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【無料】アリスと2度目のワンダーランド【TRPGシナリオ】

推奨人数:2人以上

クリア時間の目安:3時間(3人テストプレイ時、2時間ちょっとでした)

2023/11/22 300円→無料にしました。

場所などについて→◯
アイテムについて→△
補足説明の部分→【】
アリスが持っている情報→☆(☆の情報はできれば開示した方がいいが、プレイヤーがアリスに聞いてくるようだったら聞いてくるのを待ってもいいと思います)


※シナリオを始める前に

本シナリオはクトゥルフ神話TRPGと同じルールで遊ぶことを想定していますが、クトゥルフ神話の要素はありません。ご了承ください。
本シナリオの(正規ルートの)流れは
・アリスと他の探索者たちがワンダーランドへと召喚される

・アリスは2度目のワンダーランドであり、彼女は前回の記憶を駆使して冒険者たちを導く

・赤の女王との戦いの後、スタート地点へループ

・正しい脱出方法を理解し、2週目(ないし3週目)のワンダーランドを攻略し脱出
となっています。

物語の核となるアリスは、ゲームマスターが演じることが望ましいです。その際、アリスの行動は他のプレイヤーに委ねた方がいいでしょう。クリア困難になりそうな場合は口を出してもいいでしょう。
SUN値減少については、好きなタイミングで入れてください。
また、周囲の情報なども目星で見つけられるようにしてもいいですし、目星なしで情報開示してもいいです。
<登場人物>
アリス(ステータスは旧ルールのもの)
STR 9  CON 10  POW 15  DEX 9  APP 14  SIZ 15  INT 11  EDU 12  SAN 75  幸運 75  アイデア 70  知識 60  年収200万
(アイテム タバコ、ライター)
技能は全て初期値
身長163cm体重は45kg、24歳の下請けSE。髪の毛は元は金髪だったが、就活時から黒に染めている。子供の頃一度不思議の国に迷い込んだことがある。ヘビースモーカー。ブラックな職場に当たってしまった運の悪いアリス。会社では毎晩夜遅くまで残業しているが残業代は出ていない。本来曲がったことが大嫌いなお堅い性格をしているが、社内のパワハラに屈して日々我慢してキーボードを叩いている。


◯導入(アリスの導入)

※「懐中時計を持ったうさぎに出会って、エレベーターなどで落ちる話」を各プレイヤーの状況にあったシチュエーションで考えてください。
真っ暗なオフィスに1人残されたアリス。
コンピュータの電源を落とすと、帰りの支度をして席を立ちます。
とうの昔に切られたタイムカードに目をやると、アリスは憤りを感じました。
非常口の緑色の明かりだけが灯された廊下。
真っ暗なそこでは廊下に落ちたものなど見えるはずもないのに、ピョコピョコと動くそれは、真っ白に光りアリスの目にしっかりと映りました。
目を凝らしてみると、それがウサギであることにアリスは気づきます。
そして、その首には懐中時計がかけられていることにも。
ウサギはあっちへこっちへとピョンピョンと逃げ回ります。
しばらくの奮闘の後、アリスはついにそのウサギを捕まえました。
アリスはウサギを胸に抱えたまま、エレベーターに乗り込み、一階のボタンを押します。
このウサギはどこからやってきたんだろうとアリスは考えていると、それ以上に不可解なことが起きていることに気づきました。
なんと、一階を押したはずのエレベーターがいつになっても到着しないのです。
それどころか、階数を示すランプは一階から最上階まで不規則に点滅をし始め、その速度を早めて行きます。
ついに自由落下し始めたエレベーターの中で叫び声をあげるありす。
目眩がするほどの大きな揺れを感じ、目と耳を塞ぎますがあまり意味はありませんでした。
点滅するランプの強烈な光が視界を覆った後、エレベーターが何かにぶつかったのか強い衝撃を受けアリスは意識を失いました。
→始まりの草原へ進む

