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IT エンジニアが押さえておくべき業界動向を「学び、語り合う」イベント 「Pro Tech One 2022 -IT フリーランスのイマとミライ-」開催

2022年6月18日(土)、PE-BANKはITエンジニアが押さえておくべき業界動向を「学び、語り合う」イベント「Pro Tech One 2022 -ITフリーランスのイマとミライ-」を開催いたしました。
PE-BANKでは所属するITフリーランスの方を対象に、2014年より開催してきた「プロエンジニア フォーラム」を「Pro Tech One 」としてリニューアル。イベントの対象をすべてのITエンジニアへと広げ、ITエンジニアやITフリーランスの皆様がIT業界で長く活躍し、その成長を支えるイベントへと進化しました。
その記念すべき1回目となる「Pro Tech One 2022 -ITフリーランスのイマとミライ-」の模様をレポートいたします。

「Pro Tech One 2022」は、コミュニケーションツール「oVice(オヴィス)」上のバーチャルなイベント会場にて開催。アップデートされ使いやすくなった「oVice」のイベント会場には、A会場とB会場が用意され、それぞれ3セッションのセミナーを実施。参加者は事前予約により興味のあるセミナーを視聴することができます。
今回のイベントには弊社に登録する多くのフリーランスエンジニア(以下プロエンジニア)と一般のITエンジニアの方々に参加していただき、セミナーの受講だけでなく、「相談ブースでの対話」や「参加者同士のコミュニケーション」など、バーチャル会場ならではのコミュニケーションを楽しんでいただきました。

「Pro Tech One 2022」は、PE-BANK代表取締役社長 髙田 幹也の開会挨拶でスタート。ITフリーランスの現状や現在の市場動向などを説明したのち、プロエンジニア代表として山崎 英之氏が登壇。今回参加されるITエンジニアの代表として挨拶し、セミナーがスタートしました。

髙田さん山崎さん

A会場 第1部 

ITフリーランス×仕事「イマあるしごと・ミライのしごと~東京編~」

株式会社PE-BANK 本社営業部長 加藤 洋一

PE-BANK 本社営業部長 加藤 洋一は「イマあるしごと・ミライのしごと~東京編~」をテーマに、首都圏で働きたいと考えている方や、これからフリーランスを志す方などに向けた講演を行いました。

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PE-BANKの営業担当として約15年間、ITフリーランスの方々へ案件を紹介しリアルな現場を見てきた立場から、昨今のコロナ禍によって、首都圏を中心に働くITフリーランスの仕事はどのように変わってきたかなど業界の変化を説明。時代による人気の言語の変遷、コロナ禍におけるリモート案件の急拡大など、詳細なデータを基に解説いたしました。
また今後、ITエンジニアにとって、どのような社会的な変化が起きると予想されるのか、これからはどんなITエンジニアが求められるのか、など今後の展望へと話題を展開。
さらに、今後の社会的な変化に応じてITエンジニアが長く活躍していくためには何が必要か、どんなスキルが求められているのか、さらには将来のキャリアプランをどのように描いていくべきかなど、営業担当の視点でお話いたしました。

B会場 第1部

ITフリーランス×仕事「イマあるしごと・ミライのしごと~地方都市編~」

株式会社PE-BANK 支店営業部長 永田 聡

「イマあるしごと・ミライのしごと~地方都市編~」をテーマとするPE-BANK 支店営業部長の永田による講演は、地方都市で働きたいと考えている方や、これからフリーランスを志す方に向けたもの。ITエンジニアとしての経験を持ち、PE-BANKでは各地で営業を担当してきた永田ならではの経験を踏まえてお話いたしました。

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20年程前から、地方の中小企業でもITのニーズが高まり、最近ではIT企業の設立も急激に増えていると現状を説明し、「今は、ITエンジニアの働き方にもリモートワークやワーケーションなどといった多様性が生まれ、働く場所が問われなくなってきました。地方でもチャレンジができる環境が整いつつあり、やりたい仕事が探せるようになってきている」と、地方都市におけるITエンジニアの可能性を紹介。
スキルだけでなく、責任感やリモート環境下でのコミュニケーション能力を高める、クライアントからの視点で物事を見るなど、地方都市を拠点とするITエンジニアが長く活躍していくためのポイントをアドバイスいたしました。

A会場 第2部

ITフリーランス×スマート社会
「『2030年のみらい社会』~AI/スマートシティ/メタバースが作るスマート社会、最新ニュースと事例で解説~」

ITライター/ジャーナリスト・元アスキー特派員 神崎 洋治 氏

ITライター/ジャーナリストとして、ロボット、AI、IoT、自動運転などITにかかわる様々な最新情報を発信する神崎 洋治氏。セミナーでは、第四次産業革命とそれがもたらすスマート社会とはどのようなものか、またそうした時代においてITエンジニアは何にどう取り組んでいくべきか、語っていただきました。

神崎洋治氏 (1)

