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【ニンジャスレイヤーDIY小説】キュアさんぽ#001-うどん屋さんのカレー

これはニンジャスレイヤーの二次創作小説であり、ヨロシサン製薬の重役でありヨロシ・バイオサイバネティカ社のCEOでもある原作ニンジャ『キュア』がカレーを食べるだけの短編小説です。この小説は以下の記事・小説に着想を得ています。

◆本編な◆

 ヒポクラテス。2000年以上も前の古代ギリシア時代で名医とうたわれた医師で、当時においては格段に先進的な考え――たとえば当時行われていた満月の時に殺した猫の血とフクロウの爪だとかを煎じてワインと共に飲むことで熱さまし薬になるとかの効果はない間違った治療、あるいは『占い』『呪術』だよりの迷信が多かった医術を、研究と観察でそれらから切り離し、病人は基本的に安静にさせる、爪や髪などといった身だしなみに気を付けて、包帯などは取り換え清潔にする、洗浄に使用する水はできるだけ奇麗なものを使うと言った現代では常識どころかあたりまえのことを実践したことで知られる。

 しかし、そのヒポクラテスは『食』に関してかなり言及していて『汝の食事を薬とせよ』と述べているほか、例えば、生ハムなどは消化にもよく栄養源として最適である、と言っているほどなのだ。

 日本に医食同源の考え方が浸透してすでに久しいが、まさしく食は医療なのである。

 そして、私、ヤイミ・コナギバはこの日本という国の製薬業およびバイオ技術のリーディングカンパニーとして最先端を進む『ヨロシサン製薬』の重役、そしてそのグループ企業であるヨロシ・バイオサイバネティカ社においてCEOを務めている。

 古代ギリシャどころかそれ以前より、連綿と受け継がれてきた医療技術は電子戦争後のこのネオサイタマで花開き、わが社のバイオサイバネ技術は例えば失われた四肢を再生させたり、ヒューマンオーグメンテーション――人体拡張として培養したバイオニューロンを後天的に脳に増設したり、アドレナリンのような脳内物質分泌制御から、腕を数本増やすことだって、別の生物の特性をもつアームを移植したり、はたまた安価なクローニング技術や高度な知性を持つ人造の生命体を製造する事すら可能になった。

夢のバイオテクノロジー。宇宙移民が稚気じみた夢と笑われようとも2030年代の終わりまでには人類はバイオ技術によって実質的な不死を得るとすら言われている。しかし、それでも我々には生物学的な一つの課題が残っているのだ。それは……

「は、腹が減った……」

私は、途方にくれて胡乱なネオンサインの隙間から見える、ネオサイタマの上空の分厚い雲を見上げる。

 ――『マカラン入荷』『いなせな祭り』『おいしいかな?』

 そして見上げた先の、そんな刺激的な購買意欲を刺激するためのネオン・カンバンに目をやり、そのまま手でおさえた腹へと視線が映る。すきっ腹を抱えて路地裏をうろつくのは初めての経験だ。キュアは先ほどまでいたネオロポンギの高級ラウンジ『ホンカク』の滑らかなオーガニック・レザーのソファの手触りを想起する。

 アマクダリ・セクト。ネオサイタマを影から牛耳る秘密結社。その最高幹部『アマクダリの12人』の一人にして、オグニ・ニンジャのソウルをその身に宿し、『キュア』というニンジャネームを持つ。それが、ヤイミ・コナギバの裏の顔だ。が、今は全くそんなことは関係がない。

 カスミガセキ教区のアークボンズにしてネオサイタマブディズム界最大の実力者『タダオ大僧正』、ネオサイタマの実質的な軍部であり海からやってくるというカイジュウ対策に超巨大空母までもを持ち合わせる『湾岸警備隊』の総司令官『ケイノウ・サナダ』――ご多分に漏れず、その2人も自身と同じアマクダリ・セクトの『12人』の席を埋める立場にあり、とある案件における密談を行っていたのだが。

 なんでも、同じビルの下部にあるバーに狂言強盗団が押し入ったとかで避難をすることになり、店の裏からでたのはよかったものの少し路地裏を歩くだけで似たようなゴミゴミとしたネオンサイン渦巻くスラムに迷い込んでしまったのだ。

 ネオサイタマのスラムは海外の重犯罪者ですらしり込みする魔境――とはいえ、自分はニンジャである。特段の心配はない……少し歩けばどこか大通りに出られるだろう。と思っていたのもつかのま、あれよあれよといううちにディープな場所へと迷い込んでいく。『あしたば公園商店街』というどこかもわからぬアーケード街。

