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静脈内鎮静法で親知らずを4本抜いた話(前編)

ずっと気になっていた親知らずを1泊2日入院で全て引っこ抜いてきました。とにかく歯医者が大の苦手で、歯石をとるキーーン音でさえ鳥肌が立ち、冷や汗が出るほどダメダメなわたしにとっては一大決心でした。笑
親知らずを抜きたいけどなんだか怖くて気が進まない方に届いたらいいな〜と思います。

なぜ4本一気にいったのか

無謀だという人もいました。あとが大変だよと。
でも1本抜いて落ち着くのを待ってまた1本とすすめていたら時間がかかりますよね。わたしは苦しむ時間を最小限に抑えたかったのです。1本でも4本でも、きっと辛い。あと、1本抜いて大変な思いをしたりトラウマを抱いてしまった場合、2本目以降の抜歯に踏み出せなくなる自分が見えたというのもあります。怖い、本当に怖いから、1発で決めたいと思ったのです。

静脈内鎮静法とは

笑気よりさらに高い効果を持つ鎮静薬を血管内に注入する方法を静脈内鎮静法と呼びます。笑気では十分な効果が得られない患者さんや親知らずの抜歯、インプラント手術など侵襲の大きい処置を行う場合に用いられます。強い効果が得られる反面、安全に行うためには全身麻酔に準じた設備と技術が必要となります。
引用元:静脈内鎮静法

要は恐怖や痛みを感じることなく、眠っているような状態で処置が終わるという魔法のような方法です。全身麻酔という選択肢もありましたが、完全に意識を失い、呼吸を止めた(管理された)状態で処置を行うので、それはそれで怖いなと思い選べませんでした。実際は直前まで悩みましたが、やってみての感想としては静脈内鎮静法で十分過ぎました。

病院(歯医者さん)選びのすすめ

わたしは最寄りの歯医者さんに紹介状を書いていただき、総合病院の口腔外科で抜いてきました。歯医者さんで抜いてもよかったのですが、抜歯の技術にはかなり個人差があると聞いたためです。もし歯医者さんで抜く場合は歯を抜き慣れている(年間の抜歯数が多い)ところを選ぶといいので、口腔外科を全面にアピールしている所の方が間違いないかなとは思います。多分それぞれの歯医者さんに得意分野みたいなものってありますよね。
また、大学病院などは研修生が抜く場合が多いらしいので、極度の恐怖を感じる方は総合病院を選ばれると良いかもしれません。(これは行きつけの歯医者さんから伺いました)

ちなみに、あまり考えずに近くの歯医者で抜いてきたーという身の回りの体験談で『やだな・・・』と思ったものを挙げます。(本当に怖かったので事前にSNSで周りの親知らず抜歯情報を収集してましたw)

・いつもの歯医者さんでお願いしたもののなかなか抜けず、1本抜くのに1時間以上かかって苦痛だった
・上手く抜けず、適当に縫われて別の歯科医院に回された
・思いっきり体重をかけられて抜かれ、顎が外れるのはないかと思った

はい、どれも怖すぎ

こんなの聞いたら抜く気が失せますよね。でも怖いもの知りたさで色々聞いたり、最悪の事態を調べてしまうのがビビリの悲しいサガ。

親知らずはそれ以外の歯と比べ特殊な生え方をしているケースが多いです。ほぼまっすぐ生えていればある程度すんなり抜けるとは思うのですが、わたしのように奥歯を押すように横に生えている、または顎の骨に埋まっている埋伏歯がある場合より複雑な処置になるため注意が必要です。
抜くのが大変な親知らずほど抜いた後の穴が大きくなるので、骨が露出する可能性が高く、抜歯にかかる時間とその後の痛みは比例するそうな。後のことも考えると、病院選び、すごく大事。

抜歯までの流れ

これは病院によってまちまちなのかもしれませんが、参考まで。まず、手術の5日前に以下の検査をしました。

・PCR検査
・心電図
・血液検査

入院するにあたってPCR検査は必須だったのですが、まさかの唾液検査ではなく鼻の奥グリグリ系のやつで少し泣きました。あれ、結構いやですよね。検査内容自体は案外あっさりでしたが、ここまできたらいよいよ逃げ出せないぞ、という気持ちにはなりました。腹をくくるための日といっても過言ではない。

そして当日、10:00に病院へ。術前検査で腹をくくったものの、向かいながらも今ここで家に帰ったらどうなるかな、とか意味のわからないことを考えていました。正直、心ここにあらずでした。本当に怖かった。この時が怖さのピークだったかもしれません。

当日は絶食ですので前日までにご馳走を食べておくことをおすすめします。お水は手術2時間前までに飲んでおいて、言われました。飲むなと言われるとめちゃくちゃ喉乾くじゃん。過ごし方は自由なので、ゲームをしたりまったりと過ごしました。待ち時間が長かったので、案外緊張も解けてきました。

時間が迫ってきたところで、看護師さんが麻酔点滴の位置を確保しにいらっしゃいました。噂では手の甲と聞いていたのですが、ここでした。

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※少々血液の逆流があったため白黒で失礼します※
針が細いので採血程度のチクっとでした。痛みにとにかく弱いのでこれも怖かったのですが、あっけなかったです。

さて、いよいよ診察室へ・・・!
長くなりそうなので(その2)へ続きます・・・

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