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個別銘柄分析 No.6 光フードサービス

皆さん、こんにちは。
銘柄分析を共有して少しでも皆さんの投資戦略の一助になればと思います。
個別銘柄分析の第6弾は証券コード 138A「光フードサービス」です。
2月28日上場の名古屋の居酒屋チェーンになります。

サマリー

・立ち飲み居酒屋をドミナント出店しており利益率が高い
・今後も出店攻勢を行い、将来的には10倍以上の600店舗を目指す
・実際にお店に行ってみたところ、料理も接客も満足

事業内容

名古屋を本拠に東京・広島・宮城・岩手・秋田県で立呑み居酒屋を中心とした飲食店で焼きとん「大黒」、天ぷら・鮨「魚椿」、ラーメン「金山家」、焼肉「焼肉デラックス」を展開してます。
2023年11月時点で店舗数は直営店31店・業務委託店8店、FC(フランチャイズ)15店を展開しており、2018年から業務委託・FCで店舗数を拡大させております。売上ベースでは直営店が94%を占めておりますが、FCはロイヤリティビジネスのため、売上2,200万円のほぼほぼ利益になっている(営業利益の10%超)と予想されます。

事業計画及び成長性に関する事項より
事業計画及び成長性に関する事項より

事業収益構造としてはセントラルキッチンで食材を一括管理・加工して直営店および業務委託・FC店に提供しています。良質な材料を真空冷凍技術で鮮度を落とさずおいしさを維持したまま各店舗へ届けるのが特徴となっております。
また、各店舗では解凍せずに冷凍のまま直接焼き台で焼くことで品質の均一性を保つと同時に店舗での手間の省略、食材ロスを削減している、とのことで、おいしさだけでなく、高い利益率を実現していると推測してます。

事業計画及び成長性に関する事項より

業績推移

〇中長期の業績動向
順調に業績を拡大しておりましたが、コロナ禍で赤字に転落してしまいました。コロナ禍以降は順調に業績が拡大しており、コロナ前と比較して営業利益率が向上し、より筋肉質な経営体質となっていることが伺えます。

事業計画及び成長性に関する事項より

〇直近の業績
4月の第1四半期(12月~2月)が最初の決算発表となります。
直近の売上高を見ると各店舗で2023年12月に最高売上を更新しており、業績拡大が期待されます。

事業計画及び成長性に関する事項より

財務状況

自己資本比率はコロナ禍の際には4%まで低下してしまいましたが、直近では20%まで回復しております。現金は8億円の程度と少なく、コロナ禍で傷んだバランスシートが回復するにはもう少し時間がかかりそうです。

同業他社比較

上場している居酒屋で比較をしてみました。
時価総額がまだ小さいながら高い営業利益率が特徴です。フランチャイズ店があるため、直営店より営業利益率は高くなる傾向にありますが、立ち飲みの回転率の高さ、セントラルキッチンでの加工・冷凍のまま焼き上げることで廃棄ロスを削減していることが利益率の高さを生んでいると思います。

銘柄スカウターにて作成

今後の展開

①出店攻勢

今期で8店舗、来期で10店舗、再来期で12店舗と出店攻勢をかけていく予定です。ここの出店の特徴はドミナント戦略をとっていることで東京は鎌田に4店舗、・新宿2店舗、中野・北千住にそれぞれ1店舗となっており、吞兵衛の街に集中的に出店しております。会社帰りの1杯から2軒目、3軒目の立ち寄り等、うまくお客さんが回転する形で出店していることが特徴です。

事業計画及び成長性に関する事項より
事業計画及び成長性に関する事項より

成長の全体像では、前述の出店攻勢以外には再来店施策・人材確保等が挙げられておりますが、このあたりはどこの居酒屋チェーンも力をいれているため、やはり出店が成長のドライバになると思います。

②料理の質

居酒屋は結局、料理が美味しい、雰囲気が良いが大切なため、東京の某店舗に視察に行ってきました
やきとん大黒、魚椿ともにお客さんがいっぱい入っており、焼き立てのホルモン、揚げたての天ぷらが提供され、店員さんも元気いっぱいの接客でした。値段的にもリーズナブルのため、リピート客も多いと想像できます。

目標株価

2024.3.3時点の株価は5,260円、PERは25.7倍・PBRは14.37倍となっており、株価的には割高となっております。ただ、飲食業界全体のPERが高めの中で、今後も成長が期待できるため、上昇余地はあると思います。
また、株主優待の導入等の株主還元策も期待できるため、個人的には今年中に10,000円の大台に乗せることも期待しています。

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