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around 9が10:30だった話


南アフリカ出身の友達ができたのは初めてである。コロナがなかったらアフリカに旅行に行く予定があったくらいなので、私にとっては本当に運命の出会いだった。
その友達と、友達の友達たちも一緒に1ヶ月ぶりに再会しようというわけで、前日のLINEでのやりとりは “we’re going around 9”で終わっていた。

当日。
今までの経験上、aroundで30分以上待たされた経験がなく、まあせめて9:30くらいかなと思い、私は9:15くらいにお店に着いた。
案の定彼女の姿はなく、まあ10時くらいまでなら待てるなと思い待ったがそれでもこない。LINEや電話をしても返事がないから帰ろうと思って駅に引き返し、電車が出発するのを待っていると電話がかかってきた。どうやらハロウィンということでコスチューム支度をして遅れたそうで今お店の角にいるとのこと。私はまた着いたら電話するねと言ってそこからお店に引き返した。
店に着くと彼女の姿はなく電話もつながらない。
さっき電話した時は周りに友達もいるみたいだったしガヤガヤしてたからお店にはいたはずなんだけどなあ。店も混んでいるし入れなくて他の店を探しに行ったのかも。

終電の時間の関係もあったし、今日は諦めて帰ることにした。

会えなかったことがちょっと残念な気持ちはあるもののこの一件に対して怒りはなく、そっかぁ、これがアフリカンタイムというものなのかなという感じである。また一つ勉強になった。次会う時はどうしようかなと対策を考えている。
こう思うことができるようになったのもタイでの経験のおかげである。少し前の自分からは想像できないくらい寛大な心を持つことができるようになった。自分の成長をあらためて感じることができた1日だった。

ところで、皆さんにとってのaroundの感覚ってどんなものなんだろう。

#アフリカンタイム



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