スクラップのオハナシ・EX


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どうも、人鳥さんです。
私は以前スクラップの各カードについての解説を思い立ち、noteアカウント取得からの勢い3万字ちょいコンボを決めました。

その後はネタデッキについて綴りつつダラダラしていたのですが、渾身の長文記事を読んでも「じゃあ具体的にデッキ全体としてどうやねん」的な内容がほとんど読み取れないことに気付き、続きを書こうと思い立った次第です。

しかし【スクラップ】は(終着点となるカテゴリ切り札が存在しない都合もあり)採用可能カードの幅が極めて広く、あまり詳細に書いていては記事の完成がいつになるか知れたものではありません。

そのため一旦この記事において、箇条書きのような形になろうとも、基礎の動きとそれにかかわるカードの紹介だけでも行おうかと思った次第です。

そのため、カード効果についての詳細な解説や記事リンクなどは行わず、「とにかく書いて出す」記事になっています。
今後別記事で改めて詳細に解説しなおすことがあるかもしれませんが期待はしないでください。

また、カード名の「スクラップ・」部分はほとんど略します。ご了承ください。

基礎の動き

1:サーチカードでラプターをサーチ
2:ラプターにより非チューナーをサーチし展開
3:ワイバーンをリンク召喚、効果でゴーレムをリクルート

ものすごく簡易に書くとこうなります。
以下、この1~3の順で関わるカードを紹介していきます。

段階1:初動サーチカードについて

《化石調査》について

《幻創のミセラサウルス》
ラプターの保護兼墓地効果での追加展開。
出来ること自体は2つともかなり強力で有用なのだが、化石調査でサーチしてしまうと保護カードとしての奇襲性がなくなるため言う程万能でもない。

レベル1恐竜族
ミセラとセット。手札に来ると邪魔な上ミセラの墓地効果も死ぬリスクを抱える。
ミセラを手放しで突っ込めない原因の半分はこいつら。
アルゴザウルスは進化薬のパワーの代わりにデッキ構築の大幅な補正を要求し、アウロはチューナーであるがそれだけ、マーシャルアンペロはパンクラをサーチでき地属性だが能動活用が難しく、ブースターラプトルは特殊召喚効果など持つがTGを条件とする以上活用は難しめ。

《俊足のギラザウルス》
妨害で棒立ちした下級スクラップをワイバーンに繋げられるかも。
敵が誘発娘などの適当なモンスターを蘇生してくれれば先攻ワイバーンのデメリットを消せてお得なのは覚えておきたい。

その他【恐竜族】コンボ
極論ラプターを場に出して効果を使えれば【スクラップ】のコンボは完走可能なので、オヴィラプターなどを初動に使えない事もない。
ただデッキ枠的にもそれは「スクラップ展開ギミックを入れた【恐竜族】」という感じがするのでこれ以上触れないものとする。

《スクラップ・エリア》について

《スクラップ・オルトロス》
ファクトリーやワイバーンの起動、サーチャーの呼び水に使える。
本来はサルベージ効果が強力なのだが、ランクマレベルを目指す構築は展開力に振り切って墓地回収ギミックを捨てがちで何とも言えない。

ゴブリンなど
春化精やジェットシンクロンの手札コスト系を扱うなら、ラプター以外をサーチし墓地落としという選択肢も忘れないように。

段階2:ラプターでサーチするカードについて

小見出しの前にハッキリ言っておきたいのだが、キマイラとリサイクラーのどちらを軸にしているかで実質的に別なデッキと呼んでも良い。
両採用されることもありデッキ構築として択一ではないのだが、「どちらが軸か」はとても重要である。

《スクラップ・リサイクラー》軸について

この場合は当然機械族が多く採用される。
また、初動1枚からの横展開力が大きいのも基本的にこちらと言って良い。

《幻獣機オライオン》
墓地落としから展開できるやつA。
いわゆるバリラドンにおいても重要であり、バリラドンを使うならそこまで温存したい。
また少し横道だがリサイクラーともどもレベル3であることからケルビーニになれ、フレスヴェイスを狙う際も風属性であることが利点になりうる。
ただし墓地落とし時点でしか使えない効果である点に注意。

《水晶機巧-ローズニクス》
B。
トークンのレベルが1でありアドバンスリリースにも使えないが、墓地落としで即使わなくても良いことのほか、オライオン温存も重要な役割。
仮にコリドーを採用し素引きした場合などは、墓地除外で発動することも個性になる。

