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Marikoコラム

先日、渋谷のBunkamuraで開催されている「写真家ロベール・ドアノー展」に
行ってきました。

写真には人並み程度の興味があるくらいだし、ましてや写真を上手に撮ることも出来ないけども・・・

彼の作品からその当時のパリの人々の生活が感じられ、
写っている人や場所などの息遣いや足音、空気感までもが伝わってきたり、
写っている人の写真には写っていない、生活までもが頭に浮かんで見えてくるのです。

パリの街とそこに生きる人々の日常が、ユーモアと愛情をもって写し出されている、とても素晴らしい写真ばかり。
ミュージシャンやシャンソン歌手、街の流しの歌い手、ジャズやオペラスターなどを撮影した作品で構成されていました。
多くの写真から何故か、物哀しさも感じられたな。

ロベール・ドアノーがとらえるフランス人に改めて魅力を感じ、
あらためて「お洒落」という言葉の意味も考えました。

そんなパリを愛し!パリに愛された!フランスを代表するオシャレ写真の、
巨匠、ドアノーのことですからてっきり、生粋のパリジャンかと思ったらば、

リーフレットの紹介文によると…

「1912年、パリ郊外シャンティー生まれ。当時パリを囲む城壁は、
すでに壊されていたものの、パリ市街に住む人と郊外の人々の間には、
厳然たる心理的な壁があった」だって。。。

どうやらドアノーは猛烈にパリに憧れた、郊外(田舎)側の人間だったらしいです。確かに、大都会に壁を感じている、地方出身者の気持ちが、そこかしこに。。。
街角の人もスターも、誰しもがそれぞれの人生というドラマを生きている...という当たり前だけれど大切なことを思い出させてくれたように感じました。

耳にも気持ちの良い空間で、モノクロームのパリの街の記憶と、そこに生きた人々の息づかいを、感じられる展覧会でした。

写真もモノも、そのものにある息遣いを感じられる事って、ものすごく大切なのですね。写真を見る事で「それ」を感じました。

ここから、五泉の息遣い、かなり感じます!!ね!
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