【トレジャーボックス・オブ・ニンジャ】DIY-002「マスプロダクション」

これはニンジャスレイヤーTRPGの公式NPCデータ集【トレジャーボックス・オブ・ニンジャ】をまねて作られたユーザーのDIY記事です。良識の範囲内で自由に記事内のデータを使用していただいて構いません。

マスプロダクション（ソウカイヤ）/Massproduction

ソウカイヤ集金部門のニンジャ。一見すると線が細く、ヤクザとしては非常に頼りない。むしろ、困ったような曖昧な笑みを浮かべていることが多いことから、温厚そうにみえる。基本的に単独行動せず他の集金部門ニンジャとペアで行動する。その際も大抵コワモテである相方（特定のニンジャとのツーマンセルを希望する事はいまのところないか、断られている）の緩衝役、温和そうな外見を活かして、いわゆる『良いマッポ、悪いマッポメソッド』の『良いマッポ』の役割を演じようとするが交渉もさほどうまくないため大抵は黙って後ろに控えており、スーツを着なれない新人のサラリマンが先輩の荷物持ちめいて仕事を見学させられているようにも見えるだろう。

実際のところ、マスプロダクションはソウカイヤクザとしては中堅程度のキャリアである。が、そのソンケイは低い。カラテはからっきしであり、スリケンを自力でうまく生成することができないためチャカガンを常に携帯しているがその腕も良くない。ビズや事務方としての能力も高いわけでなく、前述の通り交渉事にも才能がない。故にセンパイからは『どうしようもないサンシタ』、同期からは『ニンジャのなりそこないめいたクズ』、後輩ニュービーからは『見るべきところのない踏み台』と見られており、スカウト部門長としてニュービーの教育を担当するソニックブームですら苦肉の策としてハッカー技能を学ばせたものの、それも大成せず匙を投げる有様であった。

本来であればオムラやヨロシサンのニューロン負荷の高い新技術を使ったサイバネ技術試験などで使い潰されているようなニンジャであるが、どういうわけかラオモト・カンの懐刀である名誉シックスゲイツ『ゲイトキーパー』よって注意深く保護されている。その理由はうかがい知ることはできないが、口の悪いソウカイニンジャの間ではゲイトキーパーとチンチン・カモカモ関係にあるとさえ陰口をたたかれている。

「す、すいません。あの、持ってくるはずのハンコをですね、その、忘れたみたいです……たぶん、デスクに……」///「あはは、えっと……困ります。その、お金なら前も貸したじゃないですか……あの……」///「あっ、あっ、あっ……え、ええと、その、あの……おれ……あっ、いえ、なんでもないです……」

◆マスプロダクション （種別：ニンジャ/大型）
カラテ　　　　1　　体力　　　16
ニューロン　　6　　精神力　　7
ワザマエ　　　6　　脚力　　　5/-
ジツ　　　　　5　　万札　　　0

攻撃/射撃/機先/電脳　　1/6/6/6
回避/精密/側転/発動　　1/6/-/12

◇装備や特記事項
無数のチャカガン（マシンガン）
オーガニック・トロスシ×2
着なれないヤクザスーツ（伝統的礼装）、マルチスシタッパー
☆マスプロ・ジツLV5（巨体化の秘儀LV5）、★肉の盾（筋肉の盾）、★★群衆化（常時大型化）
◉◉グレーター級ソウルの力　◉エコノミックカラテ　◉Kill-9
◉劣化コピー（サモン・レッサー・クローンヤクザ）
◉知識：文学　◉知識：紅茶　◉知識：料理　◉知識：伝統的アート ◉交渉：共感　◉交渉：卑屈

マスプロ・ジツ（ビッグソウル読み替え）

マスプロ・ジツは『自身のコピーを作り出す』ジツである。これだけを見るとブンシン・ジツなどと同じように見えるがマスプロ・ジツは血肉を持った存在として自身のコピーを作り出し、もし本体が何らかの形で死亡してもコピーが本体となり活動を続ける、と言うジツであり、生存性が非常に高い。

