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Pençdirahtについて
一応匿名で活動している(見る人が見たらバレバレ)のですが、翻訳の出版を目指しているので最低限の自己紹介をします。
やりたいこと
オスマン帝国の軍人マフムト・シェヴケト・パシャが1909年に出版した『オスマン帝国の軍制と軍装』という書籍を刊本の第1〜2巻(オスマン帝国の創設からアブデュルハミト2世の治世(1890年代)まで)と未公刊写本の第3巻(本書執筆時の軍制と軍装)を出版しようと翻訳を進めています。
本書は多数の図版を含んでおり、前近代から20世紀初頭までのオスマン帝国の軍事制度と軍装の変遷を理解することのできる非常に重要な資料として、現在も広く利用されています。本書に原書の図版を付して日本語訳を出版することにより、日本のオスマン史研究に貢献するとともに、オスマン帝国の軍隊や衣装について関心を持っている人々の知的関心を満たせるものと考えています。
2015年に翻訳に着手しました。現在の翻訳の完成度は9割くらいで、訳語の見直しを行なっている最中。ただし、訳註がまだつけられていませんので、少し時間がかかります。
翻訳途中のバージョンは以前にコミックマーケットで頒布し、のべ500人以上に手に取っていただきました。この実績から出版は可能と関心を持ってくださったある出版社の方に企画書をお渡しして学術書の枠で出版できそうなところまで行ったのですが、先方の事情により実現しませんでした。持ち出しでの出版の可能性も含めて模索していますので、対応できそうな出版社の自薦・他薦の連絡をお待ちしています。
また、学生時代の本来の専門であるクリミア半島の先住民クリミア・タタールの歴史についても、昨今の情勢から日本語で紹介する必要を感じており、いずれ英語またはフランス語の概説書の翻訳を手がけたいと考えています。
名前
Pençdirahtは「5本の木」という意味のオスマン語の雅号です。エヴリヤ・チェレビ研究者の森天眞氏と実名でオスマン語文献翻訳のユニット活動をしていたときに2人の名字の「木」の数を合算したものです(森くんが考えてくれました)。今はソロ活動なのでDüdirahtに改名すべきかもしれない。
以前はQâyûqûzâdeという名前だったこともあります。zâdeは「〜の子」という意味ですが、息子ではありません。命名はイラン近代史研究者のA氏(現O女子大学准教授)。
経歴
1979年愛知県生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業(トルコ語専攻)、同大学大学院地域文化研究科博士前期課程修了(アジア第三専攻)。修士(学術)。
修論に苦しんでD進を断念し就職しました。今はトルコと関係ない仕事をしています。
専門
本来の専門はトルコ地域研究、前近代オスマン史、クリミア・ハン国史。
就職後に出版・図書館史、軍事制度史。
主な論文
トルコに関係があったりなかったりするもの(レフェリーつきではない)がいくつかあります。
連絡先
Twitter : @pencdiraht
メール: giraydynasty [at] yahoo.co.jp