会社の私物化は何故いけないか?
「自分が代表、自分ひとりが株主、従業員がいない」
そんな会社は世の中にごまんとある。
「俺の会社だから何をやるにも自由だぁ~!!」
そう。何をやるにも自由である。
しかし、自由の中でもやってはいけないことがある。
それが「会社の私物化」だ。
では、具体的に私物化の何がいけないのか。
例を挙げて見てみよう。
社長(自分):今晩はリモート飲み会だからお酒を沢山買わないといけないな。取り合えず5万円を会社の口座からおろしておくか!
で、実際に使ったお金は1万円のみだったとする。
4万円はそのまま社長のポケットへ。
これを1年続けて総額100万円が社長のポケットに入ったとしよう。
社長への仮払い(貸付け)状態の完成である。
これは次のような悪循環を生み出す。
会社の資金繰りが悪化する→融資を受けることを決断→融資審査時に貸借対照表から仮払い(貸付け)を指摘され、そして断られる。
具体例としてはこんな感じだが、まぁ融資をしても社長の生活費に充てられてしまうと思われても仕方がないですよね。
そして、一度溜まってしまった仮払いは魔法のように一瞬で消せるものではありません。貸付けなので返済などで消していくしかないのです。
毎月の役員報酬から少しずつ返済し、根気よくそれを続ける。基本的にはこれしかないのです。
経営の危機が訪れた時に融資を受けられない、なんてことがないように一人会社であっても「仮払い」だけはしないことをお勧めします。
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