《ジェット・シンクロン》
C。あるいはX。
今やハリファイバーに繋げないことを思うとチューナーであることよりも手札コストを生かしたい。
具体的には例えばピン差しのローズニクスが手札に来た場合に代わりに墓地落としされつつ、ローズニクスも墓地に移動させることが出来る。
一応リサイクラーと合わせてルイキューやアーデクになれ、特にルイキューはバロネスなどを立てつつコリドーサーチ、除外したジェットを戻しながら超雷龍を狙える。
……が、その場合はデッキに残すべく実質複数採用が必須となるため、個人的にはピン差しで他のカード調整役に留めた方が手札事故を起こしにくく好み。


ここまでが「基礎の動き」のために重要なカード。
「基礎の動き」完遂後、「ゴーレムがリサイクラーを蘇生」→「リサイクラーが墓地落とししつつゴーレムリサイクラーを素材に何かを出す」→「墓地落とし機械族と『何か』で再びゴーレムを出す」→「ゴーレムがリサイクラーを蘇生」→……と言った展開を狙えると強力。

星遺物モンスター
《星鍵士リイヴ》と《星遺物を継ぐもの》でゴーレムを出せ、リイヴはマスカレーナで相手ターン中にリンク素材にすれば妨害になるので無駄がない。
単体で腐らないのは「星冠」。手札に来ても特殊召喚しつつワイバーンの自陣破壊に巻き込むことで墓地に送れる。
「手札に来てもそれはそれで」を重視するなら「星槍」もあり。
「星鎧」と《機巧蛙-磐盾多邇具久》を併用すれば「星遺物」魔法罠をさらに活用するコンボも見込める。
「星杖」も活用自体は出来るが、それは【オルフェゴール】なので割愛。

《氷獄龍 トリシューラ》《星杯の守護竜アルマドゥーク》
上記「星鎧」コンボのパーツ。
《星遺物の胎動》のサーチと並行して用意しやすいレベル9モンスター。
消費が少ないのが前者で、カード性能を活用しやすいのは後者になる。
【スクラップ】はレベル9シンクロも可能なので必ずしも必須と言うわけではないが、これらの方がより出しやすい。
VFDも禁止になっている今あえてランク9を出す動機はないかもしれないが。

《世海龍ジーランティス》
ゴーレムとリサイクラーを再展開できる。
リンクモンスターのマーカーを再配置するのもGゴーレムやトロイメアを活用する上では重要。
ただ「ゴーレムとリサイクラーを場に残しながらリンク4」を出すのが前提であり、十分リサイクラーを回したうえでさらに墓地落としや展開を狙う超大型コンボになる。強力だが当然使うというわけではない。

バリラドン(バリケイドベルグ+アウローラドン→シンクロモンスター)
ハリファイバーは失っても依然アウローラドンは強力。
ただしオライオンの2枚採用(デッキに必ず1枚いて欲しいため)が要るのみならず、ただでさえ素引きしたくない機械族が多いデッキにボウテンコウのための竜星カードを加えることになればさらに引きに苦しむ危険が増すことになる。
「バリ・ラドン・複数のシンクロ」がEXデッキを4枠以上食う事も忘れてはならず、先攻制圧に特化したコンボと言える。
ハリラドンは出しやすさもウリであったが、バリラドンはあくまで展開コンボである。同じ気分で考えないように。

《スクラップ・キマイラ》軸について

単純な展開力ではリサイクラー軸にどうしても劣る。
ただしリサイクラー側にも欠点があり、その裏返しが実質的にこちらの利点と言って良い。

春化精について

春化精の誓約下ではオライオンもローズニクスもトークンを出せない。
リサイクラー軸でも順番を工夫して展開に利用する事自体は出来るが、柔軟に展開やリカバリに使っていけるのはこちらの特権になるだろう。
特にゴーレムを展開すれば更なる特殊召喚に繋がるし、ゴーレムが手札で腐った場合の処理にもなる。

「丘」「苗」「森」のいつものトリオで良いが、キマイラやオルトロスは手札にいると割と嬉しいので「花」の回収効果もアリかもしれない。
デッキリクルートを多用し手札に来ても困るカードの多いデッキなので、ドローの「山」は今後の健闘をお祈りします。


