訪問診療日記♯0

はじめまして。

NoteではPeisunとして活動?していきたいと思います。

名前の由来は我が家で飼っているうさちゃんのニックネームです。

タイトルから分かる通り、職業は医師です。

もともと、別な専門分野で仕事をしていたのですが、思うところあり在宅医療に興味・関心が移り、大幅なキャリアチェンジをして今に至ります。(この辺の心境の変化については追々・・・)

これまで病院という閉鎖空間で働いていた自分が、逆に街中を駆け巡って診療に携わるようになった。


世界が180度ひっくり返った気持ちでした。


今まで自分がやってきた医療を 「反対側から視ている」 感覚。

それは急性期に対する慢性期という時間的な軸だけでなく、

病院に対する自宅という空間的な軸や、

どんなに美辞麗句で飾っても医師が患者を導くことが多い病院医療と比べて、ともに歩む感覚が実感レベルで強く感じられる在宅医療。


多くの点で、同じ医療なのに、同じ医者なのに、全然違うものに感じられました。

これまでの自分が 技術者 であったとしたら、

これからの自分は 哲学者 であり得る。


現場を変えて、単純に時間が増えました。

思索する時間も、人と合う機会も、患者の話を聞くことも。


ときに、すごく有意義な時間をもらえることがある。

自分ひとりの体験にしておくのは、 もったいない 気がするから、

誰かの目に止まればと思って、ここに書き記すことにしました。

歴史に残らない人々との関わりを通して、彼らの代弁者として、

小さな役割を果たせたらと思っています。


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