◯始まりの草原

しばらくして目を開けると、エレベーターのドアが空いていることに気がつきます。
恐る恐る外に出てみると、アリスはそこに広がる光景に唖然としました。
花は喋り、比喩ではなく鳥は歌う。
無機物に足が生えていて、それが当たり前だと言わんばかりに草原を闊歩しています。
脈絡もなく、いい加減で、人を馬鹿にしたような非合理な世界にアリスはたどり着いてしまいました。
こんな荒唐無稽な世界ですが、周囲を見渡してみるとアリスは他に人間がいることに気がつきました。
どうやら、彼ら彼女らもアリスと同じように懐中時計のウサギに連れられてここに来たようです。
ロールプレイ開始です。

☆アリスはここがワンダーランドであることを知っている。

<周囲の情報>
・背の高い黒髪の女性(アリス)がいる。なんだかタバコ臭い。【話しかけたら自分のことをアリスだと答える】
・どこまでも広い草原が広がっている。【当てもなく進んでみるが、どこまで行っても続いている】
・喋る草花や歌う鳥が存在。
【それらに話しかけた場合、「アリスがいる! アリスがいるぞ!」と追いかけ回される】
・手足の生えた石が存在【話しかけても反応はない】
・遠くに森がある。
・ウサギはいつの間にかいなくなっている。

<登場人物>
・喋る草花、歌う鳥
知能レベルが低いため、まともな会話はできない。
赤の女王にアリスを見つけたら褒美をもらえると言われたため、アリスを見つけ次第追いかけてくる。

◯迷いの森

そこは深い深い闇が続く森でした。
森の入り口まで来てみると、そこには手足の生えたトランプが集まっていました。【鳥や草花に襲われていた場合、彼らが助けてくれる】
彼らはアリスを見つけると、慌てた様子で貴方たちを囲みます。
そして、ダイヤのジャックは前に出ると「アリス! 本当に来ていたんだね! 大変だっただろう。今、みんなが血眼になって君を探しているからね。捕まったら首を落とされてしまうよ」言います。
さらにアリスが詳細を聞くと「赤の女王が君……つまりアリスを探しているんだ。君は前回ここに来たときに女王様を説教したじゃないか。そのことを女王様は根に持っていて、別世界から人をやたらめったら連れてきているんだ」と呆れたように言いました。
そしてダイヤのジャックは立て続けに「皆さんトラブルに巻き込んでしまってごめんね。でも大丈夫。君たちの目の前にいるアリスは前回不思議の国から脱出してるんだ。彼女が前回したのと同じようにすれば脱出できるはずだよ」と言い、アリスはドキッとしてしまうのでした。

☆アリスは前回の記憶が実は曖昧。その場に行けば、どのような行動を取ったのかについては思い出せるだろう。森に来たところで、近くに海岸があったことをうっすらと思い出した。
トランプ兵はこんなテンションだっけ!?と少し驚いている。

<周囲の情報>
・森の入り口は真っ暗で、中に入るのは勇気がいる。【もし恐れず入ったならば元の場所に戻る。目星などに成功したならば(なくても良い)、近くにニヤリと笑っている猫(チェシャ猫)がいることに気がつく】
・(チェシャ猫に会った上で)真っ暗な森を進んでいくと、輝くキャンディーが落ちている。【キャンディーを辿っていくことによって森を抜けることができる。拾うことは可能。拾った場合、目印を失い森を引き返すことができなくなる】
・森をそっていくと海まで続く道が見える。→鳥の海岸

<登場人物>
・チェシャ猫
気まぐれであまのじゃくな性格。迷いの森の通り抜け方を教えてくれる。「少し歩くとキャンディが落ちてるから、それを辿って行けばいいさ」
赤の女王の命令のことは知っているが、チェシャ猫はあまのじゃくなので命令を守るつもりがない。
アリスに深い思い入れなどは特になく、アリスを元の世界に戻したいと思っている。
信用等で連れていくことも可能【鳥の海岸でチェシャ猫がいると1発で鳥たちが服従する。また眠りネズミがすぐに起きて服従する】
アリスが元の世界に戻る方法を知っている【信用獲得して、聞けば教えてくれる】

