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2023銘柄分析 結果報告

皆さん、こんにちは。
2023年に銘柄分析を実施した17銘柄について、予想した株価の答え合わせを実施したいと思います。

株価予想結果

上昇率ランキング1位:南海化学(86%)2位:RIZAP(56%)3位:ワットマン(54%)となりました。
一方、下落率ランキング1位:リファインバース(-38%)2位:三和油化(-16%)3位:オキサイド(-12%)となりました。
リファインバースについては株価を下落すると予想しており、予想値との誤差は6%程度とほぼ予想通りの着地となっております。

予想結果

詳細は以下の通りとなります。

①テイツー(上昇率+1%)

 古本や中古ゲーム、ホビーを取り扱っている「古本市場」・「ふるいち」を運営しています。トレカブームにおり6月には245円と投稿時から75%まで上昇したのですが、その後失速。投稿時とほぼ同じ株価の138円となりました。
 イオンモールを中心に出店攻勢を続けており、トレカブームの過熱感はなくなったものの、売上自体は前年比で拡大を続けているため、株価は2024年も緩やかに上昇するのでは、とみています。

②いよぎんHD(上昇率+30%)

 日銀総裁が黒田総裁から植田総裁へと変わり、円安・インフレに対応するため金融政策が変更されるという思惑で銀行株は総じて強かったです。いよぎんHDもそこそこ上昇しましたが、地銀の中でも財務が健全、造船業への融資、HD化・DX推進等もあり、他よりも上昇するかな、と思ってましたが、それほど上がらず、投稿時から30%の上昇に留まりました。
 来年はゼロ金利解除のカタリストがあり、PERは10倍以下で増配余地もあるため、もう少し上昇余地はあると思います。

③リファインバース(下落率-38%)

 事業内容はリサイクル等で時流に合っているのですが、業績の下方修正の常連であることと、買収したコネクションとのシナジー効果が今一つな状況となっており、2023年決算も下方修正を実施しました。
 2024年第1四半期決算も赤字スレスレの状況となっており、第2四半期以降REAMIDEの付加価値増加&ライセンス収入増加を狙っているとのことですが、おそらく、業績予想は下回ると思うので、当面見送り予定です。

④ワットマン(上昇率+54%)

 売上・利益ともに年々千兆しており、株価も予想を大きく上回って嫡子ております。既存店売上高は11月度も114%と絶好調な状況ですが、PERは17.3倍まで上昇しており、割安感はなくなってきている状況です。また、海外展開もゲオがタイに出店するなど競争が激化している状況のため、来年は今年ほどの上昇は難しいかな、と考えております。

⑤ラウンドワン(上昇率+7%)

 国内市場はコロナ禍も去ったためカラオケを含めて回復傾向が続いており、業績の上方修正も行っておりますが、株価は投稿時から3%くらいしか上昇しておらず、PERも10倍程度と割安な状況となっております。
 アメリカ市場に一服感が出てきておりますが、12月に入り、アメリカで日本食の名店を出店する「ROUND ONE Delicious」のプロジェクト始動のリリースが出ており、本格的に動き出す2025年に更なる成長が期待されます。
 中長期では再度購入したい銘柄ですが、インフレにおる節約志向でレジャー費用が削られる可能性がリスクとなりそうです。

⑥アップガレージ(上昇率+8%)
 人件費等の増加を受けて決算の利益進捗が芳しくなく、上値の重い状況が続いており、株価も上昇率+8%と低迷しております。10月は異常な暑さとなりましたが、11月から徐々に冷え込む日も増えてきてスタッドレスタイヤへの交換も増えてきており、売上も11月度は前年比116%と好調となっております。
 業績は一番売上が多い第三四半期、特に12月度の月次次第のため、12月度の月次が110%超となれば決算に望みがつなげそうです。

⑦住信SBI銀行(上昇率+27%)

 四半期ごとに着実に売り上げ・利益ともに増加しており、安定した成長を続けております。株価も公開価格から上昇し、投稿時からも27%増加しております。
 金利上昇による影響を決算資料で説明しており、ゼロ金利解除により政策金利が0.25%となるこでEPSは30%増加すると見込んでおり、金利上昇による利益の増加が見込めること、また、BaaS等のサービスも順調に伸びていることから安心して保有できる銘柄です。

⑧ヌーラボ(上昇率+29%)