故にゲイトキーパーはラオモト・カンに別のニンジャからソウルを移植する『ヨクバリ計画』の8つ目のソウル候補として、マスプロダクションに宿ったソウルを注意深く研究し、保護していたのである。

本来であれば自己アイデンティティ崩壊危険性のあるジツであることは間違いないが、マスプロダクション自身はほとんどこのソウルの力を引き出せておらず、自身の劣化コピーを作り出すことが精いっぱいであり、それらは奇形であったり、すぐさま体が崩壊したり不安定である。しかしながら、それが幸いし現在のマスプロダクションは非常に危ない均衡の上に自我を保っているものの、ソウルの力をもし引き出すことがあれば彼の精神など容易に自壊し、消え去ってしまうだろう。

マスプロダクション：一人群体

マスプロダクションがソウルの力を引き出した場合、彼の精神は強大なる神話級ニンジャ『エンキ・ニンジャ』の力により狂気に陥った末、崩壊する。これは精神崩壊直前の彼のデータであり、たとえこれでもエンキ・ニンジャの力の半分すら引き出せているかどうかは怪しい。

「ドーモ、ぼくは……何だ？　わたしをわたしたらしめるものは、何なのか。定義できない。未定義で未分化。それがおれです」///「マスプロダクションという個体は存在しない。わたしは群体であり、おれは地に満ち、ただ生きていくし、死んでいく」///「空は青い、というが青というのはなんだ。あなたは、おれとおなじものを見ていると何故言い切れる？　時間と空間と存在の間には明確な乖離がある。そうだ。そうなんだ。自分はあのとき、いや……ここは。ブエノスアイレスの夏？　ハノイの冬？　ちがう、1584年の……　逃げろ、そうだ。ルイ王、ここにいてはいけない。なんだ……おれは、何を見ている？　いや、違うな。これは葦の草原が見える。おれはそこで手を振って、それで――」

◆ マスプロダクション（種別：ニンジャ/大型）
カラテ　　　　1　　体力　　　 63
ニューロン　　17　 精神力　　 28
ワザマエ　　　8　　脚力　　   7/-
ジツ　　　　　7　　万札　　　 0

攻撃/射撃/機先/電脳　 1/8/17/17
回避/精密/側転/発動　11/8/8/24

◇装備や特記事項
無数のチャカガン（マシンガン）
マルチスシタッパー　オーガニックトロスシ×2　オーガニックスシ
☆マスプロ・ジツLV7（巨体化の秘儀LV7）★/★群れのダメージ分散（ハイブリッド：ムテキLv2）
★肉の盾（筋肉の盾）　★★群衆化（常時大型化） ★★★半神的存在
◉◉グレーター級ソウルの力　◉◉アーチ級ソウルの力
◉タツジン：ハッカー　◉エコノミックカラテ ◉大量生産（サモン・クローンヤクザ/記憶スロット）
★★★◉アーチ級装束生成（重装な）★★★◉不滅

付録：ユウジョウ判定表：マスプロダクション

ユウジョウ表
最重視するパラメータ：【カラテ】

親密度1：「アイエエエ……お、おれに何か、あの、ですね。用事があるんですか……？
　　　　　　あ、いえ、ちがうんです！　嫌とかそういうのではなくて……あうう……」

親密度2：「うわあ！　あっ……あっ……あ、あなたですか。びっくりした。
　　　　　すいません。その、他のニンジャに話しかけられるの慣れてなくて……
　　　　　モータルに話しかけられるのも慣れないんですけど……」

親密度3：「あっ、あっ、あっ……あ、あのー……そのですね。筑前煮。ご入用じゃないです？
　　　　　筑前煮です。おれが作ったんですけど、作りすぎてしまってですね。配ってるんです。
　　　　　水煮のタケノコ缶詰を使うと簡単にできるので……」

親密度4：「おれの能力があなたにもつかえればいいのに。
　　　　　そうすればあなたはずっと死なないし、殺されないんです。
　　　　　クズのおれみたいなのに、なんでこんなソウルが憑依したんだろう」