見出し画像

爺様の星!プラシド・ドミンゴ

マリインスキー劇場のHPを見るとドミンゴのコンサートが特別枠で広告されていました。なんとどれも中心にいるのはこの方。

6月25日 シモン・ボッカネグラ タイトル・ロール(なんとまだ現役)
6月28日 サムソンとデリラ 指揮者でも活躍中
6月30日 サルスエラ(もともとサルスエラ歌手だった)

オペラ界において、まだ現役歌手のうち忘れてはいけないのはこの方でしょう。20世紀後半は世界のオペラ界を背負って立っていたともいえるほどの活躍ぶり。
ルシアーノ・パバロッティ―、ホセ・カレーラスとともに 『三大テノール』と囃し立てられた時もありました。近年最高の『オテロ歌い』(ドラマティコ)だと思います。ヘルデンテノールの役ばかり歌っているのかというとそうでもなく、テノールとして一番数多く歌ってきたのはトスカの『カバラドッシ』(リリコ・スピント)だそうです。ラ・ボエームの『ロドルフォ役』(リリコ・スピント)も素晴らしかった。そうかと思えば、椿姫の『アルフレード』(レジェ―ロ)も忘れられません。何が言いたいのかというと、レパートリーが広くなんでも素晴らしかった。

歌手も人間ですから、調子の出ない時もあります。でもこの人は、そういうときでもうまいこと聴衆を満足させるように演技で頑張ったりもしてくれる。オペラの申し子のような歌手でした(まだ現役なので過去形はおかしいですね)。
1941年生まれなのでなんと今年満80歳(ジジイの星!)!最近セクハラ事件を起こし公演をキャンセルされたりしていました。これまでは数年に1回ぐらいマリインスキーで指揮をしたりしていましたが、ここのところペテルブルグでの公演回数がずいぶんと増えてきているような気がします。
今回もシモン・ボッカネグラ(バリトン)を歌うようです。ドミンゴはもともとバリトン歌手としてデビューを果たし、その後テノーレ・リリコへ転向。お歳をとった後はまたバリトンへ戻っています。
歌手だけでなく、指揮者としても活躍中。今回も かつてご自身で『サムソン』を歌っていたサムソンとデリラで指揮を披露されるようです。

私が大好きな、オルガ・ボロディナさんがデリラを歌っている映像ですが、最後にちょろっとサムソン役のドミンゴも登場します。

私は、ワーグナーのワルキューレ(演奏会形式)を彼が指揮するのを聴きました。なかなかどうして素晴らしかったです。歌手に寄り添い丁寧な指揮をするなぁと感じました。

この録画 多分私が聞きに行ったコンサートだと思います。(録画していた人がいるんだ?!)座席に空席が目立ちますが、この時は実はもう真夜中の0時を回って翌日になっていました。さすがに 残ってられなくて帰宅をされたお客さんが多かったので空席が目立っています。

サルスエラはもともとご両親がサルスエラの歌手で、彼自身も小さい時は子役として舞台に立っていたそうなので彼にとっては「ソウルミュージック」なんだと思います。

プラシド・ドミンゴのHPです。
これからも頑張って歌い続けてくれるよう皆さんも応援をよろしくお願いいたします。

By こばつね

ペテルで儀軌城へ行こう!』、ペコのサイトにぜひ遊びにきてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?