様々な最新トピックや興味深い話題を動画で紹介しながら、ICT技術がもたらす第4次産業革命とそこから誕生するスマート社会について、わかりやすく解説してくださる神崎氏。同時に「現在の日本においては深刻なIT人材の不足をはじめ、エネルギー問題、少子高齢化やアフターコロナの社会をどうすべきかなど、将来に向けて多くの課題を抱えている」と日本の現状を分析し「だからこそ、仮想空間と現実空間の高度な融合によるスマート社会への変革が必要であり、そのためにはAI、ロボティクス、IoTなどを駆使したDXが欠かせない」と神崎氏は語ります。

神崎氏が紹介するICT技術やスマート社会などの最新動向は、どれもが新たな知見として興味深く、ITエンジニアにとっては未来を生き抜くヒントにあふれたものでした。

B会場 第2部

ITフリーランス×グローバル「電子国家エストニアから見る、ミライの日本」

エンタープライズ・エストニア 吉戸 翼 氏

ITフリーランス×グローバルのテーマについては、エストニア経済通信省の機関「エンタープライズ・エストニア」に所属し対日貿易を担当している吉戸 翼氏には、北ヨーロッパのエストニアからのオンライン講演により、電子国家として世界から注目されているエストニアのIT活用の実態について教えていただきました。

吉戸翼氏 (1)

行政サービスの99%がオンライン提供され、オンラインでできないことは結婚と離婚だけと言われているエストニア。「国家規模でデジタル化に取り組むエストニアの核となるのが「X-ROAD」です。分散されたデータベースをセキュアに連携させるプラットフォーム「X-ROAD」により、841の民間企業、193の公的機関、52のNPO法人、25の外国企業がネットワークを形成。民間セクターや政府、NGOなどが協業して共存できるエコシステムを形成することが目的です」」と吉戸氏。ヨーロッパでも最先端の電子国家と評価され、世界からも注目されているエストニアの現状を説明してくださいました。

また、セミナーの参加者に対してエストニアのスタートアップで働くことを検討してみてほしいと呼びかけるなど、グローバルに活躍するITエンジニアの可能性を提示してくださいました。

A会場 第3部

ITフリーランス×セキュリティ「サイバー担当元刑事が教えるwithコロナ時代のサイバーリスク・ネット犯罪の手口」

一般社団法人日本刑事技術協会 森 雅人 氏

森 雅人氏は、約15年間にわたりサイバー犯罪担当として、500件あまりの事件を扱ってきた千葉県警の元刑事。迷惑メール防止法を初めて適用した事件を担当した方としても知られています。セミナーでは、今認識しておかなければいけないサイバーリスクについて教えていただきました。

森雅人氏 (1)

森氏が最近の傾向として指摘するのが、コロナ禍により在宅勤務が増える中、個人をターゲットとしたサイバー犯罪のリスクが高まっている点。拡大するとともに巧妙化するサイバー犯罪に対して、実際に担当した犯罪の事例や最近のサイバー攻撃などの分析を用いながら、わかりやすく説明してくださいました。
とくに、ITエンジニアが知らず知らずのうちに組織犯罪の踏み台にされてしまう危険性については、実例をもとに詳細にレクチャー。それらに対してどのような防御策を心がけるべきか、実践的な情報も紹介していただきました。

現場でのセキュリティ対策を考えているITエンジニアはもちろん、現代のネット社会で生活するすべての人にとって非常に役に立つ講演となりました。

B会場 第3部

ITエンジニア×働く環境「ITエンジニアが安心して活躍できる社会」

一般社団法人 ITフリーランス支援機構 代表理事 高山 典久 氏

ITフリーランス支援機構 代表理事の高山 典久氏は、ITフリーランス支援機構が設立された経緯と、今後の展望について講演を行いました。

高山さん (1)

「社会的にフリーランスの地位は向上してきたが、ITフリーランスに特化した業界団体は今までなく、ITフリーランスが活躍するうえで、制度や法律において課題が多い」と高山氏。そのような課題を解決するためにITフリーランス支援機構を立ち上げたそうです。
さらに、ITフリーランスの政府労災への加入を実現するために「ITフリーランス支援機構全国労災保険センター」を設立したことや、ITフリーランスの労災防止・セーフティネットの拡充に向けた活動を行っているとの説明もありました。また、ITフリーランスの方々の事業主としての責任感の醸成や成長への支援、ITフリーランスの活躍を通じた地方のデジタル化、DX推進など社会課題の解決に向けた取り組みなどについて詳細に説明しました。

ITフリーランスがさらに活躍できるように環境を整備し、より一層輝ける未来を築いてくためのサポートを約束しました。

すべてのITエンジニアの成長と活躍を支える新たなイベント

PE-BANKが開催する「Pro Tech One」では、これからも様々なテーマを掲げてイベントや講演、セミナーなどを開催し、皆様の「学び」や「気づき」につながる機会をご提供していく予定です。ITエンジニアの皆様のご活用、ご参加を是非お待ちしております

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