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番外編① 優待株投資

皆さん、こんにちは。
銘柄分析を共有して少しでも皆さんの投資戦略の一助になればと思います。
本日は番外編で個別銘柄分析ではなく、おすすめの優待株を解説します。

サマリー

・優待株でも2倍・3倍の株価が狙える
家族口座で優待を最大限活用、1株から優待がもらえる銘柄もある
・相場・株価の急落時が優待株の買い時
だが、優待廃止に注意

株主優待とは

株主優待とは、企業が自社の株を購入してくれた株主に向けて、自社商品やサービスなどの「優待品」を贈る制度です。株主優待は任意の制度であるため、すべての企業が実施しているわけではありませんが、上場企業のうち約1,500社が優待制度を導入しています。(2022年時点)
最近では、定番のお米や金券、優待券からカタログギフトのように選べる優待などバリエーションが豊かになってきています。また企業にとっては、株式をすぐに売却してしまう株主より長く保有してくれる株主のほうが有難い存在であることから、長期保有制度を取り入れる企業も増えてきています。通常の株主優待に加えて、優待品(サービス)がプラスされるため、長く持っているだけでお得になることがあるのです。

株主優待をGetするには

株主優待を受けるためには株主優待を実施している会社が定めている「株主優待の割当日」にその会社の株主になっている必要があります。 つまり、株主優待を実施している会社の株式を証券会社を通じて購入し、自分がその会社の株主として株主名簿に記載される必要があります。
近年、優待クロス取引という、株主優待の取得を目的に、同じ銘柄を同じ株数で現物株式の買いと、信用取引の売建を同時に取引する手法を防止するため、一定期間の保有(半年以上、1年以上)を条件にする企業も増えてます。

優待株でも2倍・3倍の利益を狙える

私が2023年3月19日現在で保有している優待株のリストになります。
バリューHD(6078)は取得価格から270%(約3.8倍)、まんだらけ(2652)は100%(約2倍)上昇しており、優待だけでなく売却益(含み益)も狙えます。
また、一風堂でおなじみの力の源HD(3561)は昨年10月に買い付けており、優待をもらう前に2倍近くの株価になっています。
※単位株未満を複数回に分けて買い付けしたため、買付日が「ー」となっています。単位株未満は買付手数料が無料の証券会社もあるため、優待狙いの少額投資・買付日の分散にお勧めです。

保有優待株一覧(2023年3月19日時点)

家族口座で優待を複数Getできる

優待は単元株(通常の株式取引で売買される売買単位のことです)を保有するともらえることが多いです。保有株数に応じて優待がUpする銘柄もありますが、保有株数をいくら増やしても優待は変わらない株も多いです。
例えば、この後紹介する日本管財(9728)は100株保有で2,000円(長期保有で3,000円)のカタログギフトがもらえますが、200株、500株と保有数を増やしても優待は変わりません。
そのため、ファミリー世帯には家族で証券会社の口座を持つことをお勧めします。配偶者に証券会社の口座を作ってもらう、お子さんがいる家庭では子供用の証券口座(SBI証券等で子供用口座を開設可能)を作り、複数名義で優待株を持つと人数分の優待がもらえるため、お得に優待投資ができます。

1株(数千円の投資)で優待がもらえる株もある

単元株以上を保有しないと優待がもらえない銘柄が多いのですが、優待株の中には1株保有で優待がもらえる銘柄があります。
多くはカレンダー等のノベルティグッズや自社サイトの割引券になりますが、中にはお宝優待もあります(後述)
1株投資は単元未満株(ミニ株・S株)という形で多くの証券会社が取り扱ってます。

優待株を買うタイミング

優待銘柄選びは「優待内容」「財務の安定性」「業績」を確認して投資することをお勧めします。ただ、近年は業績悪化ではなく、株主への還元公平性の観点で優待を廃止する銘柄も多く、優待廃止のリリースとともに株価が急落する可能性があるので注意してください。
優待株は優待がGetできる権利が確定する日(権利確定日)に向かって上昇し、権利確定後に下がる傾向があります。例えば優待で人気の日本マクドナルドHD(2702)は優待の権利確定が6月末・12月末のため、優待確定後に3~5%株価が下がる、といった具合です。
優待株は長期保有がお勧めのため、権利確定月より相場全体が弱含みしている・急落している時に購入することをお勧めします。優待銘柄は優待需要があるため、大きく下がることは少ないですが、相場の全体の流れには一定程度左右するため、安くなったタイミングで購入する、という基本を徹底すると良いと思います。

お勧め優待株

①日本管財(9728)

不動産管理サービス会社で建物管理、住宅管理、環境施設管理を営んでいます。優待は2,000円相当のカタログギフトが年に2回もらえ、3年以上の長期保有でカタログギフトが3,000円相当にUpされます。
業績もゆっくりですが右肩上がりで成長しており、長期保有でお勧めです。

①日本管財(9728)の業績推移

②バリューHR(6078)

健康保険組合・健診機関・企業・個人を対象にWebシステムによる健康管理サービス(健診代行、福利厚生支援「バリューカフェテリアシステム」、各種業務代行)を提供。
優待はカフェテリアで利用できるポイントで保有株数・保有年数に応じてポイントがUPされます。健康食品・日用品だけでなく、チケットや旅行券にもポイントが利用できるので大変お得です。
業績も順調ですが、株価が高値圏にあるので安くなったタイミングで少しづつ購入することをお勧めします。

②バリューHR(6078)の優待ポイント
②バリューHR(6078)の業績推移

③上新電機(8173)

大阪地盤の大手家電量販店。ブランド「Joshin(ジョーシン)」で家電商品等の販売を全国(九州・北海道を除く)で展開。
上新電機の優待のすごいところは9月末優待(5,000円分の商品券)は全株主が取得できる、という点です。1株保有(現在、2,000円前後)するだけで5,000円の商品券がもらえる大変お得な優待銘柄になります。
業績の安定しておりますが、1株優待の廃止の可能性は高いため、優待廃止には留意する必要があります。

③上新電機(8173)の業績推移

他のお勧め優待銘柄

今回取り上げた優待銘柄は3銘柄ですが、他にも「ビックカメラ」・「エディオン」・「ケーズHD」といった家電量販店、「すかいらーく」・「DDホールディングス」・「U&C」といった外食店の優待はお勧めなので、優待保有銘柄一覧を参考にしてください。

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