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檜細工師 三浦宏展に行ってみる

何か面白いイベントはないかなあと、つらつら検索していたところ、
おおっと思ったものが。
ミニチュア模型も好きな私にぴったり、ということで、
浅草橋にある吉徳本店で開催されている、
檜細工師三浦宏展に行ってまいりました。

会場に入ると、まず中央のテーブルに展示されている数々のミニチュアが織りなす江戸の風景が目に入ります。
これはすごい!!

中から人が出てきそう
人々の息遣いが聞こえてきそうです
生活感たっぷり
暖簾をくぐりたくなってきます
置いてある薪も本物そっくり
今にも使えそう
桶も実物と見間違えるほど
時代劇のセットですか?
さつまいもや薪が、ひとつひとつ本当に丁寧に作られています
人参の色合いが、まあ本物っぽくて
暖簾を支える石にもこだわりが感じられます

三浦宏氏は、もともとは風呂桶職人だったのですが、需要が減る中で最初は和船の模型を作り始めたそうです。

湯船という船を初めて知りました

その後、辻村寿三郎氏から吉原の妓楼の製作を依頼され、
以降江戸時代の家屋や生活道具を作り始めたました。
38年間で100点以上もの作品を製作したという、
その数に驚きを隠せません。
家屋は細部まで細かく作られていて、格子戸などは可動式です。
(展示会では触れませんが)

どれを見ても、その精巧さに心を奪われてしまいました。
私のほかには誰もいなかったので、心ゆくまでのぞき込み写真を撮り、
とても充実した時間でした。

今回の展示会では、特別に借り受けた作品もあり、
また普段はショーケースに入れて展示するところ、よりその技術を知ってほしいためオープンに展示していると店員の方から伺いました。
作品の再現度、細部までこだわっている様子、
そして製作に没頭した生き様について、店員さんと話が盛り上がりました。

7月31日まで開催されていますので、
興味のある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


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