 5月の決算発表後、今期の業績見通しがそれほど強くなかったため、株価は大きく下落しましたが、価格改定により利益率が改善したことと、および想定より解約数が少なかったため、業績見通しを上方修正しております。それに合わせて株価も大幅上昇しております。
 今後の成長はBacklogおよび付帯サービスの契約数の増加となりますが、第1四半期で13,889件、第2四半期で13,951件と成長は鈍化しています。アジャイル開発・進捗管理ツールもかなりの企業で導入が進んでいるため、JIRAやRedmine等からの乗り換え需要等を取り込めるかどうか、となりますが、契約の急拡大は難しいと思います。

⑨RIZAP(上昇率+56%)

 チョコザップをすごい勢いで出店しており、会員数の増加・話題性もあり株価が財務はかなり悪化しているため、今後の収益化がポイントとなります。周りでもチョコザップを使っている人はかなり増えており、評判も上々ですが、パーソナルジムの時と同様に類似のコンビニジムも増えているため、フィットネス業界はレッドオーシャンとなるため、大幅な黒字は難しいのでは、と思ってます。

⑩アメイズ(上昇率+3%)

 こちらは九州地盤のホテルとなります。ロードサイトで展開しているため、TSMCの半導体工場等の建設需要、出張需要をうまく取り込み、業績を上方修正しております。株価は投稿時から+3%とほぼ横ばいですが、今後も安定した成長が見込めそうです。

⑪オキサイド(下落率-12%)

 前期に発生した部材不具合の問題の影響が残っているものの、受注残高は堅調に推移してます。株価も2,200円近くまで一度下落したもの、その後急回復し下落率-12%まで回復しました。
 買収したイスラエルのライコル社が連結対象となっており売上高も増加しており、半導体市況の回復と不具合問題の終結を持って再び成長軌道に乗ることが期待されます。

⑫三和油化(下落率-16%)

 半導体の化学業界の顧客の稼働回復に遅れてたため、中間および通期業績の下方修正を行い、株価も-16%と調整しております。
 ただ、半導体市況は今が底でこれから回復に向かう、と見られており、半導体銘柄が先行して上昇しているため、半導体メーカーの業績回復とともに三和油化の業績も開発していることと予想されます。PERは10.7倍と割安な水準ではあるため、今が仕込み時なのかもしれません。

⑬南海化学(+86%)

 今年の利益の大部分に貢献してくれた銘柄です。製品値上げ等の影響もあり利益率が大幅に改善、通期業績も上方修正しており、株価も+86%と大幅上昇しました。
 苛性ソーダ、さらし粉等の化学品事業は好調をキープしており、また、今後の環境リサイクル事業の成長も見込まれます。株価は2倍程度になりましたが、PERは8.6倍とまだ割安な水準のため、更なる上昇余地はあると思います。

⑭HCH(下落率-4%)

 安定した成長を続けておりましたが、株価の下落率は-4%、PERは9.8倍と株価は割安な状態で放置されております。
 2023年第4四半期が四半期ベースで大差四半期と比較して売上、利益が減少している点が気になります。通期予想は達成していたため、一部売上を来期に繰り越している可能性もあるため、2月に発表される第1四半期の決算発表に注目しています。前期比で大幅な増収・増益となる可能性もあるため、決算に向けて仕込んで億のはありかと思います。

⑮フジマック(上昇率+12%)

 業績は順調に推移しており、8月に通期見通しを上方修正・増配を発表しています。PER8.3倍、PBR0.49倍と株価は割安な状態となっており、インバウンド需要によるホテルの稼働率の向上、人手不足による生産性向上はフジマックの業績に今後も寄与すると考えております。
 ただ、IRに全く力を入れてないため、ほとんど情報が出てきません。IR活動が改善されれば、株価ももっと上昇するかもしれません。。。

⑯シイエヌエス(下落率-2%)

 四半期ごとに売上は着実に上昇しており、新設したDXコンサルティング部門が今後の業績寄与に貢献すると想定されます。株価は通期見通しがそれほど強くなかったことが嫌気されたのか、投稿時から-3%程度の下落となっておりますが、PER11.2倍と毎年成長している企業にしては割安な状態となっております。

年末時点の保有銘柄

いよぎんHD、ワットマン、アップガレージ、住信SBI、南海化学、フジマックは継続保有した状態で2024年度を迎えます。年末に新たな銘柄も複数購入しているため、改めてご紹介したいと思います。


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