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飲み屋街の神様【TRPGシナリオ】

推奨人数:2人以上

クリア時間の目安:2時間

2023/11/22 300円→無料にしました。

場所などについて→◯
アイテムについて→△
補足説明の部分→【】
飲み屋街の神様に関する情報→☆


※シナリオを始める前に

本シナリオはクトゥルフ神話TRPGと同じルールで遊ぶことを想定していますが、クトゥルフ神話の要素はありません。ご了承ください。
また、本シナリオでは居酒屋からゲームが始まるので、キャラメイクは20歳以上にしておいた方がいいかと思います。

本シナリオでは、基本的に2種類のエンディングを用意しています。
①飲み屋街から脱出した後のエンディング
②飲み屋街の謎を解いた後のエンディング
ですが、タイムリミットなどを設けて時間内に終わらなかったなどした場合には各自それっぽいバッドエンドを考えてください。(シナリオ考案者は特にバッドエンドを想定していません)

最後に、本シナリオではNPCが登場します。こちらはゲームマスターがロールプレイしてください。

NPC(名前自由)
ステータス(自由)
技能数値→全て初期値


◯導入

次の日が休日ということもあり、何気なく貴方は飲み屋街──呑兵衛横丁へと訪れます。赤い提灯に焼き鳥、ビールなどと書かれた蛍光看板など飲み屋街としてはこれ以上ないというほどに雰囲気はバッチリです。特に下調べをしたわけではありませんが、呑兵衛横丁は多くの人たちで賑わっており、それはこの飲み屋街で間違いなく良い酒、良い肴がいただけることを示していました。期待を抱いたまま、貴方はなんとなくピンときた居酒屋の暖簾をくぐりました。
店主は貴方が来店するとすぐに声をかけてきます。
「いらっしゃい、1名様かい?」
貴方は頷くと、店主は少々渋い顔をしながら続けました。
「悪いね、あいにくカウンターは埋まってんだ。テーブル席でもいいかい?」
どこのお店でも美味しい料理にありつけるという確信があった貴方は店主のその言葉に首を縦に振り、店内でただ一つ空いていたテーブル席に腰をかけます。
メニューを開いて、あれにしようこれにしようと迷っていると、対角の席に見知らぬ人が座ります。
「悪いね、相席にしてもらっても良いかい」
もうすでに座っているではないかと内心ツッコミを入れながらも、あなたは突然の相席を許しました。
1人許せば2人、2人許せば3人と言ったように、貴方の座った席には次々と見知らぬ人たちが相席していきます。
かくして、相席で満席となったテーブルで貴方たちの飲み屋街の夜が始まるのでした。
ロールプレイ開始です。(自己紹介パート)

<周囲の情報>
・店内はお客でいっぱいだ。
・メニューは店内の壁にも貼られている。
・二つ折りのメニューがある。お酒は全て一杯200円、つまみは全て一皿300円でした。【メニューは基本自由に決めてもらって良いですが、日本酒だけは入れておいてください。日本酒を頼んだ場合、テーブルのおちょことは別におちょこが来ます】
・テーブルの上には醤油、ラー油、お酢、一味などの調味料が揃えられている。また、それとは別に小さなおちょこが山積みにされているようだ。【おちょこを使ってお店のお酒を飲もうとすると、隣の客がそれを止めます。「何罰当たりなことやってるんだ! それは神様の酒を飲む用だぞ」それについて聞こうとすると、店内にひょっとこのお面を被って一升瓶を持ったおじいさんがやってくる→飲み屋街の神様に進む】
・テーブルの上に割り箸が置いてあるタイプのお店だった。

<登場人物>
・隣の酔っ払い
隣でずっと焼酎を飲んでいる酔っ払い。40歳前後の男性。
地元の人間で、呑兵衛横丁にはほぼ毎日通っている。
飲み屋街のことについて聞かれると「いい街だろう? 地元民として誇りに思ってるよ。ここは大人のテーマパークさ」などと飲み屋街を絶賛する。
テーブルのおちょこについて聞くと「それはこの店の酒に使うものじゃない。それは神様のためのものさ」と教えてくれる→ひょっとこ仮面のお爺さん登場。