・ダイヤのジャック
トランプに手足が生えたやつ。トランプなので52種類いる。その内の一枚。
振り回され系な性格をしている。
【赤の女王に一矢報いてくれたアリスのことを気に入っており、彼女たちを永遠に不思議の国に閉じ込めようとしている。アリスのことを気に入ってしまったため、赤の女王から解雇されてしまった。彼はアリスが元の世界に戻る方法が『不思議の国で自分の好きなように振る舞うこと=子供でいること』であることを知っているが、前回攻略時と同じ道をたどるようにミスリードする】
ダイヤのジャックはアリスについて行こうとするが、突き放すことも可能。同伴を許可した場合「必要になったら呼んでくれ」と言って彼らは本当のトランプになりアイテム扱いで所持する。


◯鳥の海岸

そこは鳥たちが集う海岸でした。海の端から端までインコやタカやドードーなどの鳥類が占拠する海岸です。
貴方たちがもし濡れているのならば鳥の羽で全身を覆われてしまうほどに鳥たちが乱雑する海岸で、その光景に貴方たちはその光景に圧倒され切ってしまいました。

☆アリスは鳥たちに『優しく』接したし、かけっこをしたことを覚えている。また、猫を怖がっていたことも覚えている。

<周囲の状況>
・見ると鳥たちの体はビシャ濡れで寒そうにしています。
・鳥の羽が雪のように舞っています【鳥の羽は回収することが可能】
・鳥の中には貴方たちの接近に物怖じしない者もいるよう。それは極彩色のインコで話しも通じそうでした。【インコに見つかると女王に報告すると脅されて取引が始まる】
・海岸には光り輝く貝殻があちらこちらに落ちていました。どうやら鳥たちが食べた貝の残りのようです。【貝殻は回収することが可能】
・果ての見えない海が広がっている【泳いで行ったとしても泳ぎ切ることは基本不可能。しかし、目を凝らして見ると遠くにお城のような建物があることに気付く】


<登場人物>
・タカ、アヒル、ドードーなどの鳥たち。
人の言葉を話しているが、こちらと会話ができる様子はない。
アリスを捕まえれば報酬がもらえることを知っているが、アリスに悪い思い出があるのかアリスが近づくと逃げてしまう。
サイズ的に人と乗せて飛ぶことは難しそう【キノコの森でいもむしからもらった大きくなる薬を使えば飛んでいける】

・会話の通じるインコ
口うるさいインコ。身体は人と同じくらいで、人の言葉をペラペラと喋ることができる。
アリスを見つけると「お前はあの時の!前はよくも私たちを驚かせてくれたな」とうるさく罵ります。
赤の女王に報告しないで欲しければ「みんなの濡れた体を乾燥させる方法を教えること」または「キャンディーをたくさん持ってくること」をしろと要求してくる。
元の世界に戻る方法が『不思議の国で自分の好きなように振る舞うこと=子供でいること』であることを知っている【教えるつもりはないが、チェシャ猫が同伴していると怯えて教えてくれる】


◯キノコの森

そこは樹木の代わりに背丈の高いキノコがあちらこちらに生えている湿っぽい場所でした。
紫だったり黄色だったり赤だったりと色とりどりのキノコが脇に生える道が続いています。
二股に分かれた道の右側の道ではモクモクと何やら煙が上がっているようでした。

☆アリスはキノコの森にいる芋虫に大きくなる薬をもらったことを覚えている。また、彼の話は長く面倒であったが『礼儀正しく』聞いたことを覚えている。

<周囲の状況>
・背の高いキノコが生えている。
・右の道では芋虫、左の山小屋につながっている。
・煙が上がっている場所までいくと水タバコを吸っている芋虫がいる【芋虫はアリスを見つけると話しかけてくる】
・キノコは食べれそうにない。
・一本道を進んでいくと、最終的に山小屋に出る→山小屋

