卵採り

土曜日の早朝からの採卵、採精のために、夫は金曜日の夜ちゃんとウチに来てくれた。いつ来るとか全く連絡はなかったし、急に「駅に着いた」って電話かけてきたんだけど。私は整体を予約してこれから行こうとしてたのをキャンセルして、駅に急いだ。

夜は近くのお寿司屋さんに行った。あんまり関係ないって言われたからワインも飲んだ。美味しかった。ジェンダーギャップとかマイノリティの議論はしたけど、子作りとか子育ての話はしなかった。

家に帰る途中、ちゃんと話してくれないと困る、と言われた。「たしかにそうだよね。ゴメンね」と言ったら「謝っても変わらないよね」と言われたので、そっちもだよねと思いつつ「うん、ゴメンね。」ともう一度謝った。

土曜日の朝、遅刻する夢を見た。絶食、ノーメイクなので、何にも準備することはないけど、早くに起きた。夫は自分のペースで起きて、いつもより長いシャワーを浴びていた。夫の運転で病院に行き、受付するやいなや彼は大した説明もなく採精する部屋に連れて行かれた。

私も呼ばれて、術衣に着替えた。スマホでネットサーフィンしてても何も頭に入って来ない。そうこうしてるうちに採卵室に呼ばれた。中に入るといっぱい人がいて、ベッドに導かれてあっという間に開排位を取らされた。ドレープがかかって、「大丈夫ですか?消毒しますよ」という質問の次の瞬間器具が膣にぶっ込まれ、おおおっと思っていると局所麻酔、採卵が始まった。訳がわからないまま、されるがままなのと、痛いのとで、辛くなってきた。とにかく痛くて、こんな事しないと子供が出来ないのかと惨めになって、心理士さんが優しい声をかけてくれるとさらに情けなくって涙が出てきた。「はい、終わり!」と言われて、お礼の言葉を絞り出してベッドに戻った。

ベッドに戻るときには涙が堪えきれず、横になってしばらく泣いた。ホルモンバランスと下腹部痛でとにかく辛かった…。しばらくして看護師さんが見廻りに来てくれたので、ボルタレン坐薬をもう一つもらった。その後30分くらいしたら痛みが少し楽になったので、出されたお茶とクッキーを全部食べた。朝から絶食でお腹空いてたし、お金払ってこんな痛い思いして悔しくって全部食べた。

8:20に採卵して、9:30には安静終了、診察して返された。卵は12個取れたらしい。夫はカフェで休んだ後迎えにきてくれた。ありがたかった。

頑張れ、タマちゃん!

追記:下腹部痛は半日続いた。もう懲り懲り。




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