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ムソルグスキー作曲 オペラ「ホヴァーンシチナ」よりモスクワ川の夜明け

冬が近くなりだんだん夜明けの時間が遅くなってきました。そろそろ通勤途中で日の出を拝むことが増えてきました。「夜明け」をテーマにした曲はたくさんあります。その中で、私が好きな曲を これから、幾つか紹介をしたいと思います。
ムソルグスキーは幾つかオペラを作曲しています。有名なのは「ボリス・ゴドゥノフ」。「ホヴァーンシチナ」は彼が残した最後のオペラ(例によって ムソルグスキーは完成させることができず、現在では のちのショスタコービッチが完成させた版がよく用いられます)で、ストーリー的にも全く明るい話ではありません。
この曲はオペラの前奏曲であり、また単独に「モスクワ川の夜明け」として演奏されます。ムソルグスキーに似合わない、とても静かな曲でその後に続く血生臭いオペラのマイナス部分を補償して差し引きゼロにするかのような音楽です。オペラを忘れて、この曲だけを聴くと元気な時は心穏やかな感じになってきます。

まず最初はバリバリロシアのマリインスキー劇場オーケストラの演奏で


エマニュエル・クリヴィヌ指揮 フランス国立管弦楽団の指揮で

いかがでしょうか?
でも、ちょっと落ち込んでいる時にこの曲を聴くと危険です。なぜならば、沈んだ心が、さらに徹底的に奈落へ放り込まれて落ち込んでしまいそうなくらい美しい曲だからです。きれいな曲にはとげがあります…

By こばつね

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