<登場人物>
・水タバコの芋虫
のっそりとしていて、面倒な性格。
物知りで「君は知ってるか?」が口癖。「やあ、やあ君たち。知っているかい、この森に生えているキノコはどれも絶品なんだ。赤色はほんのり甘く、黄色は辛い。紫色は酸っぱいんだ。他にもこれは知っているかい?……」
話好きで長話しに付き合うと大きくなる薬をくれる。【聞いた人数分、大きくなる薬はもらえる。長話しは5ターン行う。長話し中に質問することも可能】
アリスが元の世界に戻る方法を知っているが、教えるつもりはない【アリスの持つタバコをあげて好感度が高まった場合、聞けば教えてくれる】
芋虫を倒そうとした場合、大きくなる薬で巨大化して倒せなくなる。


◯山小屋

山の奥の方までいくと、そこには山小屋がありました。
小屋の傍に伸びた大きな木の下には、とても大きなテーブルがありました。
そのテーブルの隅の方に、眠っているネズミ、帽子を被った顔のでかい人、挙動がおかしいウサギが座ってお茶会をしていました。

☆アリスはこのお茶会はとても不毛なものだったことを覚えていた。途中までは話に参加していたが最後には『怒って』その場を去っていったことを覚えていた。

<周囲の状況>
・テーブルの上には輝く時計と、お茶会のセットが用意されている【赤の女王に時間を奪われてしまったため、時計は全て針が止まってしまっている。輝く時計は持ち帰ることが可能で、迷いの森でキャンディーの代わりにおいていくことができる。お茶会のセットも持ち帰ることが可能】
・テーブルの上には不思議の国の地図がある。海岸を含めたステージの全てと山を抜ける方法が書かれている。【お茶会に参加することで地図を手に入れることができる。盗もうとしても、帽子屋がそれを妨害してくる】
・山深くどちらに行けば山を抜けることができるのか見当もつかない【お茶会を避けて山を抜けようとすると元の位置に戻ってきてしまう】
・山小屋の中には机の上と同様に時計が大量にしまわれている。
・他にも、槍や剣などの武器も置いてある。【トランプ兵を仲間にせずに攻略する場合、武器がないと茨の庭にいるトランプ兵に襲われてゲームオーバー。また、庭の薔薇を切る際に使える】

<登場人物>
・眠りネズミ
ずっと寝ているネズミ。たまに寝言を言っているが、意味はない。
猫が苦手でチェシャ猫が仲間にいると眠るのをやめて、地図を渡してすぐに帰るように言ってくる。
アリスが元の世界に帰る方法を知っている。

・帽子屋
帽子を被った顔の大きな男。
言い加減な性格で、少し意地悪。
地図を欲しがるアリスたちにお茶会に参加するように持ちかけるが、席がないと文句を言ったりする【基本彼の言っていることは適当なので、席がないと言われても空いてる席に座ってお茶会に参加できる。お茶会は5ターン行う。お茶会中に質問することも可能】
アリスが元の世界に帰る方法は知らない。

・三月ウサギ
蝶ネクタイをつけた気の狂ったウサギ。
ありもしないワインを勧めてきたり、空っぽのコップを手渡して飲むように言ってきたりする【頭がおかしいため会話にならない。適当に話を合わせれば満足してくれる。お茶会は5ターン行う。お茶会中に質問することも可能】
アリスが元の世界に帰る方法は知らない。

◯茨の庭

山道を抜け、お日様の光が当たる場所に出ます。
そこは綺麗に整えられた生け垣が広がる茨の庭でした。
真っ白で大きなお城に続く道の中腹には噴水がありなんとも立派であるように思えます。

☆アリスはここが赤の女王の城であることを知っている。噴水の道をずっと真っ直ぐいくと門があることを知っている。そして本来ならばトランプ兵はこの庭の管理をしていたことを思い出した。

