸の時間というのがあり、同じように土いじりの時間があった。だけど、わたしは全く興味なかったしむしろやりたくなかった。汚れるのが嫌だったし、何しろ自然に興味がなかった。小学校の頃、家でアサガオを枯らすくらいの強者だったのだ。
しかしおととし引越しして、緑が多い場所に触れて考えが変わった。春にはミツバチが飛び、夏にはセミがワンワン鳴き、秋には鈴虫が音を奏でる。季節と共に移り変わる自然に神秘さと面白さを感じるようになった。

数字も高校生の頃は大嫌いで、成績はいつも下から数えた方が早かった。先生がわたしを見捨てなかったお陰で、安定した成績は取れるようになったけど好きにはなれなかった。でも大学生の頃、映画館でポップコーンを売るバイトをしていた時に社員の人からの一言がきっかけで考えが変わった。
「このポップコーンの売上が、映画館を支えているんだよ」

その時からわたしにとって「数字」がただの記号から誰かを支える大切な指標だと見方が変わった。営業の仕事に興味が出たのも、自分の持っている数字が会社の何かに役立ってると強く信じられるようになったからだ。最近では営業以外の数字も勉強したいなと思い、決算書について学ぶことにした。

嫌いなことから好きなことへ。おそらく、両方とも「ものの見方を変えられた」きっかけがあったことが大きい。子どもの時は嫌でも大人になって、経験を経て好きになることはあるんだなと最近しみじみ思う。

先入観に惑わされずに「え!そうなんだ」の驚きと、自分の面白そう!を大切に。これから少しずつ色々な「好き」を育みたい。

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