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organic farm88(バイオダイナミック)

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オーガニック、バイオダイナミック農業
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#バイオダイナミック

バイオダイナミック農業講座を読み解く 読書会の感想 2023年5月

「つまり植物中の 混沌状態 となったものに対して補充してやるために必要とされるだけの(家畜の)排泄物を与えるのです。」 (バイオダイナミック)農業講座のP82 2行目    この「混沌状態」とは植物が分解した腐植のことだとほのかに考えていましたが、そうではなく「種子」について言っているんだろうなぁと、ようやく気がつくようになりました。    なぜ動物の排泄物を与えるのか? 何を補充しているのか?    おそらく動物の糞には、植物の腐植や人糞には含まれてない光(宇宙由来)が含ま

豊かな「土」を科学する

僕は神戸の北に位置する農園で働いていたことがあります。 関西の土は粘土質が強く、乾けばガチガチのひび割れた土になり、その堅さから野菜の苗を植える時にはアイスピックを使って土を砕き、その穴に苗を植えていきました。逆に雨が降るとドロドロの粘土になり、歩くのが困難な程です。 お米やダイズは良く育つのですが(丹波の黒豆、山田錦など有名です。)、野菜となると適切に育っていると言いがたいものが収穫出来ました。 さて、農業の本を読んでいると、さかんに「土づくり」なるものがでてくるけれど

牛糞や鶏糞を使わない理由って何かあるんですか?

organic farm88では、牛糞や鶏糞などの動物糞の厩肥(きゅうひ)を使っていません。使用する堆肥や肥料はは、地元のムギやダイズ、米ぬか。farmの周辺に生えている竹や雑木などを独自に発酵させたものです。 牛糞や鶏糞などの動物糞を全てを否定しているわけではなく、日本で良質な家畜糞を手に入れようと思うと難しいというのが一つの理由です。 家畜の飼育環境が劣悪過ぎる。北海道での研修中に、牛肉用の牛さんを見に行かせてもらって、その暗い畜舎に閉じ込められて自由に動き回れず、動