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腑に落ちる

多くのかたに言われること

 認知症を研究したり、認知症と診断されている方々の看護や介護をされている方の多くが、認知症と診断されると落ち込み、その後にアルツハイマー病やレビー小体病等脳変性疾患と診断されると、全ての人がひどく落ち込むと言われます。必ず・・

そんな認知症の病名を覆し、病名を間違いですと診断名取り消すと、全員が喜んでもらえる!感謝される!と言われる方もあります。

家族が心配して病院へ連れて行き、精密検査やMRI等画像診断で、直ぐに病名が付き、介護認定も即要介護状態と認定される状態の人だけを見てきた人ほど、その傾向が多いですね

診断がつく頃

 前途したように、初めて病院へ連れて行って、CTを撮る、MRIを撮る、SPECTを撮る、精神心理検査を行う。その多くがCTを取った時点で、脳の萎縮が顕著に見られる方なので、〇〇病の認知症ですと診断されるようですね。
老年期認知症の方も若年期認知症の方でも、脳組織の萎縮が顕著に見られる状態で受診をすれば初診で、病名を診断されます。

 若年期認知症の方の多くが、MRIでもまだ脳萎縮が少ない方が多く、でも日常生活において認知機能の障害により、生活が困難になっている方も多いですね。若年期認知症の方で脳萎縮の少ない方では、認知症の中の病名と診断されるまでの期間が、速くて5年ほど、長い方では10年以上掛かる方もあります。それ程に診断をするのが難しく、脳変性疾患を研究されている認知症専門医ですら、その診断が難しいんだとも言われています。

認知症の原因疾患を診断されたとき、診断まで長くかかった本人や家族は、その病名からの症状の説明を受けて、腑に落ちる病名となるのです。それまでずっと、いろんな病名を告げられて、色んな薬を処方され、副作用に悩んだり、より状態が悪化したり、何も薬もなくただ単に状態が進行していくのを見ているだけでしかなかったから、腑に落ちる病名の診断で、やっと診断名が確定したんだ!とホッとするのです。

認知症の定義は、認知症ってなんだろう に記述してあります。

一度発達した脳が、とあるように大人になり脳組織が成熟した後に脳組織の変化により、日常生活 に支障をきたした状態ということですが、一度認知症と診断されてからも、認知症と診断される前にも、大人の発達障害という診断をされることもあります。
それほどに、その症状には似た点が多いということなのです。

認知症の物忘れは、記憶障害

認知症とは、誰もが物忘れが主たる症状だと思われるほどに、物忘れ外来ができるほど に忘れてしまうという事実が知られています。
そんな物忘れを医学会での最近の考え方は、アルツハイマー病の方は忘れているのではない!覚えることができないんだ!と言われています。
認知症の人が物忘れが酷くって!という表現をするが、そもそも覚えられないのだから、忘れてしまうという概念には適合しない。

ということで物忘れを除外してみていくと、注意障害による記憶障害であると認知することで、発達障害ではないだろうか?とも言われる。

アルツハイマー病と診断されても、その後注意欠陥障害の発達障害という診断されてしまう。

発達障害であるとした場合には、自分の説明書が作成出来る。だってそうだろう。認知症ではなく発達障害ならば、進行しない病気という認知が出来るのではないだろうか。自分の説明書を作成して、どこに配慮があれば全てが丸く収まる。という説明書が出来るじゃないか。病状が、状態が進行しないんだから。

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