・ひょっとこの仮面のお爺さん
白髪で背の低いひょっとこの仮面を被ったお爺さん。桜のラベルのついた一升瓶を持っていて、この呑兵衛横丁で神様として崇められている。
彼は時折、呑兵衛横丁のどこかのお店に現れ店内の客に日本酒を振る舞う。


◯飲み屋街の神様

ひょっとこのお面を被った白髪のお爺さんが現れた瞬間に、店内は歓喜の声で包まれます。テーブル席の人もカウンター席の人も皆一様に立ち上がり、彼の元に詰め寄ります。
貴方たちは呆気に取られていると、隣の席の酔っ払いは「さあさ、あんた達もおちょこを持って行くんだ!呑兵衛横丁を満喫するなら、神様のお酒は飲んだ方がいい!」と興奮気味に言い、彼もテーブルの上に置いてあったおちょこを持ってお酒をもらいに行ってしまいました。
言われた通り、貴方たちもおちょこを手に取り神様にお酒をもらいにいきます。
お酒を注がれるその時、神様と呼ばれるひょっとこ仮面のお爺さんは貴方たちをじっと見つめます。なんのことかと少しは疑問に思いましたが、貴方たちはお酒を口につけたその瞬間にそんな疑問などどこかに行ってしまいました。
それは桜のフレーバーの香る日本酒でした。舌に付けた瞬間に強烈な甘みが脳を突き刺します。しかし、それはすぐにフワリと雪のように溶け、次の瞬間には桜の花が咲いたかのようにな芳しい匂いがスッと抜けていくのです。濃厚なのにスッキリという未体験の不思議な味わいに貴方たちは舌鼓を打ちました。
是非とももう一杯いただきたいと思いましたが、先ほどの酔っ払いに「コラコラ、神様の酒は1人一杯がここのルールなんだ。もっと飲みたければ、また別の夜にしておきなさい」と注意されてしまいました。

嵐のようなひょっとこ仮面の神様の降臨の後、貴方たちは再び飲み直しますが先ほど飲んだ桜の日本酒のことが頭をよぎり、何を飲んでも物足りなくなってしまいました。
偶然知り合った相席の人たちと今日はお開きにしようということになり、貴方たちは駅へと向かいます。
駅に向かう途中、貴方たちは路地裏から妙な視線を感じました。
気になった貴方たちは路地裏にまで行ってみると、そこにはなんと桜のラベルのついた一升瓶、そしてひょっとこの仮面が置いてありました。
なぜ、神様のお酒がこんな場所にあるのかという疑問もありましたが、それ以上にまたあの酒を味わうことができるという感動がそれを上回りました。
早速お酒を飲もうとした貴方たちでしたが、NPC(GMがやるのオススメ)がこう提案します。
「こんな路地裏でこのお酒を飲むのは勿体無い! どこか落ち着いた場所で、最高の肴とともにこれを飲もう!」
NPCの提案に貴方たちは賛同しました。
確かに美味い酒は美味い肴と共にあるべきですし、何より飲み屋街の喧騒の中で貴方たちは「おい!さっき桜の匂いしなかったか!?」「神様がいるのか? 探せ探せ!」という酔っ払いたちの言葉を聞いてしまったのです。
こんなところでお酒を開けてしまえば、きっと酔っ払いたちに見つかりお酒を奪われてしまうでしょう。
こうして貴方たちの一夜の逃避行が始まったのでした。
ロールプレイ再開です。

<本シナリオのルール・目標>

目的:路地裏からスタートし、アイテムや技能(忍び歩き、隠す、隠れるなど)を駆使して呑兵衛横丁を脱出すること(別のクリア方法もある)

