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遊び

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異質なものが混ざり合いながら、即興的・共創造的に生まれゆく遊びの動き。子どもたちが生み出す遊びや、遊びに関して感じ考えたことをまとめていきます。
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#子育て

ルールについて考える〜固定化・絶対化、独裁化を越えた〝動き〟として捉える視点についての一考察〜

ルールってなんだろう…。学校現場と放課後の現場の双方を経験している立場から、その難しさに直面することがあります。今回のブログでは、ルールが固定化・絶対化されている状況と、表面的にはルールがない状況との比較をした上で、私自身が持っているルール観を、こどもたちとの遊びの事例や、レッジョ・エミリアの「権利 diritti」という価値観を通してまとめていきたいと思います。今回もかなりの長文なので、もし読み進めるのが大変でしたら前半2パートは読み飛ばしていただいても差し支えありません。

遊びの〝動き〟の点と点が結びつくとき

学童保育で一緒に働く職員さんとココミとの間で生まれた遊びの〝動き〟以前、こちらのブログにまとめた「ゆーだいを笑わせろ!ミッション」の続編的なエピソードを紹介します。 先日、同じ学童保育で働く職員さんと、それぞれが捉えた遊びの様子を共有しました(私が外遊び、彼が中遊びを見ていたため、それぞれの様子を知りたいと思ったため)。こうして実践やこども観について語り合える時間はとてもわくわくします。 彼はこの日、以前のブログに登場した3年生のココミ(仮名)と一緒に遊んでいたとのこと。