爆速でデッキを枯らすリサイクラー軸は極端に継戦能力に乏しい。
制圧盤面で相手を封じたにもかかわらず、次のターン手札から足せる戦力が無く返しで仕留めきれない可能性さえある。
春化精も手札を枯らしやすいものの墓地からの再利用に長け、キマイラそのものもリサイクラーと違ってデッキの枯渇で困らないため、初ターン以外での展開力も相対的な利点となる。

ランク4エクシーズにアクセスしやすい点もキマイラの利点と言える。
ただしどっち軸であれリンクモンスターで大きくEXデッキが埋まっていることが多く、またエクシーズを起点にさらに展開していけるわけでもない。
緊急策にバグースカを使いたい程度であればリサイクラー軸にキマイラピン差しするだけでもよいため、それほど「キマイラ軸の利点」と言い切れるわけではない。

《スクラップ・ファクトリー》について

ファクトリーもラプターのサーチ対象である。
ただしラプターの効果使用後はモンスターを召喚していかなければ展開に繋がらないことから、ファクトリーを活用できるのは基本的に「ファクトリーを最初から引いていた」「サーチ対象(リサ/キマ)の方を既に握っているので代わりにラプターでサーチした」場合になる。

言ってしまえば上ブレカードであり、最初から入れないことも選択肢にはなる。
とは言え効果そのものは十分強力であり、「ラプター+〇〇」の二枚初動で強力コンボを狙いたい場合も「ラプター+ファクトリー」で成立することが多い。

展開を止められた場合でもオルトロスから再始動が狙えたり、チェーンや展開量を増やすことで疑似的に手札誘発の保護札として機能したりもするので、個人的には採用した方が良いカードだと思う。
枚数は各々の感性で。0~3枚どれもあり得る。

段階3:ワイバーン後の展開について

既にリサイクラーの関連で展開を伸ばせるリンクモンスターを紹介しているが、ここでは機械族を前提としないカードを紹介していく。

ただし勿論リサ/キマどちらか一方で扱いやすい、というか春化精で効果が阻害されるモンスターもいるし、メインデッキへのパーツ投入を要求するモンスターも多いため、必要に応じた取捨選択を。

《スクラップ・サーチャー》について

EX展開に触れる前にまずコイツに触れておかねばならない。
単純に「基礎の動き」を助けアドバンテージを稼ぐのみならず、レベル1モンスターとしてシンクロのレベル調整に使うほか、《リンクリボー》を出せることも重要。

《鉄獣戦線 フラクトール》を天キでサーチして墓地に送ったり、《ワン・フォー・ワン》やファクトリーでリクルートするなど、使いたいならデッキから取り出せる手段を多めに用意しておこう。
春化精も「森」の墓地肥やしで落とせ、「丘」が居れば盤面に出ても破壊効果を耐えられるので併用しやすい。
そして勿論多めに用意しても確実ではないので、「手札にラプターはいるがサーチャーに触れられない」場合の動きもちゃんと想定はしておこう。

EXデッキについて

《ナチュル・ビースト》
地属性なら出さずにはいられない。ラプター+サーチャーが基本。
可能な限り他の、特に戦闘破壊に干渉できるモンスターを並べておきたい。

Gゴーレムリンクモンスター
リンクモンスターを中心に盤面を保護するドルメンやトリリトン、展開を伸ばせるクリスタルハート&メンヒルはそれぞれに魅力的。
クリスタルハートのみ水属性かつサイバース縛りであるため注意が必要だが、「メンヒル+リンクリボー(リンクマーカー3つ分)」で出し「クリスタルハート+メンヒル蘇生+メンヒルの効果で展開(リンクマーカー5つ分)」に出来れば十分アドバンテージを取れる。

《双穹の騎士アストラム》
マスカレーナとリイヴのコンボで出すモンスター筆頭。
昨今は烙印など「選んで除外」してくるモンスターも普通にいるので耐性の過信は禁物。ドルメンと相互リンクして守れると良い。
なおGゴーレムの攻撃強制とかち合った場合、残念ながら強制の方が優先されアストラムは殴られず、敵が3000程度の打点を構えるだけでそのままドルメンが処理される。
耐性付与の時点で十分相性が良く、ドルメンは破壊されても妨害に繋がるので割り切るべし。

