改めまして、音楽

記憶にはないが、4歳のとき、家に遊びに来ていたおじいちゃんにヤマハ音楽教室の広告を持っていき、「〇〇ちゃん、これ欲しい」とねだったらしい。おじいちゃんは孫(おじいちゃんにとっては初めての女の子)のためにアップライトのピアノを買ってくれた。それが私と音楽との出会いだった。

4歳からピアノを習い始め、高校生まで週1回通っていた。音楽は好きだったけれど、練習は嫌いだった。だからそんなに上手にはならなかった。ショパンとか弾きたかったけど、メンデルスゾーン弾かされたり、ってのもモチベーション上がらない理由だったのかもしれない。結局才能がなかったんだなと実感したのが、大学の卒業式後の謝恩会での演奏(情熱大陸とブランデンブルグ協奏曲第5番3楽章)。国家試験の勉強時間に負けず劣らずピアノ弾いてたけど、本番上手くいかなかったなぁ。。。

中学時代は吹奏楽部に入って1年目はトランペットを吹いたけど、途中からアルトサックスに転向。市民吹奏楽団にも入って大人の人たちに教えてもらってたっけ。音楽を教えてもらったというより大人の世界を学んだことの方が多かった気がする。部活での練習はまあまあやってたし、お父さんにおねだりしてYamahaのサックスを買ってもらったりしてたけど、ジャズの音感はなかったし、クラシックオーケストラにアルトサックスは全然出てこなくて、なんだか残念だなぁ、と思って、結局6年くらいやってやめた。音感はこの時に確立されたのか、いまだB♭がドに聞こえる。

高校時代は2年の後半から合唱部だった。吹奏部はなくて、バスケ部は辞めて、帰宅部やってたら誘われたので入ってみた。歌は好きだったけれど、上手い子達はいっぱいいた。パートはアルトだったにもかかわらず、ハモる感じが掴めずに終わってしまった。楽譜に書いてある音を歌ってた、という印象。だから今でもカラオケは音程を合わせに行く(演歌歌いとも言う)のが得意。大学の合唱部はなんか圧倒されて辞めてしまった。

大学からはもっぱら聴く方だった。メジャーな曲(チャイコフスキーやベートーベン、ドボルザークやシベリウスのシンフォニーくらいしか持ってなかった)ばかり聞いてた気がする。だからのだめカンタービレは完読した。

就職してしばらくして趣味がなくなった。数年間マラソンを走ったけど膝を痛めて続けられなくなり、旅行、読書、音楽鑑賞もそんなに熱く語れる程のものはなくて、暇な時間は絶対やるというほどのものもない。気がついたら仕事して、テレビかYoutubeを見て、1日が終わる日々を過ごしていた。

さて、2020年COVID19のせいで今年の旅行がことごとく飛んだ。その上毎週会ってた婚約者に三行半を叩きつけてしまった。GWに際してやることがなくなってしまったので、だからと言って論文とか書く気にもなれないし、新しいことをやろうとCello(Lothar Semmlinger #11 )を買った。

いや、だいぶ難しい。思っていたのと全然違う音が出る。情けない音がでる。右手と左手が連動することなく動くってどういうこと?音楽を出してもないのに30分もしたら体がガチガチになるのはなぜ?意味がわからない。でも、ちょっといい音がでると悦に入ることができる。

音楽さん、改めまして、である。今まで諦めてきてばかりだったけど、次はどうか死ぬまで趣味としてとことん楽しませてください。

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