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恐怖と欲求の狭間で

異性との距離感がうまく掴めない。

小さい頃からある「嫌われている」という前提。これは男女関係なく引っかかる問題だけど、異性に対してはそれに加えて「特別になりたい」という相反する欲求がついてまわる。

この狭間で、いつもぐらぐらしている。

「ここまで入ってこないでよ」と言われないか不安で、連絡一つも気軽にできない。

連絡できたとしても、相手の負担にならないように、すぐに切り上げるように終わらせようとする。

連絡が来る相手に対しては「ここまで入ってこられると怖い」と一線を引く。

求めそうになる欲求を見ないようにして、すべてを冗談で終わらせることが一番大事。

そんな感覚。

ただこれは、恋人がいたところで変わるものでもないことも知っている。

知り合って5年以上、付き合って3年以上、相手はもう「落ち着いている」と感じているのかもしれないそんな長い時間を一緒に過ごしているのに、私は変わらなかった。

ずっとずっと、「好かれていない」という感覚があった。

「嫌われている」から比べたらだいぶマシではあるけど、「好きじゃなかったら3年も付き合ってなくない?」と言われても信用できなかった。

表面上はうまくやるよ。演じることはできるから。

聞き分けがよくて、しつこくもない、いい子。

でも彼に見せていない私は、いつも疑っていて怖がっていて、今誰とどこにいて何をしてるの?といつもしつこく頭を回る思いを抑えていた。

愛着がうまく形成されなかったから。親から大事にされなかったから。私が受け取れなかったから。すれ違ってきたから。

頭でわかっていても、どうしようもなく自分が醜くなるときがある。

どうしてこうも人を恐れ、人を求めてしまうのか。
人を羨んでしまうのか。

いい大人が、友達が何かもわからない。
恋愛感情の区別もつけられない。

ただひたすらに、自分を見てくれる人がほしくて、ただそこに居てくれる人がほしい。

今の私では、どんな相手でもそうはなれないこともわかっているから、抱えたまま静まるのを待つしかない。

今日はそんな日。

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