《トロイメア・ケルベロス》
トロイメアはそれぞれ汎用モンスターであるが、中でもケルベロスは「地属性」「ワイバーンと相互リンク」「サーチャーの破壊効果に耐える」と特に相性がいい。
Gゴーレムや《トライゲート・ウィザード》も絡めた相互リンク重視デッキで行くなら他のトロイメアも選択肢に入る。
地属性なのはケルベロスだけなので春化精との併用は注意しなくてはならないが、フェニックスの戦闘耐性などの永続効果を得たいだけならば春化精の誓約下で出しても良いのは覚えておきたい。

《リンクリボー》《転生炎獣アルミラージ》
場のモンスターを墓地に送る「いつもの」。
前者は素材縛りをクリアする目的で展開に用いることもあるが、後者は手札が腐った時に蘇生札と合わせて強引にワイバーンを作るための緊急策として扱う事の方が多い。
似た枠として《サクリファイス・アニマ》(魔法使い族)を使えば《憑依覚醒-デーモン・リーパー》から《憑依解放》を扱うことも出来るが少しファンデッキ寄りか。

《王神鳥シムルグ》
「ワイバーンとサーチャーで出せるリンク3が制圧効果を持っている」というのが重要。
当然メインデッキに巨神鳥の枠を割く必要があるが、シムルグの特殊召喚効果は手札からも対応するので1枚で良い。
間違えてもサーチャーを呼んで自陣のリンクモンスター達を一掃しないように。

コードブレイカー
上記シムルグの他アポロウーサのような下三方向リンクマーカー(厳密には下と左下の二方向)を前提とするリンク数稼ぎコンボ。
任意の効果モンスター2体をリンク2のウイルスソードマンにすることで、なんやかんや「ウイルスソードマン・ウイルスバーサーカー・ゼロデイ」のマーカー6つ分のモンスターになるというなかなか無法なアドバンテージを誇るコンボである。
メインデッキにゼロデイの枠を用意するのは勿論、コードブレイカーリンクモンスターの枠に加えてそれらを素材として出す大型リンクモンスターまで用意しなくてはならないのが意外と厄介であり、ある意味ではバリラドンの同類とも言えるか。

その他優先はされづらいが特徴のあるカード
《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》:手札で腐るパーツの処理を重視する場合に。展開効果の誓約は自分の首を絞めるので控えた方が良い。
《ライトロード・ドミニオン キュリオス》:割と出しやすいのだが《ブロック・ドラゴン》禁止が響く。

デッキ全体について

現代スクラップのデッキ構築における特徴は3つ。
1つは、初動がほぼ1種であること。
2つは、引きたくない不純物が多くなること。
3つは、後攻用カードをあまり躊躇わなくて良いこと。

ひとつ 初動について

【スクラップ】の初動はラプターである。
代わりとなるカードはあるが、墓地状況も見ると完全な相互代替とはならず、あくまで妥協案である。
そのために「ほぼ1種のカードをサーチするためのカード」を2種類もフル投入しているというかなり割り切った行為が平然と行われている。

これはそのラプター、ならびにそこから繋がる一本の線を止められると大変苦しいという事でもあり、プレイングにおいて防護札の使い方・誘発の吐かせ方を意識していなくてはならないのだが、構築段階においても重要な話になる。

遊戯王wikiの確率のページに詳しいが、40枚デッキで先行5枚ドローした際、9枚投入が一枚でも来る可能性はほぼ75%。高いとは言い難い。

ここで+3枚して12枚になると85%、さらに2枚入れて14枚になると90%になる。
どっちにしろ完全ではなく「そこそこの高確率」なのでピンときづらいが、失敗率で言うと25%→15%→10%であり、2~3枚の投入差がかなり大きな影響になっているのがわかる。

リサイクラー軸におけるリサイクラーや、キマイラ軸(地属性型)における春化精、あるいは各種制限カードの数々など、サブプランになるカードの枚数を考える際に「どれくらい理想的に動け、どれくらい妥協で動けるのか」をある程度意識しておきたい。

ふたつ 不純物について

上記の通り意地でも引きたいカードを大量投入する一方、他のカードはほとんど引きたくないのが【スクラップ】である。

デッキから墓地に落とすための機械族や、EXデッキとの兼ね合いで入れる諸々は勿論、カテゴリモンスターさえもほとんどが手札からの展開手段を持たず、召喚権も使う先がほぼ決まっているためそのまま手札で腐りやすい。

