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気持ち悪いと思うくらいの苦手なものなのに。

今、私の周辺界隈では"ルービックキューブ"が流行っている。こう自分で文字化しただけでも文章の初っ端から、全っ然面白くなさそうなネタになる予感しかしない"ルービックキューブ"の話。
なんならルービックキューブなんて、もう絶滅していたか、アフリカゾウ同等の絶滅危惧種に属している存在かと思っていたのに、蓋を開けてみればなんのそのだった。
なんというか私が無知なだけで、ルービックキューブの種類さえも日進月歩でどんどん改良を重ねて来てるのが現状だった。世界大会の激しさも甚だしい。


お人形遊びが大好きだった私はおもちゃ屋さんに行けばルービックキューブが売ってあるのは知っていた。昔は割と目立つ場所に、しかもショーケースに入って鎮座していたのは記憶している。

妹は、パズルとかオセロとか大好きだったし上手だったし強かった。そして、そういえば運動も出来る方で運動会のリレー選手に選ばれてたり50m走のタイムを男子と競い合ってた事を話していたのも記憶している。
そんな妹は割とマイペースで、転校を何度か繰り返している私達だったけど、私とは違って無理矢理新しい学校の友達の名前も覚えようとしないし、一人でいつも泥だんご作ってるし、帰り道はお姉ちゃんと一緒に帰りたいという子だったから、長女特有の"妹を守らなければ!"がめちゃくちゃ強化されてたと思う。

それなのに、姉として負けるなんて私の立場が許さなかったから、パズルとか運動とか負けそうな事は一切したくなかった。

ルービックキューブと聞いて嫌悪感が出るのは、そういう思い出も一緒に掘り起こされて脳みそで勝手にリンクされたからかも知れない。

だけど、仲間に会うたびにルービックキューブルービックキューブと、楽しそうに言うもんだから“キヨブタ”的にポチった。やっと。

1000円くらいのやつで、お金を払うのも「けっ!」みたいな気持ちだったから、楽天で貯まったポイントで買った。感覚的に言えば「買ってやった😑💨」みたいな気持ちの方が強かった。単なる道具なのに、品名で言うと玩具なのに、私には「お前はオレという代物を扱うことが出来るのか?!」と圧倒的上から言われている気がしてならなかった。(囲碁の白石もしばらくそう見えてたな、そういえば。)

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