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コーチングに感じる可能性について

 CIC(Coach Incubation Community)の仲間から、リレーノートのテーマとして「コーチングに感じる可能性」という問いを受け取っているので、それについてつらつらと、思うことを書いてみようと思います。

CICについてはこちら→https://note.com/cic_community/n/na2581df99857

 なお、このリレーノート、2週間で次のバトンを渡すはずが、このバトンを受け取ってからもうすでにかなりの時間が経過しており、交換日記を溜める小学生のような気持ちでこのノートをしたためていることを告白しておきます…(みんなごめん!)

今の私のいるところ

 私のコーチングについての現在地ですが、一昨年の10月にCTIの基礎コースを受講してから、勢いで応用コース、上級コースと進んでしまい、現在上級コースを終えてCPCC(「Certified Professional Co-Active Coach」の略称で、国際的に認定されているコーチング資格)取得のための準備をしているところです。
 コーチングに感じる可能性、という問いに対する答えとしてはなんだか不適切かもですが、コーチングというのは、人の可能性を信じ切る関りなのだということに尽きるな、というのが今の思いです。

NCRWについて


 CTIで学ぶコーアクティブコーチングの礎の一つに、NCRW(people are Naturally Creative,Resourcefull,and Whole)というものがあります。「人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である」と訳されます。


 私は、初めてこれを聞いた時、正直半信半疑でした。
 自分自身を、人間というものを、欠けているところがたくさんある存在であると認識していて、その欠けている部分を得ようと努力することが成長であり、人生をかけて達成すべきことだという感覚で生きていたからです。
それが「もともと」「欠けるところのない」存在だなんて、そんなぬるい感覚で生きていていいの?と疑問に思ったわけです。
 

 今でもこの理念を完全に理解して生きているとは言い難いかもしれません。
 しかし、コーチングを学ぶことを通して、人がNCRWな存在であることを、心の底から信じ切ったときにしか立ち現れないことがある、と今では感じています。

 実は、上級コースを学ぶ旅の過程で、自分自身にとっての一番の課題として立ちふさがったのが、自分自身がNCRWな存在であると心から信じることがどうしてもできないことでした。
 変な話ですが、自分自身を今の今「欠けるところのない」存在であると感じることに、本当にもう立っていられないほどの恐怖を感じていたのです。
 ここのところを乗り越えた話も、どこかで書き留めておくことができればいいな、と思っています。

子どもとの関わりで気が付いたこと


 話を戻して、コーチングに感じる可能性について。


 NCRWを信じ切ることの大切さを感じたのは、子どもとの関わりでした。
何でも自分でやってみたい!という子供の意欲は大変素晴らしいなと思うのですが、親としては、ちょっと待ってよ、とついついその挑戦に待ったをかけたくなってしまうこともしばしばで。


 あるとき、お風呂場で彼女が、シャンプー(コンディショナーだったかも…まあどうでもいいですね)自分でできる!とシャンプーのボトルを私から奪って、自分でシャンプーを出そうとしたことがありました。
 加減がきかずに思いっきり飛び出すシャンプー、うまくいかなかったことに呆然とする長女…ああもったいない…だからママがやろうとしたのに何で取り上げるの?あなたにはまだできないよ、ママがやってあげるから、かしなさい!
 そんな言葉がもう喉元まで上がってきていました。


 でも、このとき、ちょっと待った、という自分の声も、同時にきいていたのでした。

 本当に彼女にしたい声掛けってこうだっけ。

 自分のことを自分でやろうとした彼女から、次はできるかもしれない可能性を取り上げるのが、自分の本当にしたいことかな?
 本当に「あなたにはまだできない」と思っている?彼女は次はできるかもしれない、いつか必ずできるようになるってちゃんとわかっているよね?


 一拍置いた私は、こんなことを言っていました。
 「がんばったね、今はうまくいかなかったけど、次はきっとうまくいくよ。いっぱい出ちゃったのはママが使うから気にしないでいいよ。また今度やってみよう!」
 そうしたらなんと。
「ママありがとう…今言ってくれたことがうれしくて、涙がぽろっと出ちゃったよ」と言って、泣いているではありませんか。


 本当に些細な、日常の出来事だったけれど、親が、子どもを能力のない、可能性のない存在と扱わなかったことが、こんなにも彼女にインパクトを与えるものなのかと、私にとっても衝撃的なことだったのでした。

コーチングに感じる可能性


 子どもだけでなく、全ての人に対して、同じように関われたらどうだろう。
 「あなたは無限の可能性がある」と本気で信じて関わりあうことができたら、その人には、本当にすごいことが起きるのではないか。

 私が今、コーチングに感じる可能性は、NCWRを信じ切った先に起きること、全てに対する期待と、必ず素晴らしいことがおこるという確信なのだと思います。
 いつもいつでもうまくいくわけではないですが(ポケモンのOPみたい…)、この可能性を信じることを、突き詰めていたいと今は感じています。

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