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カペシタビン3サイクル目、備忘録

先週の木曜日から、カペシタビン(ゼローダ)の3サイクル目を始めた。
本当は先々週から飲み始める予定だったのだが、前回の通院時に手足症候群のことを話したら、休薬期間をもう一週間延長しようとのことで、先週からの投薬になった。
薬の数も、一回6錠から5錠に減らすことになった。

ネットでの製薬会社の薬の情報によると、「手足症候群が発症した場合、grade1に戻ったら投薬再開、手足症候群grade2の1回目の発症では減薬はせず、再度発症したら減薬」と書いてあるようだが、薬は蓄積していくものなので、また再発して日常生活がしんどくなってしまうよりは、薬を減らすことで多少効果が下がってしまったとしても、なるべく休薬期間を延長することなく、最後まで投薬を続けられるようにとの先生なりの判断なのだろうと思う。

このnoteは、私の備忘録でもあるので、2サイクル目までのこれまでの状態、変化したこと・気がついたことなどについて、書いておくことにする。

【*以下は、あくまでも、私個人の症状・感じ方・対処です。】

◇ ◇ ◇

<出てきた症状>

・手の指に黒い斑点が出てきたこと。これは1サイクル目の割と早くから出てきた症状。それから、手のひらと足の裏の感覚が過敏になり、床のゴツゴツや物を持つ時に、刺激を感じやすくなった。

・2週間の投薬期間の後半になってくると、逆流性胃腸炎のような、軽い胸焼けと気持ち悪さが出てきたことと、お腹の調子が安定しなくなってきたこと。
口の中もうっすらと一枚剥がれたような違和感があり、粘膜がきっと少し傷んでいるのかなと想像した。

・2サイクル目の最終日、久しぶりに歩いたときに、足の裏に大きめの水脹れができてしまって、歩くのが大変になったこと。
若い頃にひどい捻挫を2回ほどしたことがあるが、片足を庇えば割と普通に歩けていたので、両足の裏が痛くて歩けないのは、全然違うしんどさで驚いた。
一歩一歩が辛かった時期は、自分にとっては、胸焼けがすることよりも、正直、精神的にも少し辛かった。
(そして、抗がん剤の時から時折お世話になっているけれど、ネットスーパーのありがたみを再認識!)

<日常生活で変えたことなど>

・お風呂
我が家のお風呂場の床は水捌けがいいように “コロコロ床” になっているのだが、このデコボコが敏感になった足の裏には微妙に痛い。
そんな状態なので、身体を洗うのは、床が平らなバスタブの中で済ませることにした。家にいるのだが、ビジネスホテルのようなスタイル。

・歩き方
今は、ちょっと変な歩き方の人になっている。
足の裏の一部に荷重をかけたり、シワが寄るようなことはあまり良くなさそうだと感じたので、元気に地面を蹴って歩くようなスタイルは控えている。
いわゆる “ペタペタ歩き” で、足裏全体で着地して歩くような感じにしている。歩幅も小さくて、ちょっと情けないが致し方なし。

・モノの持ち上げ方
手の指が敏感になって実感したのが、物を持ち上げたり、引き上げたりするときに、意外と親指を使っているのだという事実。
手の指が敏感になる中で、親指の第一関節の内側がアカギレのようになり、親指の第一関節を引っ掛けるようにして使うことが多いことに気がついた。台所の水桶をあける時、パンツを履く時(苦笑)など、、、。
今はなるべく親指や指の内側を使わずに、手全体か両手でするようにしている。

・洗い物など
洗い物や手を洗うときはお湯ではなく、ほぼ水でするようになった。

・靴下
これは元々これまでも時々していたことだけれど、靴下を履く時、出先で靴を脱ぐようなことがない時は、靴下を裏返しにして履いている。
靴下は外側の生地の方がするっと滑らかなことが多いのと、縫い目が障らないからだ。
自分には子供がいないので知らなかったけれど、赤ちゃん用の靴下はそうなっているらしい。大人用も内側で縫い目が当たらないようにしてくれていてもいいのにと思ったりする。

ペットボトルの蓋を開けるのも皮膚に負担があるので、ペットボトルオープナー(百均購入)は、本当に便利で手放せない。作ってくれた人に感謝したいほど!(笑)
歩幅も小さくなっているので、まるで70代の人の動きをこの歳で体感しているような気がする。

<その後の変化と塗り薬のことなど>

・2サイクル目の休薬期間になると、手の指の皮がぺろぺろと剥けてきた。
剥けたあとは少しつるつるして、少し痺れた感じはあるものの、むしろ痛みはなくなった。そしてなんと、黒い斑点もなくなった。綺麗な新しい皮膚という感じ。
一方で、足の裏は、指の付け根や踵など体重のかかる部分は固くなってきた感じがするけれど皮膚は剥けてくることはなく、手足症候群といっても手と足は症状が違うんだなあ、、、などと思っていたら、ついに最近、足の裏の皮も剥けてきた。
遅ればせながら、只今、足の裏は絶賛脱皮中の状態。
皮が分厚い分、症状も少し遅れてくるようだ。

・塗り薬については、病院に処方してもらった保湿剤(ヒルドイド)を基本的には使っているが、アカギレができた時に薬局で買ってきたアカギレクリームがなんとよく効くことか!
昔、犬がいて、祖父母の介護があった頃、母が、毎年冬になると深い爪アカギレができてとても痛そうだったことを覚えているが、その時にその薬があればと思うほど。今は本当にいろいろな薬ができていて、ありがたい!

・足の裏については、大きな水脹れができたあと、もう少し手厚い対処をしてあげている。
保湿剤を塗る前に化粧水を含ませた方が浸透がいいような気がして、今はアロマオイルと化粧水でマッサージをしてから保湿剤を塗っている。シワの深い部分には、予防がてらアカギレクリームを。これを朝と晩に一度ずつ。
私の足の裏人生の中で、間違いなく一番丁寧な扱いを受けてい状態だ。

◇ ◇ ◇

2サイクル目のあとの二週間の休薬期間のおかげで、体調も手も足も、ずいぶん回復した。
3サイクル目も半分近くまで来たが、薬の量が減ったのもあってか、今のところ、順調に飲めている気がする。このまま最後まで走り切りたい。

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