「ヌウッ、あの『理容シャンゼリゼ』という店、先ほども見たような気が……あっちの『ぼんじゅうる』『3人麻雀』『シアター流星』のカンバンも何度か見た気がするな……」

 どうも、同じところをぐるぐると回ってしまっている気がする。重金属酸性雨の谷間にあたったのか雨にうたれないのは幸いだが、普段、こんな小汚い場所を訪れることはない。土地勘が無い故、何もかもが同じに見える。『BAR妖怪』。さっきはここの路地を左に折れたのだったか? 『BAR:美貌の人妻』とかそんなのだった気もする……わからない。

ぐう。

 バイオ胃が空腹に収縮するのがわかった。そんなこんなしているうちに無情にも腹は減っていく。さきほどの会合ではオカキだとか多少のつまみこそ出たものの、会合で飯をがっつくようなことは奥ゆかしくない。そもそもラウンジは会話を楽しみ酒を呑む場所だ。軽食の類は用意はされているが、それがメインではないのである。

「…………四六角」「ああ、そうきたか」

 近くには路上でビールケースを椅子代わりにアドバンスド・ショーギを打っている老人などもいる。正直言って、この場で自分の白黒喪服ドレスはだいぶ浮いているのだが、ネオロポンギは高級飲み屋街だ。そしてここは場所は分からないがそれに近い。たまに、酔っぱらったり迷ったりしたロポンギの客でも迷い込んでくるのだろう。あちらはちら、とこちらを見た程度でそれ以降ショーギに夢中という風だった。

(…………むう)

 正直、ありがたい反面、心細くもある。私のようなハイソサエティの人間が浮浪者一歩手前という風の下層民と話していたのを見られるだけで、ネオサイタマの過剰に飾り立てられた社交界ではマウントを取られる材料となる。変に絡まれないのは良い。しかしながら、自分から声をかけて道を聞く、ということもできず、それならまだ向こうから茶々でも入れてくれた方が、まだとっかかりになるというものだ。

 それに……

ぐうううーっ

 とにかく、腹が減ったのだ。今日は激務に追われてまだ何も食べられていない。当然、そういったことは努めて顔に出さないようにしているものの……先ほどのラウンジで何か軽くつまんでおけばよかった。そう思ってしまうほどに、追い詰められていた。通常のバイオサイバネ導入者は、通常の食事では必要な栄養素を十全に確保できず、バイオインゴットという特殊なヨーカン状の栄養剤でバイオサイバネそれを補うが、自分のバイオ義体は特別製であり問題なく飲み食いができる。それが仇になった。

 正直、太陽から光合成するだとかの技術もあるにはあるがやはり食事というのは効率がいいのである。ほかにエネルギー源を用意しておいて、それを摂取する。故に、バイオ生物の大半はまだ食事という問題から解放されていない。いつかは食事も不要で動き続けることができるようになるかもしれないが、今は『まだ』なのだ。

もはや、医食同源とか食は薬とかそういう話ではない。単純に……食事が必要だ。

「ン……」

と、その時である。かぐわしい香りが鼻を突いた。これは、スパイス。ケモ・ショーユに含まれる刺激性のものではなく、おそらくオーガニック。エスニックな風。だが、どこかなつかしい匂いがするような……

「ンンン……」

自然とそちらに足が向く。スパイシーなそれと、オーガニックめいた優しい風味の香り、そしてからからと何かが油であげられる音がして、自然と口の中に唾がわいた。これは。この匂いは。

「『うどん庵セッシュウ』」

現れたのは……うどん屋!

「あれっ……うどん屋?????」

 正直言って予想していたものと少し違った。スパイシーなこの匂いは絶対にカレーだと思ったのだ。オーガニックな香りだとおもったのは小麦粉だったのだろうか? しかし、カレーというのは強い。その強力なスパイスはほかのすべてを塗りつぶして制圧してしまうパワーがある。が、出てきたのはうどん屋。

「……ど、どういうことじゃ」

 対酸性雨強化PVCノボリにも『うどん昼定食580円』、『揚げたおいしさが』、『う!ま!い!』の典型的な文字。うどん屋に違いない。

「……う、うーむ」

 気になった私はそのこじんまりとした店の入口がほんの少し空いているのを見て、中をこっそりのぞいてみた。正直、もう腹は限界だ。どこかに入ってしまいたい……が、この私がこんな場末の労働者向けうどん屋に入るなど……という迷いもあった。が、同時にうどん屋からカレーの匂いがするというミステリーにも興味をほんの少し惹かれたのである。

「大将ごっそさん」

ガラガラ

「ア」

 
こっそりと覗き込もうとしたとき、労働者と思しきガタイのいい男が引き戸を開けて出てくる! 向こうもぶつかりそうになったところで気づき、おっと、と声を出して自分を避けたが……

「らっしゃい、おひとり?」

 その拍子にちょうど、勘定のため入り口わきのレジに来ていた店主に見つかってしまった。どうする? 逃げるか? ええい……

「ひ、ひとりじゃ……」

 入ってしまえ! 私はもはやほとんどヤバレカバレとなり、店に足を踏み入れる。ここでモータル相手に尻尾を撒くというのも、何か癪だったからだ。おなかも減っていたし!

