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Fulcrum Speed25(フルクラム スピード25)インプレ

Bontrager Aeolus RSL37から、Fulcrum Speed25にホイールを交換しました!とても気持ちのいいホイールです。

Speed25に興味を持ったきっかけ

発売当初は、数字上のスペックから、あまり興味を持っていませんでした(リムハイトに対して思ったほど軽くない)。

その後も、La Routeなどでそれなりに良い評価がついていることを確認していましたが、食指は動かず。。。

ここでハシケンさんもインプレされてますね。

が、先月のむラボで絶賛されていたこときっかけに、急に興味が湧いてきました。いつもお世話になっているお店に聞いてみると、メーカー在庫はあって即納できるようでした。

改めてRSL37の乗り味を振り返ってみると、軽快で剛性感はあるものの、少し溜めがあるような気がする・・・掛かりが良いとまでは言えない気がする・・・ように感じ、一方で(37mmで1320gのRSL37から、26mmで1280gのSpeed25に変えるか・・・?30万円以上かけて・・・?)と自問自答を重ねました。

こうした中、4月下旬に体調を崩したことをきっかけに、純粋にロードライドを楽しめることのありがたさを感じ、自転車の楽しさや気持ちよさを突き詰めていこうと思うようになり、思い切って注文しました。

(実はエートスもそうなんですが、Speed25もなんとなく市場でのウケが悪そうな気がしていて、今買わないと廃盤になってしまいそうな、そんな心配も若干あったりしました)

ファーストインプレッション

地元にはそれほど長い坂がないので、少しアップダウンがあるコースを走ってみました。

比較対象はRSL37。前の週末に同じコースを走っておいたので、その比較となりますが、1週間近く空いたので、正確な比較まではできていません。
 またRSL37は、前輪にピレリのTLRを、後輪にGP5000CLを履いていましたが、Speed25は前後輪ともGP5000CLに揃えたので、タイヤの違いも少しあるかもしれません。ちなみにチューブはヴィットリアのラテックスチューブ、タイヤの太さはいずれも28Cです。
 インプレ時の体重は69kgと、超軽量バイクに似合わない感じです。

軽快感

Speed25の実測値は1292g。一方のRSL37を改めて測ってみると1423g(RSL37はリムテープ込みの重量ですが、Speed25はホールレスでリムテープ要らずなので、この比較でも問題ないかと)

Speed25前輪
Speed25後輪
RSL37前輪(TLR用リムテープ込み)
RSL37後輪(STANSリムテープ込み)

合計で100g以上軽くなったためか、RSL37の時にも感じていた軽快感が、さらに増しました。バイクの振りも軽いですし、下りやコーナーでのバイクコントロールもとにかく気持ちいいです。
 なんとなく「あ、これでAethosは完成形に近づいた」と思いました。

剛性感

掛かりが良いというのは、こういうことなのかなと思いました。ペダリングに対して、ロスなく溜めなく回っていきます。
 斜度のきつい坂でダンシングをすると、ロスの少なさを如実に感じますし、スプリントしてみても、自分程度のパワー(5秒1000w超)では、全く砕けることなく進んでいきます。
 また全体的な剛性が高いためか、コーナーがとにかく気持ちいいです。

快適性

自宅を出てすぐに、少し荒れた路面の下り坂があるのですが、剛性感に反して、快適性の高さを感じました。スポーク長が長いからかもしれません。
 これなら、シートポストをTerraからAlpinistに戻せるかもしれないと思ったほどです。

エアロ効果

リムハイト37mmから26mmになったので、少しエアロ効果が下がっているような気もしますが(巡航時にもう少しスピードが出ていたような気も・・・)、元々それほどリムハイトが高いわけではないので、大きな違いは感じません。
 一方でリムハイトが低い分、横風の影響が少なくなり、乗りやすくなりました。

そしてそれ以上に、USBベアリングの効果を体感しています。下りでかなり伸びていきます。

その他

  • ラチェット音がかなりおとなしくなりました。

  • フロントホイールがCLになったためか、カーボンホイール独特の「コー・・・」っという音が聞こえるようになりました。

  • ディスクブレーキローターのロックリングが、一般的なシマノのタイプとは異なり、外締めタイプです(玉あたり調整の部分が干渉するため?)。BB工具でもいけるようですが、せっかくなので専用品を準備しました。

  • バルブホール付近にある、"25"というロゴが少し右によっているので、タイヤのロゴとピッタリ合わず、少し気になります(幸いGP5000も、5000のロゴ部分が右によっているので、それはそれで合いますが。)

まとめ

最近はレースに出ませんし、子どもが生まれてから、自転車に乗る時間も減ってしまいました。
 そうした影響か、ハンドルの振りやコーナを曲がる時の挙動など操作した時の感覚とか、坂を登る時の軽快感とか、そういった気持ちよさの方がスピードよりも大切かなと感じています(結局自転車に乗れる”時間”は、あまり変わらないわけですし・・・)。
 そのような自分にとっては、(金額とかは別にして)最高のホイールだと思いました。

また正直なところ、ホイール専業メーカー、ホイールに関する知見をたくさん蓄積しているメーカーは、一味も二味も違うなと思わされました。
 多分、リム単体で見れば大差ないか、むしろRSL37の方が優れていそうですが、トータルで見た時の完成度は違いを感じました。

とても気持ちのいいホイールだったので、次に乗る日が本当に楽しみです。

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