<周囲の状況>
・薔薇の生け垣がお城に続く一本道の両サイドに何段にも重なっている。【耳を澄ましてみると(聞き耳など)、トランプ兵がゴソゴソと働いている音が聞こえる】
・一本道に行かずに横道にいくと海につながっている。【泳いで渡るのは基本不可能。遠くの海岸に鳥たちが群がっているのが見える(目星なくて良い)】
・噴水まで進むと、両サイドの生け垣からトランプ兵が飛び出てきてアリスたちを捕まえようとする【ダイヤのジャックたちを仲間にしていた場合、彼らを使って戦闘回避が可能。また、山小屋で武器を入手していればそれを使って戦闘回避は可能。どちらもない場合は逃げるしかない。トランプ兵に捕まった場合、アイテム全部没収して女王の城まで連れて行かれる。】
・噴水の水は飲める【山小屋でお茶会のセット、芋虫から大きくなる薬を入手していた場合、水と混ぜて大きくなる薬を量産できる。たくさん使えば女王戦を拒否できるとかにしても良い】
・城の門は茨で覆われており、開けることができない【山小屋で入手した武器か、アリスが所持しているライターで除去可能】→女王の城

<登場人物>
・トランプ兵
トランプに手足が生えた兵隊たち。槍を武器として持っている。
城の中にいる赤の女王に従っている。
女王様に怒られるのが怖いのでビクビクしている。
足はそこまで早くないので、走れば逃げ切れる。


◯女王の城

城の分厚くて重たい扉を開けるとそこは裁判所になっていました。
後ろを振り返るともう扉はありません。
1階には陪審員がわりの動物やトランプたちが立ち並び、有罪と書かれたプレートを持って一歩、また一歩と詰め寄ってきています。
そして、2階には裁判官である赤の女王が憎たらしげにこちらを見ていました。
赤の女王は興奮する動物たちを一度収めると「やっと来たわねアリス! 待ちに待った処刑の時間よ! お前たちあやつらの首を切れ!」と声高に叫びます。
彼女の号令と共に、動物やトランプ兵が彼女たちに襲いかかってきました。

☆アリスはこの裁判所で理不尽な判決を下そうとする女王に腹が立ち、彼女を『叱った』ことを覚えている。また、不思議の国から脱出する直前、自分の身体がとっても大きくなっていたことを思い出す。

<周囲の状況>
・入った時の扉はすでになくなっている【逃げることはできない】
・動物やトランプ兵は武器を持っており、数も多いため普通に戦って勝てる見込みはない【大きくなる薬を使うと、恐れをなして逃げ出す。その後、赤の女王との戦闘。大きくなる薬を複数使用した場合戦闘なしで突破で良い】
・女王様は2階の席で高らかに歓喜の声を上げている。

<登場人物>
・動物やトランプ兵
興奮しており、話が通じる気配はない。
武器を持っている。
大きなものが苦手で、巨大化したアリスたちには恐れをなして逃げ出す。

・赤の女王
赤いハート柄のドレスに身を包んだ我儘な女王。
めちゃくちゃな言動ですぐに処刑しようとしてくる。
アリスに恨みがあるので、説得しようとしても聞く耳を持たない。「言い訳は処刑の後で」
戦闘が主なシナリオではないので、複数人であればサクッと倒せるゾンビ(能力値:ロールor数値
STR:3d6×1.5 CON:3d6×1.5 SIZ:(2d6+6)×5 POW:5 DEX:2d6×5 移動:6 攻撃手段:近接戦闘 耐久力:14 装甲:なし 正気度喪失:0/1d8)程度の能力が望ましい。
戦闘を濃くしたければより強くステータスをいじってください。
戦闘そのものをスキップしても大丈夫です。

