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不安との戦い方

この1週間、自分にはめずらしく、もやもやと悩んだ。なにをしても、もやもやがなかなか晴れなかった。
でも、一ヶ月ぶりに連絡を取った友達がきれいさっぱり解決してくれた。

彼女は大学の友達で、私が一年だけ住んだ大学の学生寮のルームメイトであった。性格は真逆だが、彼女はとても勤勉で、成績も良く、常に志を高く持っており、でも一方で繊細なところもあり、ひっくるめるととにかく素敵な女性なのである。彼女の物事の考え方や日々の時間の使い方などは、私は尊敬するばかりである。

そんな彼女が得意のカテゴリ分けという考え方で解決してくれた問題、それは、人と人を比べることについて。

私は割と自由人だと自分では思っている。でも今までそういられたのは、それを受け入れてくれる周りの環境、周りの人たちがいたからだ。

私は人を比べるのは嫌いだし、比べられるのも嫌いだ。
でも、私たちはどうしても生きているだけで比べられる社会の中にいるとつくづく思う。
学校では自分らしさを大事に、とか言うけれど、結局比べているじゃないか。

でも、今回、悩んで悩んで、考えて考えて、これは避けられないことだと気づいた。
そして、比べられる対象の中でも、どうしてもくらべられないものも存在するということがわかった。

その人らしさで勝負する

ということである。勝負という言葉がふさわしいかは分からないが、みんながそれぞれ持っていて、比べられない、変えられないもの。バックグラウンドであり、それまで歩んできた人生である。
私の場合は、簡単に言うと、鹿児島で生まれ、父親の仕事上転勤族で2つの小学校を経験し、家から近い中学校、家から一時間半かかる市内の女子高、東京の大学を卒業し、タイに来た。
よく言えば、このバックグラウンドは私だけのものである。

比べられないものの積み重ねでその人らしさが出てくる

これは前回の記事でも書いたけれど、その人がした経験や歩んできた人生でその人らしさはできてくるのだと思う。

一方、比べられることについて。

私が今回の悩みに至ったのは、ある出来事があったからであるが、そのことをだらだらと振り返ることはもうやめて(というか振り返りたくもない)、これからの取り組みについて。

タイ生活3ヶ月目を迎えて、浮き彫りになったのが言語の壁。私は長期海外経験がなく、よく留学経験者が語る、言語の壁というものがよくわからなかった。今回初めて経験してみて、おお、こういうことか!これが言語の壁というものか!とやっと対面できたことに嬉しささえおぼえた。

そして、比べられないものも存在する中で、最低限人として持っておかないといけないことが、今の私の環境の中だと、タイ語、英語ができること、だということにも気づいた。

私の中にある今の不安要素は、少なからず勉強することで乗り越えられると思った。勉強してもっと自分に自信をつけて、行動に移す。これに限ると思った。

もともと持っている比べられないものに加え、その環境の中で最低限必要なものさえもっていれば土台はできる。

そもそも私はただ嘆いているだけで、行動に移せていなかった、自分に甘々人間だったのだ。
まずは、このことに気づけたこと、気づかせてくれたことに感謝するとともに、これからはもっと気持ちを入れて行動に移さなければならない。

最後にもう一つ。
今回の経験を得て、自分が変えるべきではなかった点も見つかった。それは他人に比べられた時の自分自身の感じ方について。

自分は日本の代表、周りから注目されていることを気にしすぎて、その評価や周りからどう思われているかを気にする人間になり始めていた。危ない危ない。自分を持つ大切さは、大学を卒業するまでずっと培ってきたものだったのに。

結局は、じぶんがそれでいいんだったらいいじゃないか。結局、ね。
日本人としての自分、ではなく、自分は日本人です。でいいじゃないか。
ということで、これからも、取り戻した自分を信じて、心から尊敬できる友達を信じて、生きていこう。

(なぽりん、いつもありがとう。)


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