ルール:
・NPCは路地裏で桜のラベルの一升瓶を守ります。
・プレイヤーはNPCを守るために飲み屋街でアイテムを集めます。
・路地裏から駅までは6回隠密行動をとる必要があります。(この情報は伏せてもいいですし、必要な隠密回数を増やしたり減らしたりしてもいいです)
・技能で隠密できるのは最大3回までとします。(ここの回数を小さくすると難易度が上がっていきます)
・夜も遅く、終電のタイムリミットがある。(最悪、タイムリミットは設けなくても大丈夫です。『移動1マスを1アクション、店内での行動を1アクションとして、1人30アクションまで使える』など。このアクション数に関しては自由に増減させてください)
・呑兵衛横丁は人通りが多く、ずっと1人で路地裏にいるのは怪しまれる。(この仕様について設けなくても大丈夫です。『10アクションごとにNPCを1人にしないようにプレイヤーの誰かが戻らなければならない』など。このアクション数に関しても自由に増減させてください)
・所持金は制限をつけてもつけなくてもいい

◯マップ

呑兵衛横丁は2本の道に分かれている。黄色い部分を通る際には隠密が必要(路地裏などのグレーのゾーンは隠密なしでお酒を持ったNPCを移動させられます)

・簡易版

画像1

・詳細版

画像2

お好きな方をお使いください。


◯居酒屋『小梅』

プレイヤーが最初にいた居酒屋。

<周囲の状況>
・先ほどの酔っ払いがまだいる。【飲み屋街の神様についての情報を知っている】
・持ち帰りが可能【紙袋をもらえる】

△紙袋(隠密アイテム)
一升瓶が入るくらい大きいビニール袋。酒を隠して1マス進むことができる。

◯焼き鳥『果南』

店の前には人だかりができている。
焼き鳥のその場で焼いて、店の前で立ち食いをしているようだ。

<周囲の状況>
・達筆な文字で書かれたメニューが店に貼られている。1串どれでも80円らしい
・店の前にはたくさんの人で賑わっている。【飲み屋街の神様についての情報を知っている】

△焼き鳥の竹串
ただの串。特に使い道を想定していませんが、GMの裁量で適宜使い方を設けてください。


◯居酒屋『松岡』

店内は醤油と出汁の匂いが広がる居酒屋。おでんが人気らしく、客のほとんどはおでんを注文していた。

<周囲の状況>
・全員夢中でおでんを食べている。【飲み屋街の神様についての情報を知っている】
・テーブルの上にはおちょこが山積みされている。
・おでんは一種類100円。持ち帰りもできるらしい。
・おでんを注文すると、狐のお面をつけたお姉さんが現れる。【彼女は神様なので、お酒をもらうことができる。一升瓶には雪の結晶のラベルが貼られている。シャーベット状になっており、ざらりとした舌触りで口の中でとろけて米の香りが広がる】

△おでんの竹串
ただの串。特に使い道を想定していませんが、GMの裁量で適宜使い方を設けてください。

△ビニール袋(隠密アイテム)
一升瓶が入るくらい大きいビニール袋。酒を隠して1マス進むことができる。

◯鉄板焼き『西山』

店の前で人だかりができている。鉄板で肉を焼いて立ち食いをしているようだ。

<周囲の状況>
・達筆な文字で書かれたメニューが店に貼られている。一皿200円。
・店の前にはたくさんの人で賑わっている。【飲み屋街の神様についての情報を知っている】
・店の隅っこに傘があるのが見れる。他の客の忘れ物らしい。【欲しいという意識を伝えると、醤油が無くなりそうだから、どこかでもらってきてくれたらあげると持ちかけられる。この話を店主にして醤油がもらえるのは焼肉『江東』と魚問屋『北村』だけ。他のところでは、醤油は余っていないんだと言われて断られる】

△傘(隠密アイテム)
誰かが忘れた黒い傘。酒を隠して1マス進むことができる。

◯居酒屋『竹子』

味噌の匂いが広がる店内。モツ煮が人気の居酒屋で、厨房には大きな鍋がいくつも火にかけられていた。

<周囲の状況>
・全員夢中でモツ煮を食べている。【飲み屋街の神様についての情報を知っている】
・テーブルの上にはおちょこが山積みされている。
・モツ煮は一皿300円。持ち帰りはできない。
・モツ煮を注文すると、戦隊モノのお面をつけたおじさんが現れる。【彼は神様なので、お酒をもらうことができる。一升瓶には月のラベルが貼られている。スッキリとした味わいでありながら、芳醇な米の香りと甘味が広がる日本酒。まるで水を飲んでいるかのように喉にするりと流れていく】


