フリーザで満足しよう
ドラゴンボールの『戦闘力』は、罪作りなシステムだと思う。
フリーザも魔神ブウも、『すげえ強い』というイメージだけど、フリーザの戦闘力は53万で、ブウは1兆とかになるらしい。
そういう意味では、魔神ブウとフリーザの戦闘力の差は、フリーザと銃を持ったおじさんの戦闘力の差と、たいした違いはないことになる。
インフレって怖い。
そんな、『インフレ』は多くの場面でみる。倍返しがいつの間にか1000倍返しになっていたとかね。
刺激をより強く。
これができたら、じゃあ次も。
がんばれ、がんばれ。
でも、ちょっとまった。
人間の能力にインフレはない。
一回一回塗り足す漆の工芸品のように、掛け算ではなく毎日の足し算(たまに引き算)でしか進まない。勉強の積み重ねに基づいた経験という専門性は評価されにくい。数字にできないから。
でも、人間の能力を、戦闘力なんていう数字にできない方がいいのかもしれない。
どうせインフレで麻痺してしまって、複利計算のような期待値で押しつぶされるから。
医学的にできることが増えると、そこでまた、次の問題にいきあたる。
どこまでいっても悩みは尽きないのだ。
でも、素晴らしい工芸品のような結晶を、ちょっと追い付けないな、すごすぎるなというひとも時々みる。そんなとき、ジャンプの連載時のフリーザをはじめてみたときのような気持ちがする。
追いつこうというよりも、インフレの期待値にさらされすぎないように。
陰でゆっくりと自分に足し算を繰り返すこと。
漆を毎日塗り足すように。
そして、フリーザ…はちょっとすごすぎだから、ヤジロベーくらいに死ぬまでになれれば、それで満足したいとおもう。
noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