思いと成れの果て

もうすぐ41歳になるんだけど、映画メディアとデジタル事業のマネージメント(と書くとちょっとかっこいいけど実際は単なる中間管理職)をこの1年半弱やってて、ふと思い出したのが大学2年生になったころ、ゼミに入るにあたって書かされた作文。テーマは「20年後の自分」。

「10年後は30歳だからなんとなく想像できるけど、20年後って40歳!?そんなんわかるわけねえよ…」なんて悪態つきながらぽつぽつ書いてたのだけど、内容は「よくわからんけど俺は出版社に行きたい、40歳なら課長とかになってんじゃね??でも出版社に入るには力が足らんからいろいろと勉強しなきゃなー」というものだったと思う。まだどこかにあるのかな、あの作文。手書きだったと思うけど。ゼミの先生も先日退官されたし、もう残ってないだろうなー。さておき。

ふと振り返ると、紆余曲折はあったにせよ大体その通りになっていて何だか笑えるのです。思えば、ゼミの先生は初のゼミ生(僕はゼミ1期生でした)を迎えるにあたり、その指向性やパーソナリティを把握したかっただけなんでしょうけど、わざわざ20年後を想像させるあたりが粋だなあと。

大学生のころの僕なんてホントぼんくらでプライドだけ高くて行動が伴わない、でも背伸びして単館系の映画をたくさん見てロックばかり聴いているという典型的なサブカル陰キャ学生だったわけですが(就活のときの自己分析なんて本当に地獄だった)、でも出版社に入りたい、編集者になりたいっていう思いは純粋にあったし、そうした思いは大事なんだなあって。

さて、次の20年のロードマップはだいたい頭の中に浮かべていて、次は60歳だもんで、こうなると「死」とかっていうハッピーなのかバッドなのかよくわからんゴールが見えてきて、なんだかシニカルな笑いを顔に浮かべざるを得ない。まあ、年取ったら周りに迷惑かけずに割とすぐ死にたい派なので、残り20年くらいをがんばって家族や仕事仲間のために尽くしていきたいなと思いました。

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