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40歳になっても覚えている 人生の一部になったゲーム音楽3選
総合芸術ゲーム
2021年現在、40代の大人にとって人生に大きな影響を与えたコンテンツの一つにファミコンは欠かせない。
ゲームというのはストーリーと映像、そして音楽が組み合わされて作られた、総合芸術と呼ばれる映画と同じような要素で構成されたコンテンツだ。
しかし、1983年に家庭用ゲーム機として普及し始めたハードウェアの一つ「ファミリーコンピュータ(通称ファミコン)」が初めて世の中に登場した時、それを総合芸術と捉えた人はほとんどいなかっただろう。
最近になってYoutubeなどで当時のゲームの音楽を簡単に聴けるようになり、改めてその音楽のすばらしさに気がついた。聴くと当時の甘酸っぱい気持ちや勇気、思い出がよみがえってくる。自分の心の中にこんなにも残っている事実は、ただ「スキ」というレベルを超えているようにも感じる。
今回はそんな名曲の中でも特に心に残っている3曲を紹介したい。
Shopifyのプレイリストはこちら。
MOTHER POLLYANNNA(ポリアンナ)
1989年に発売された当時から、その革新性が話題となった名作「MOTHER」の中からフィールドを歩く時のメインテーマ「ポリアンナ」をご紹介したい。
「MOTHER」のサウンドトラックはムーンライダースの鈴木慶一氏が作曲しており、ゲームミュージックとは思えないほど歌心がある。
マザーの音楽は、優しさ、寂しさ、冒険のようにいくつかのテンションに分けられる。特に「優しさ」というカテゴリーはそれまでのゲームにはほとんどなかった珍しいテンションだと思う。
「ポリアンナ」は、主人公の家からでて最初に流れる音楽でありテンションで言うと「冒険」だ。「優しさ」からスタートしたゲームが、「冒険」に切り替わったと言う感覚が強く印象に残っている。
ファイナルファンタジーⅣ 赤い翼のテーマ
小学生の頃スーパーファミコンで発売予定のファイナルファンタジーの続編がゲームショーでお試しプレイできると聞き友達と出かけた。
凄まじく混んでいたがなんとか中に入ることができ、ファイナルファンタジーⅣのブースに辿り着いた。お試しプレイは一人5分ぐらいの制限付きで、プレイ内容はフィールドを歩いて戦闘をする程度だったが、ファミコンとは全く違う洗練されたグラフィックと音楽に衝撃を受けたのを覚えている。
赤い翼のテーマはお試しプレイでは聴いていないが、実際にゲームを買ってプレリュード以外で最初に耳にした音楽で、軍隊の一員というそれまでに体験したことのないシチュエーションを強く感じさせ、ゲームへの投入感を高める重要なファクターになっている。
ドラゴンクエストⅢ 勇者の挑戦(ゾーマ戦)
説明不要だと思うが、ドラゴンクエストはRPGの形を世に初めて知らしめたゲームであり、鳥山明のキャラクターデザインも相まって社会現象を巻き起こした。
3部作の3作目であるドラゴンクエストⅢは、容量を極限まで削るためにタイトルを無くしたと言うエピソードと、3部作を繋ぐスターウォーズ的なストーリー展開もあり当時プレイしたキッズは大きな影響を受けたと思う。
どの音楽を聴いても当時の気持ちがよみがえるが、やはり長い冒険を経て対峙するラスボス、ゾーマとのバックに流れる音楽は格別な思いがある。
この曲が革新的なのはイントロがあることだ。それまでどんな良い曲でも繰り返しが一般的だったが、この曲にはラスボス戦が始まりますよー、と言うイントロがありその部分は戦闘中二度と出てこない。
これが最後の戦闘を盛り上げる一つの重要なファクターだと思う。
以上が40歳になっても覚えている、いわゆる思い出補正が効きまくってはいるが、人生の一部になったといっても過言ではないゲーム音楽3選だ。
細かい情報に関しては、いかんせん20年以上前のことなので、一部、記憶違いなどあるかもしれないのでご容赦いただきたいが、今でも自分の記憶の中には当時の思い出がしっかりと残っている。
このような記憶に残る音楽を残してくれた作家達には改めて感謝したい。
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