「…………」

 そうして案内されたのは、厨房がかろうじて見えそうで見えないカウンター席だった。

(こ、このわしをこんな硬い椅子のカウンターに座らせるとは……あ、あとでこの店の店主をセプクさせてやろう。うむ)

 店内には深夜ではあったが、終電を逃したサラリマンや労働者などがそこそこおり、ごみごみした雰囲気ながらどこか人が多いこともあって『それなりの味はあるのだろう』と思えたし、何より深夜の重金属酸性雨で冷えたネオサイタマの街並みの中を歩き続けたキュアには店の中の温かみがうれしくも思えた。

「……しかし、妙にカレーの匂いがする。うどん屋でカレーとは……?」

 カウンターとはいえ、椅子に座り一息付けたキュアは周囲を見回す。ゆでられたうどんの匂いなどはするが、やはりカレースパイスの香り。カウンター奥の厨房は背が足りないので見えないが、すぐにその原因は分かった。

「ズルズルーッ!」「ズルズルーッ!」「ズルズルーッ!」

(な、なんじゃ……? あれは、カレーのかかった、うどん? 皆、一様にカレーうどんを啜っておる!)

 そう、うどんとカレー。すなわちカレーうどんである。労働者もサラリマンも、店帰りのオイランも皆が皆、カレーうどんを一心不乱に啜っているのである!

(ごくり)

 キュアはそのカレーうどんに目を見張った。色が濃いブラウンのとろみのあるルウ。そこには肉や細かく刻まれた野菜以外にも油揚げなど和風の具も見える。うどんスープという風ではなく水分が少なめのまさしくカレールウというそれが、真っ白いうどんにとろり絡みついており、何ともおいしそうに見えるのだ。

「……おまたせしました、なんにします?」

 そうこうしているうちに、水の入ったピッチャーを持ったおばちゃん店員が話しかけてくる。キュアはもう既にカレーうどんが食べたい感じになっており、壁掛けメニューを少し見てから。

「カレーうどん。そして、そうですね、おしんこをもらいましょうか」

「すいません、今日はもうおうどん無くてね。もう玉ないでしょ、ショウちゃーん」

「ないわー」

「というわけでしてごめんなさいね」

「な、なにーーーーっ!!!!!!!!」

 いきなり計算が外れてしまった。どうすればいいのだ。うどん屋なのにうどんがないとは!?

「バ、バカ! なら、なにならあるというのじゃッ!」

「そうですねェ。ショウちゃんごはんある?」

「あるよ」

「カレーライスならありますけど……どうします?」

 ……うどん屋なのにうどんがなく、挙句にカレーライスだと? おそらくはカレーうどん用のうどんと、おにぎりなどをつくるためのご飯のあまりではないか?

 しかし……

 ぐぎゅるるーっ

「ぬ、ぬううーっ……」

 背に腹は代えられぬとはまさにこのこと、もはやお腹がすきすぎて背と腹がくっつきそうな錯覚すらある。明らかにニューロンが働いていない。それに結局は下々の非ヨロシ民が食う食べ物だ。カレーライスだろうがカレーうどんだろうが……どちらでもよかろう。

「で、ではそれでおねがいします」

(いけない、どうもペースが乱されてしまう。とにかく後でこの店の主人はセプクじゃ)

 キュアは動揺をごまかすためお冷を一口飲み、ハンカチで口を拭う。

 そういえばこういったどこのものとも知れぬ水を飲んだのは久しぶりな気もする。大抵、オーガニック天然水しか飲まず、それ以外でも高級ラウンジなどで出されるものは基本的にオーガニックが常識なのだ。もし、それ以外のものを密かに出したり、混ぜ物をして利益を上げようがバレてしまえば一瞬でその店は『品格』を失うのである。そこをわかっていない店は自分のような真のセレブリティには利用されない。

 などとかんがえているうちに。

「はい、カレーライスおまちどうさま。おしんこと……サービスで海老天つけときましたから」

 もともと保温しているカレールーとごはんを合わせるだけなのだから、ものの3分経たずにカレーが出される。

「ふむ」

 カレールウの中には先ほど見た通り、和風な変わり種として油揚げが入っており、言葉通りエビの天ぷらがエビフライめいて乗せられているのがやんちゃだが少しうれしい。

 しかし他はまさしくオーソドックス。人参とおそらくバイオビーフ。ゴロゴロとした、というよくある形容詞めいたそれとは違い、これまた随分小ぶりにカットされたジャガイモは食べやすそうだ。玉ねぎは入っていないのか、よく似こまれてルウに溶け込んでいるのか姿が見えない。

「それでは、イタダキマス」

 手を合わせ、スプーンをごはんの山にいれ崩す。ルーはとろみが強く、ごはんにしみ込むよりは絡むタイプだ。味が濃そうにも思えるが……所詮は庶民の食べ物……キュアはそれを一口含む。

「ムッ!」

しかし……予想以上に味は……うん? これは?

