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雲の上

雲の上の世界、雲の上の存在、雲の上にいる人

って言うけど、みんなどんなイメージを持っているんだろう。

タイに来て初めて現地から一人で飛行機にのった。空港までは大雨だったり曇りだったりで、もやもやした天気だったのに、離陸して15分後には、飛行機の窓から光が差し込んできた。

私が初めて飛行機に乗ったのは、記憶の中だと高校一年生の夏休み。一人でだったか兄と一緒だったかは忘れてしまったけど、鹿児島から、当時東京にいた兄の家に遊びに行った。

あれからもう数え切れないほど飛行機には乗っているが、やっぱり雲の中をくぐり抜ける感覚というのは何度みてもいいものだ。

現地の空港で、タイの有名な歌手に会った。最初は誰か分からなかったが、みんな写真を撮っていて、私もせっかくだからと写真を撮ってもらった。すぐに友達や生徒たちから「その人はすごいタイで有名な歌手ですよ!」とか、「あなたはすごいラッキーだね!」と言われて、実際に調べてみて、人気の歌手だと気づいた。実際、私自身も曲を聞いたことがあったグループだった。

彼はファンからしたらきっと雲の上にいる人なのだろう。でも、私はその人に、こっちに来て約半年で、彼のことを知らない環境の中偶然出会い、ツーショットまで撮ってもらった。意外と雲の上って遠いようで近い。

私にとって雲の上というのは、昔はすごく遠い存在だった。自分の知らない世界で、自分がなれないであろう存在で、手に入らないもの。未知だった。割と無理だと思っていたかも。

でも、なんとなく歳を重ねるごとに距離が近づいているように感じる。自分はきっといけてもここくらいじゃないかとか、どうせ無理だという気持ちは全くなくなったし、高校生の時初めて飛行機に乗って感じた、将来はもっと飛行機に乗って飛び回っていたい。とかいう思いも、今となっては気づいたら現実になっている。

タイに来て3ヶ月目くらいに始めた、これからやりたいことリスト。よくインフルエンサーが、年末にそれらの達成度チェック、年明けに新しいリスト作りをする事で、その一年のモチベをつくるということをやっているのをみて、私も少しずつ初めていた。現在もリストを更新中である。
目標や思っていること、なりたいものを文字化して見えるところに貼っておくと良いというのはよく聞くが、私の場合、不思議なことに、一度そうやって書き出しただけで、それ以降見なかったとしても、いつのまにか現実になっていて、後々、ふとその紙を見つけたときに、え、現実になってる。と気づく場合が多い。

今更新中のリストも、リスト化はしているが、その時に書いただけで、何を書いたは今は覚えていない。でもまた数ヶ月後や数年後に見たときに現実になっているんだろうなと思っている。本当に不思議である。

早朝のスターとの出会いが、ふとこんなことを考えさせてくれた。ありがたいことである。
そして、こうやって記事を書いている間も、飛行機の窓から見える雲の上の空は相変わらずきれいだった。

Ayano

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