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カーテンの下の日だまり

2024.06.30
ぺぎんの日記#88
「カーテンの下の日だまり」 


何も無い日曜日の朝。9:00に設定した目覚ましが、うざったい電子音を部屋に響かせる。

なにも休日の朝にかけるアラームの解除方法を
(2桁)×(1桁)+(2桁)
の暗算にしなくてもよかった。

必死に起きる必要も、アラームを止める必要も無いので、計算画面を見つめたままもう一度枕に突っ伏す。

計算時間がオーバーして、アラームがもう一度鳴り出す。
もう一度顔を起こして計算画面を見たけど、嫌になってスマホの電源ごとオフにする。

日曜日。久しぶりに何もしなくていい休日。外はもうとっくに日が出ているけれど、私は暗い部屋の中の布団の中で、モゾモゾとただ時間を消費する。
まだ眠たい気もするけど、健康的な10時間睡眠の影響で二度寝もできない。

起きなきゃなぁと、身体にかかっていた布団を全てはねのけ、敷布団の上に大の字になる。ふと、私のすぐ右の壁が気になる。

壁の上には窓があって、その窓にかかった厚いカーテンと壁との隙間から、夏の鋭い日光が差し込
んでいる。
差し込んだ光は私の右の壁の白い壁紙に反射して、キラキラと揺れる。

大の字で寝ていた身体をゴロリと転がして、右の壁と布団の間に、身体をスッポリと収める。仰向けになった目のすぐ先には、カーテンがある。

真下から見るカーテンの、左は暗くてドンヨリした部屋で、右はギラギラと日差しが差し込む窓。窓から差し込む日光に、爽やかな夏を感じる。

揺れるカーテンと壁との隙間から、木漏れ日的に差し込む光を見て、起きようと決心する。

身体を起こし、布団を畳み、
カーテンを開く。
窓を開く。

木の葉がこすれ合う音が聞こえる。
子どもたちが近くの公演で遊ぶ音が聞こえる。
ジリジリとキツイ日差しが、ちゃんとそこにある。

カーテンの下の日だまりに起こされて、
日曜日。今日も、始まる。

そしてこれを、日曜日の夜に投稿するという…。

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