<女王との戦闘後>
アリスの前回の攻略方法通りに攻略をしていた場合
→無事に女王を倒した貴方。突然視界が真っ白な光に包まれて、貴方は再びこの世界に来た時のように意識を失います。ゆっくりと目を開けると、貴方はそこに広がる光景に唖然としました。花は喋り、比喩ではなく鳥は歌う。無機物に足が生えていて、それが当たり前だと言わんばかりに草原を闊歩しています。脈絡もなく、いい加減で、人を馬鹿にしたような非合理な世界に貴方たちは……再び戻ってきてしまいました。周りを見ると仲間たちも同様にここに戻ってきてしまったようです。喋る草花や歌う鳥たちは貴方たちを見つけると「アリスがいたぞ!アリスがいた!」と騒ぎ出し、貴方たちを追いかけてきました→迷いの森(2周目)へ

正しい攻略方法をとった場合→エンディングへ

◯迷いの森(2周目)

深い森の入り口には、トランプ兵たちがやはり集まっていました。
そして彼らは槍を使って襲われているあたなたちを助けてくれました。
ダイヤのジャックは「やあアリス。また戻ってきてしまったんだね。でもどうしてだろう。前回は上手く行ったのに。君も記憶が曖昧だろう? もしかしたらまだ行っていない場所があったり、前回と同じ選択肢を取ってないんじゃないのかい? 大丈夫さアリス。冒険を続けようよ」と言いました。
ロールプレイ再開です。

☆アリスは昔の記憶を呼び起こそうとしましたが、それ以上にトランプ兵に対する不信感が募っていました。

<周囲の状況>
以前と変わらない。

<登場人物>
・ダイヤのジャック
問い詰めると嘘をついていることを告白する【「私の知っているトランプ兵はそんなに積極的に物事をいうような性格じゃない。もっと誰かに依存しててビクビクしていたはず」など、ジャックの行動の違和感を言い当てられればOK。単純に嘘ついてない?と聞くだけでも良い】
「アリスのことが気に入ってしまったから嘘をついたんだ。そうすれば、ずっと君はこの不思議の国から出られないから」
「ここから出るには子供でなくてはならないんだ。自分の気持ちに蓋をするような、大人びた人ではここから出られない。アリス、不思議の国に『今』の君がしたい事をぶつけるんだ」
答えを言うと、トランプ兵たちは小さなトランプの姿となり、アリスたちのポケットへと収まりました。もう声は聞こえませんが、呼び出せば力になってくれそうです
→ここから先はアリスの記憶無しに自由に攻略していけば正しい攻略法としてエンディングへと進みます。

<アリスに攻略方法を委ねられた場合>
基本的に探索者の自由に攻略することが望ましいですが、もし探索者たちがアリスのしたいことをして攻略をしたいと考える場合、アリスは次のように攻略します。
鳥の海岸→脅しに屈せず、勝手にすればいいとその場を立ち去る。
キノコの森→長話しをやめさせ、大きくなる薬とこのタバコを交換する。
山小屋→無駄なお茶会からすぐに切り上げて地図だけもらって帰る。ないし、1周目で地図を見ていたならお茶会そのものに参加しない。
女王の城→自ら首を切る。

裏設定ですが、
鳥たち→理不尽に叱責してくる人の比喩
芋虫→どうでもいいアドバイスを延々と聞かせてくる人の比喩
お茶会→無駄な会議の比喩
赤の女王→クビを迫る上司の比喩
で、現実世界のアリスが屈している人たちの比喩になっています。


◯エンディング

目が覚めるとあなた達は自分の部屋で寝ていました。
随分と長く寝ていたため身体は重たいですが、気分はとても清々しいものでした。
不意に、スマートフォンに着信が入ります。
メールの送り主は「アリス」という人物でした。
指定された日時に小さな喫茶店に入ってみると、そこには夢の中で出会った仲間達がいました。
アリスはといえば、長い黒髪を金髪にかえ、綺麗な蝶ネクタイをつけてその姿はまるでカフェのマスターのよう。
そのことを聞くと「転職したの」と一言、そして一枚のトランプ柄の名刺を渡してきました。
どうやら、アリスは自身のカフェを開いたようです。
しばらく名刺を眺めていると、突然それから手足が生えて名刺の文字を書き換え始めます。
気づけばカフェの名刺だったそれは、人材派遣のそれに早変わり。
アリスは「どういうわけか、あれから私はここではない世界に行き来できるようになってしまったの。今では不思議な世界に人材を派遣する仕事をしているわ。おかしなことに赤の女王がパトロンよ」と言います。
今日1番の苦笑い。
どうやら、アリスと不思議な世界とのお話はまだまだ続くようでした。(END)


