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昔々の南京町


みなさま、お久しぶりです☺️
(こちらアメブロからの転載となります)

今週末は神戸南京町で春節祭があるんですが、昔々のまだ幼かったころ、この町には非常にインパクト大な思い出があります。

ある昭和の日曜日、家族で元町の大丸に行き、お昼に父が、「今日はお父さんが美味しい店連れてったる👍」と言ったんですね。

わたしは大丸のお子様ランチが良かったんですが、しぶしぶ両親の後に続きました。

大丸を出て、元町商店街を西へ向かってる途中、父はひょいっと怪しげな路地へ入りました。

「えっ…😧お父さんどこいくん?

「まあまあエエから😏」とニヤニヤ笑いの父。

木造の、まるで廃屋のような家がひしめく路地をどんどん進んでいきます。

人ひとりがやっと歩けるくらいの幅しかない土の道。

軒下に積まれた空っぽの植木鉢。

ちょっと傾いている木造の家屋。

豆球のような灯りがともる仄暗い部屋。

扉や暗い窓の隙間から誰かがじっと覗いている気配。

「恵商行」と書かれた古ぼけた木の看板をかかげた、誰もいない店。

そう、ここは改装される前の南京町だったんですね。

「お、お父さ~ん!大丸戻ろうよ😫」

父、何も言いません

「お母さん…」母もニヤニヤ笑いを浮かべているだけです。

そのうち、傾きかけた家の陰から悪い人たち?が棍棒とかヌンチャクとか持って叫びながら出てくるんちゃうか!とか、はたまた父母はニセモノで、船に乗せられどっかに売られるんや😭などなどを想像してしまい、怖くて怖くてたまりませんでした。

ブルースリーやジャッキーチェンの映画やあるまいし😂
今考えると笑えますよね。

恐怖におののく私と兄を尻目に、両親はある建物の前で止まりました。

「何このボロ家!😱」ますます固まる兄と私。


そこは現在、超有名な民生廣東料理店だったんです。

民生さん、本当にすみません🙇💦


お店の中はですね

コンクリートむき出し床、お手製と思われる年季の入った円卓がどんと置いてあり、壁には色褪せた西城秀樹のミニポスター、屋根が所々ずれていて、半透明のプラスチックの波形の板で塞いであり、その上を猫の影が行き来していました。

でもお料理はもうびっくりするほど美味しかったです!

お気に入りはイカ天。

味付けのイカに薄い衣がナイス👍

お酒のアテにも、ご飯にもばっちり

画像お借りしました。

この金属の器が民生独特なんですよね~!
それまでは、中華料理→ラーメンと餃子くらいしか知らなかったので、とても衝撃的でした。

それに回る中華円卓も当時は珍しかったので、無駄にぐるぐる回し、「やめなさい!😡」と怒られました。

その後南京町は綺麗に整備され、神戸の観光地となりました。

でも、昔の姿を知ってるだけに「立派になっちゃってぇ😸」と、お母さん的な気持ちになります。

神戸にお越しの際は、ぜひ南京町から元町商店街を散策してみてくださいね😄

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