そのため、手札をコストとして消費するカードが思わぬ噛み合いを見せる。
機械族(リサイクラー軸)ならジェットシンクロン、地属性(キマイラ軸)なら春化精である。

展開に特化したスクラップは手札の回復が上手いわけではないので、ただ手札をガンガンに消費すればいいわけでもないが、ある程度は腐るカードの活用も意識した方が良いだろう。

みっつ 捲り札について

先の手札で腐るカードの話とほぼ同じなのだが、スクラップは先攻を取った場合にワイバーンの効果が自陣を割る影響で、「とりあえず手札の魔法罠を1枚伏せて破壊先にする」ことが多い。

そのため、だいぶ開き直った物言いになるが、《拮抗勝負》《ライトニング・ストーム》のような「先攻だと発動出来ない上にセットする意味もなく完全に腐る魔法罠」を先攻でも腐らせず活用できるデッキであるとも言える。

なお、ほぼラプターのためだけの化石調査やスクラップエリアを当然のようにフル投入できる理由の何割かもこれであるため、あまり捲り札ばかり大量に入れても当然腐らせてしまうので極端には考えないように。

私の場合

解説ここまで。
以上を踏まえて、最近使っているランクマ用デッキの実例を置いておきます。

いまひとたびのひをいれろ

スクラップ
サーチャー2 ゴブリン1 キマイラ1 オルトロス1 ラプター3 ゴーレム2 エリア3 ファクトリー3
ドラゴン1 ツインドラゴン1 アトミック1 ワイバーン2


ジェット1 増G2 オライオン1 ギラザウルス1 ローズニクス1 フラクトール2 星冠1 ドゴラン2 羽箒1 死者蘇生1 ワンフォーワン1 化石調査3 天キ2 拮抗勝負2
ナチュビ1 バグースカ1 リンクリ1 ケルベロス1 マスカレ1 リイヴ2 ドルメン1 アストラム1 ウーサ1

理想最終盤面は「ナチュビ・ドルメン・マスカレ・リイヴ」。
リンクマーカーの関係で原則ワイバーンは右側のEXゾーンに出し(必須ではない)、その下にリイヴ、その左にドルメンが配置されます。
肝心のモンスター効果に対する直接の妨害こそ持たないものの、魔法を封じつつデッキバウンス1回を行い、ドルメンとの相互リンクで強固な耐性を持つアストラムを突破しづらくしています。

フル展開できなかった場合に目指す妥協案はマスカレ&リイヴが中心。
少ない素材で最低限の妨害と盤面維持を狙えます。

如何せん今の私はフェスで遊びながらシルバー・ゴールド帯から出ず停留するスタイルなので戦績を実績として宣言できるような状況ではないのですが、現状の手ごたえとして悪くないデッキであるとは感じています。

ただ特にEXを中心に改善の余地があるとも感じています。
リイヴを2枚入れているのは制圧成功した後の仕留めの打点が少なかったハリラドン時代の名残みたいな所がある(盤面に残った竜星下級などの素材から動きやすかった)ので、他のカードにするべきかもしれません。

メインに関しても誘発の枠を取りづらい分、1枚で大きな結果を出せる後攻想定寄りのカードを多く採用していますが、敵のGが特に苦手なデッキなのでやはりうららや墓穴は入れた方が良いのかもしれません。

締め

結局かなり長くなりましたが、大まかに【スクラップ】についてお判りいただけたでしょうか。

なお「現代スクラップ」だの「展開特化スクラップ」だの引っかかる表現を数回使っていますが、これは「本来サルベージ効果でリソースを維持しながら戦うテーマなのに展開ぶっ通し特化になってるよなぁ」という個人的な嘆きの声の発露です。

たぶん今そう言う墓地回収を軸として大型をぶつける戦いがしたいなら【ラビュリンス】とか使っておけばいいと思います。
・サポートカードのイラストで無機物の怪物がコミカルに動く世界観
・メイン切り札がレベル8であり、3000打点の進化形態も存在する
・レベル7のデーモンが居るが、あまり採用されない
・カテゴリで破壊もバウンスも出来るが、カテゴリ外受け入れの幅も広い
・姫様はポンコツキャラである⇔スクラップには《ポンコツの意地》がある
・城には暖炉がある⇔スクラップには溶鉱炉がある
まで一致しているので、実質ラビュリンスはスクラップだと思います。

だいぶ話がズレてきたので、今回はここでお開き。
実は《スクラップ・ポリッシュ》がお気に入りの、人鳥さんがお送りしました。

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