◯キャラロストした際の処理

・茨の庭で城に向かって逃げる

・女王の城までやって来たが、大きくなる薬を所持していない

・海で溺れた

など、本シナリオではキャラロストをさせようと思えばできます。

キャラロストした場合、探索者全員がその週のゲームを終えた後、他の探索者と共に始まりの草原へとリスポーンさせてください。

もし、キャラロストした週に他の探索者が脱出してしまった場合(ほぼありえないが)、1人で不思議の国からの脱出を試みて無事に脱出できたなどの処理をお願いします。


◯攻略チャート例

・正規ルート
1週目→始まりの草原(草花に追いかけられる)→迷いの森(チェシャ猫を発見しキャンディーがあることを確認)→鳥の海岸(かけっこして乾燥させるのが言いと提案。輝く貝殻を拾う。鳥たちには『優しく』接する)→迷いの森(キャンディーを回収しながら輝く貝殻を置いていく)→キノコの森(芋虫の無駄話をアリス以外の誰かが『礼儀正しく』聞いてあげて、大きくなる薬をもらう)→鳥の海岸(鳥たちにキャンディーを渡す)→キノコの森(芋虫の話を聞いていた人を回収)→山小屋(お茶会に参加し、お城までの地図を手に入れる。しばらくしてから怒って出ていく)→茨の庭(トランプに見つかった後、こちらもトランプを出して対抗)→女王の城(大きくなる薬を使用した上で、女王との戦闘)
2週目→始まりの草原(草花に追いかけられる)→迷いの森(トランプを説得し正しい脱出方法を聞き出す)→任意の方法で女王の城まで移動(その際、過去のアリスと同じような振る舞いはする必要はない。子供のように、したいように振る舞えば正規ルート。最悪アリスだけが女王の元まで行ければいい)→女王の城(戦闘はなく到着してエンディング)

・純正規ルート(お茶会パスルート)
1週目→始まりの草原(草花に追いかけられる)→迷いの森(チェシャ猫を発見しキャンディーがあることを確認)→鳥の海岸(かけっこして乾燥させるのが言いと提案。輝く貝殻を拾う。鳥たちには『優しく』接する)→迷いの森(キャンディーを回収しながら輝く貝殻を置いていく)→キノコの森(芋虫の無駄話を全員で正座で聞いてあげて、大きくなる薬を複数もらう)→鳥の海岸(キャンディーを渡し、大きくなる薬を鳥に使って森を飛んで女王の城まで行く)→女王の城(大きくなる薬を使用した上で、女王との戦闘)
2週目→始まりの草原(草花に追いかけられる)→迷いの森(トランプを説得し正しい脱出方法を聞き出す)→任意の方法で女王の城まで移動(その際、過去のアリスと同じような振る舞いはする必要はない。子供のように、したいように振る舞えば正規ルート。最悪アリスだけが女王の元まで行ければいい)→女王の城(戦闘はなく到着してエンディング)

・最速ルート(2週目がないルート)
1週目→始まりの草原(草花に追いかけられる)→迷いの森(チェシャ猫を発見しキャンディーがあることを確認。チェシャ猫の信用を勝ち取りダイヤのジャックが嘘をついていることを把握)→キノコの森(アリスが所持しているタバコと交換で大きくなる薬をもらう)→鳥の海岸(チェシャ猫を同伴させた上で鳥たちを屈服させる。大きくなる薬で鳥を大きくして女王の城までいく)→女王の城(戦闘はなく到着してエンディング)

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