「おいしい……? おいしい……!」

 そう。おいしいのだ。味を濃くして、安物の食材をカレー味でごまかしているのかと思ったが予想に上品にまとまった味だ。とろみはあるが比較的あっさりとしており、ほんの少し『和』のテイストを感じる。

(これは……和風だし。いえ、そうか、うどん出汁!?)

 うどんに使う和風だしがカレーの隠し味になっているのだ。それは個性の強いはずのカレーをマイルドにして、調和させている。これはカレーではなく、うどん屋のカレーだ。そう形容するしかない。カレーではない、カレー。

「もぐっ、もぐっ、もぐっ! カリッ!」

 カレーを口に運ぶうち、ふとサービスの海老天に目が行く。きつね色というよりはきれいな黄金色に揚げられた天ぷらは、まさしくうどん屋の職人芸。何十年と天ぷらをあげてきたこの店主の技量を感じる揚げ色と言うほかない。それを噛むと、さっくりとした衣が小気味良い音を歯と舌の上で響かせた。それだけではない。ルウに浸った部分は歯ごたえを残しつつも柔らかくなり、カレーがしみこんでいる!

「う、うまい……こ、これは……皆カレーうどんを頼むのも納得というもの……! いや、ほんとうに、おいしい……!」

 今まで2貫で3000円とかいうオーガニックスシだとか、一皿で万札が飛んでいくオーガニックステーキだとかを食べてきたし、それらもそれらで美味だった。しかし、それらとは全く違う、ジャンキーだが温かく、昔食べたことのあるようなどこか懐かしい味。

「しゃく……もきゅっ、しゃき、しゃき……ふふ……」

 そして、カレーに夢中でふと忘れていた小鉢のおしんこ。地味な漬物と侮るなかれ。これを口に放り込むと、自家製ながらもよく漬け込まれたさわやかな味と、しゃきしゃきとした触感が変化球となりうれしい。カレーには福神漬けだけでなく、おしんこだって合うんだ、という何となく知っていたものの、初体験のようなそれに思わず笑顔になる。

「体が熱くなってきた……ふう……!」

 完全に街をさまよって冷えた体は芯から温まるどころか、逆に熱くなってきた。体に活力が戻るのを感じる。そうか、労働者たちはこういうものを食べて、仕事を頑張っているのか、と気づく。

 実際、労働者向けのボリューム感もあり、量は多く感じるがお冷を飲みながらスプーンを操るたび、ルウとごはんが胃の中に消えていく。汗すらかきながら一心不乱にカレーを掻き込む。あと一口、二口。お腹はいっぱいなのに食べきってしまうのが惜しく感じてしまう。

「はふ……」

 奇麗にご飯粒すら残さず食べきってしまった皿を感慨ぶかくみながら、マイルドなカレーの後味をお冷で流して。つい、口から吐息が漏れたのなどいつ以来だろう。

「ありがとうございましたー」

 大満足しながら店を出る。これだけたべてがっつりしたボリュームに海老天まで載って950円。1000円素子ひとつでこの満足感は嬉しい。

「あ、お客さん。そろそろ降りそうですから。ネオカブキチョのほうからこられたんでしょう。上等なお着物、濡らすと大変ですし」

「あ……ドーモ……」

 と、もう最後の客だったことも会って店主が気を利かせて、強化PVCビニル傘を差し出してくれた。今思えば、そこで悪いですの一言ぐらい言っても良かったが、満足感とやりきった感で私はそのまま帰ってしまったことが悔やまれる。

「……と、いうことでして、今回のプロジェクトに関しての説明は以上です。蛸の可能性についてご理解いただけたかと……コナギバ様?」

「ああ、いえ、そうですね。続けて」

 あれから2,3日たって。私は蛸の可能性プロジェクトとかいうあまり利益の上がりそうにない研究のプレゼンをほとんど聞き流しながら、あの店の事を考えていた。この眼下に広がるネオサイタマのどこかに、あの店はある。結局、傘は返せていないが、たぶん店側も返ってくるとは思っていない。

 でも……いつかこの傘は返しに行こう。正確な場所もわからないのに、本当にそう思う。その時は、またあのカレーを頼んで作ってもらおうか。それとも、あの時食べそびれたカレーうどんがいいか。想像するだけで、口の中に涎がわいてくる。

 いうなれば、あの傘は何もかもが不確かなこのネオサイタマにおいて、接点すらないはずだった私とあの店とのつながりなのだ。

◆キュアさんぽ#001-うどん屋さんのカレー おわり◆

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