◯焼肉『江東』

ガラス張りで外から店内がよく見える焼肉屋。
外からでもお腹を刺激する炭火の匂いが立ち込めている。

<周囲の状況>
・店内には半分ほど人が入っている【お客は飲み屋街の神様については知らない。店員は知っている】
・焼肉は一皿300円。生なので持ち帰りはできない。

◯魚問屋『北村』

大漁という旗が掲げられたいかにもな魚料理屋
焼き魚、煮魚、生魚、なんでも食べられるらしい。

<周囲の状況>
・店内はお客が大勢入っている【お客は飲み屋街の神様について知っている】
・入り口の水槽では鯛が泳いでいた。めでたい。


◯雪乃酒造

雪の結晶の模様が特徴の木造の建物。
扉は開いていないが、インターホンがあるので人を呼ぶことはできそうだ。

<周囲の状況>
インターホンがついており、押すと合言葉を求められる【合言葉に対しては何を答えても無視されて終わる】

◯三月酒造

三日月模様が特徴の木造の建物。
扉は開いていないが、インターホンがあるので人を呼ぶことはできそうだ。

<周囲の状況>
インターホンがついており、押すと合言葉を求められる【合言葉に対しては何を答えても無視されて終わる】


◯花子酒造

花の模様が特徴の木造の建物。
扉は開いていないが、インターホンがあるので人を呼ぶことはできそうだ。

<周囲の状況>
インターホンがついており、押すと合言葉を求められる【合言葉は「今宵の宴は梅の花」答えるとエンディング2へと進む】


◯あんず飴の屋台

なんの変哲もないあんず飴の屋台。りんご飴も売っているみたい。

△あんず飴
300円。美味しい。


◯わたあめの屋台

なんの変哲もないわたあめの屋台。袋に入ったわたあめがずらっと並んでいる。

△わたあめ(隠密アイテム)
300円。大きな袋に入れられたわたあめ。
中身を食べることで、外の袋を使ってお酒を隠すことができる。

◯焼きそばの屋台

なんの変哲もない焼きそばの屋台。香ばしい匂いに人々が誘われていた。

<周囲の情報>
・店の前にはお客が2、3人いる。【飲み屋街の神様については知らない】

△焼きそば
300円。美味しい。パックがついてくるが、酒を隠せるほどのものじゃない。


◯お面の屋台

なんの変哲もないお面の屋台。ひょっとこ、きつね、魔法少女モノに戦隊モノのお面が売っていた。

△魔法少女のお面(隠密アイテム)
つけることで1マス隠密することができる。

△その他のお面
つけると神様だと間違えられて追いかけられてしまう。


◯金魚すくいの屋台

なんの変哲もない金魚すくいの屋台。デメキンもいるようだ。

△金魚
すくったらちゃんと育てよう。


◯工事現場

お辞儀看板で塞がれており、中からはカンカンと作業の音が聞こえている。

<周囲の状況>
・工事が行われており、ここから脱出することはできなそう
・お辞儀看板がある。【少し移動させることは可能】
・お辞儀看板には光る棒がかかっている。

△お辞儀看板(隠密アイテム)
道に移動させることで、路地裏からの最初の1マスを隠密することができる。

△誘導棒
赤く光る棒。特に使い道を想定していませんが、GMの裁量で適宜使い方を設けてください。

☆飲み屋街の神様に関する情報

呑兵衛横丁の人たちは飲み屋街の神様に関する情報を知っています。
一気に全て教えるのもいいですが、聞くたびに新しい情報を教えるのを推奨しています。(例:居酒屋の酔っ払いには情報①を教えてもらったので、焼き鳥屋前の人には情報②を教えてもらえる)

①神様は3人いて、ひょっとこのお面と、狐のお面、そして戦隊モノのお面の3種類がいてそれぞれ違う日本酒をくれる。
②100年はこの街に神様が出没してるらしい。
③神様は酒蔵の人間という噂がある。しかし、地元民もその確信が持てずにいるようだ。
④神様は代替わりするらしく、代替わりした時の最初の酒はそれはもう極上の味らしい。
⑤ひょっとこの仮面の神様は花子酒造の人間なのではないかと言われている。
⑥神様は引き継ぎの際に、手紙とともに最高の酒を後継者に渡すらしい。


△隠密アイテムまとめ

・紙袋→居酒屋『小梅』で入手
・ビニール袋→居酒屋『松岡』で入手
・傘→鉄板焼き『西山』で入手
・わたあめの袋→わたあめの屋台で入手
・魔法少女のお面→お面の屋台で入手
・お辞儀看板→工事現場で入手

△桜のラベルの一升瓶

一升瓶に貼られたラベルを慎重に剥がしてみると、裏が手紙になっている。
手紙には
「こんばんは。この手紙を読んでいるということは、貴方は、あるいは貴方たちは神様の正体に近づいたのかと思います。単刀直入に言いましょう。是非とも貴方に次の神様をやってもらいたいのです。この仕事はお酒を幸せそうにいただく貴方のような人間にしかできない仕事です。お返事を待っています。合言葉は『今宵の宴は梅の花』」
と書かれていた。


◯エンディング1(駅到着エンド)

飲み屋街の人々の目を掻い潜り無事に駅に到着できた貴方たちはその達成感から思わずハイタッチ。さてどこの店で飲み直そうかと言ったところで、貴方たちはもう時間が終電間近であることに気づきました。
これではもうお店に行ったところで帰れません。
仕方なくお酒は各自持ち帰ろうという話になり、手持ちのビニール袋やら何やらでお酒を分け合いました。
そしてその時です。
お酒を分ける時に指についた雫をぺろりと貴方は舐めてみると、それはあの感動するような極上の一雫ではないことに気づきます。
自分たちが必死に守ってきた一升瓶の中身はどうやらただの日本酒へと変化してしまったようです。
例の花を突き抜けるような桜の香りは一体どこに行ったのでしょうか。
何が何だかよくわかりませんが、きっとそういうことなのでしょう。
やはりここは神様のいる飲み屋街だったのだと笑い合いました。
そして貴方たちはmまた呑兵衛横丁へと足を運ぼうと約束をして家へと帰るのでした。おしまい。

◯エンディング2(謎解きエンド)

合言葉を告げると、不意に花子酒造の門が開きます。
そして中からはしわくちゃな顔のお爺さんが現れました。
貴方たちは直感的に、彼が今宵現れたひょっとこ仮面の神様であることを悟ります。
「よく来てくれた。さあさ、中へお入りなさい」
お爺さんに連れられるまま木造家屋の和室の一室に入ると、そこでは10名かそこらでの宴会が行われていました。小さな子供もいるので、家族での宴会なのかもしれません。
顔を真っ赤に火照らせて上座に座る初老の男性は貴方たちに気がつくと「君たちが次の神様か! いやぁいい顔をしている。見ればわかるさ、酒が好きなやつの顔だ!」と言って大笑い。
呆気に取られていると、若い女性が貴方たちに説明をしてくれました。
1つ、この呑兵衛横丁では飲み屋街を盛り上げるために、その時期にできた一級の酒を振る舞い歩く『神様』を作り上げている。
2つ、神様の引き継ぎの際には一升瓶を渡してみて、それを持ち帰ってしまわないような真面目な人を選んでいる。
ということでした。
ですから、謎を解いてこの酒蔵にまでたどり着いた貴方たちのことを花子酒造の人たちは信用しているようです。
しかし、貴方たちには疑問が残ります。
「どうして見ず知らずの私たちのような人間を神様として迎え入れるのですか?」とNPCは尋ねました。
そうすると、女性はクスクスと笑いこう答えるのです。
「だって『お客様は〇〇』って、よく言うじゃない」
どうやら飲み屋街にとっての神様は、貴方たちのようなお客様だったようでした。おしまい。

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