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彼の紡ぐ言葉に憧れて  ~米津玄師2023TOUR/空想~

2023年早くも後1ヶ月で折り返しとなり、私の幼なじみが20の誕生日を迎え確実に大人としての責任を持たなければいけないと考える今日この頃私が今歩んでいる人生に大きな影響をもたらした米津玄師さんの日本ガイシホール公演二日目に参加させていただきました。

私の思っていたよりも、この公演は大きな意味を持っているような気がして自分のためにも多くの記憶を残したいと思いこの文を書きます。


普段はKPOPオタクをしている私ですが、私の感じる「好き・好み」という感情は米津玄師さんに帰着すると考えています。(激重思考)KPOPオタクの私の側面しか見たことがない皆様も「あー梨のルーツはここにあるんやな」とゆるっと読んでいただければ幸いです。

そして、今回の前提としてライブ会場して音が流れた瞬間からオンマたちに囲まれる中号泣したことを頭に入れていただけるとありがたいです。


梨と米津玄師さんの出会い  

私が小学校5.6年生の頃公園で友人たちと遊んでいたとき、一人のスマホを持っていいる友人が米津玄師さんの「ViVi」のMVを見せてくれたのがおそらく始まりだったと思います。

当時の私は、アニメやボーカロイドが大好きで(今でも見ます)、特に音楽は元々好きだったのでボーカロイドにどっぷりとハマっていました。

そこで、機械音しか聞いていなかった私に新たな道が開かれました。何がきっかけで当時の私が彼の音楽にハマったのか明確には思い出せませんが、大学生になった今まで彼の音楽に魅了され続けられているのが確かな証拠なのではないでしょうか。


実は米津オタク歴が一番長い


高校1年の時誕プレで頂いた画集

そうなんです。私、アニオタ(ハイキュー、チェンソーマン、BANANAFISH等)やドルオタ(StrayKids、ATEEZ、NCT、P1Harmony、JO1等)など守備範囲の広いオタクとして自分の好きなように生きていますが、米津さんのオタク歴が圧倒的に長いんですよね。空白期間を除いたとしても。(KPOP大浮気時期を指す)

今狂ったように自分の行きたいライブに足を運んでいますが、私の人生初ライブは「米津玄師2017TOUR/Fogbound」なんです。6年前という事実に衝撃を隠せませんがやはり人生初というイベントは人間にとって印象深くあるようで今回のライブを見ている最中にも鮮明に思い出しました。

なつかしいなーいい意味でも悪い意味でも純粋に世界を見ていたあの頃に少し戻りたい気持ちもわいてくるほどには自分は大人になっているようです。

正直ここまでの話しなくてもいいと思うけれど、俗に言う「古参」に分類分けされることがなかなか無いので少し昔の話をしたくなったんです。マウントですごめんなさい許して!!!!!!!!!!!

本題のライブの話

今回のライブは幸運が重なりトレード当選での参加です。本当にトレードに出していただいた方ありがとうございます。私の人生がまたいい方向に向きました。

初めての単番参加で不安でいっぱいの中かなりギリギリの時間に到着し物販でお目当ての時計と弟のTシャツのみ買い入場します。席は、スタンド下手側センステ付近でした。かなり全体を見やすい座席で個人的には好きです(あくまでも私の感性)

先日行ったaespaの公演とおなじ角度の席



そしてライブが始まります。ここ最近はアイドルのライブに行く機会が多かったので、「どんなビジュアルで来るのか」「髪型は何か」そんなことばかり考えていましたが、今日の梨は違います。

「米津玄師の音楽に浸る、ただそれだけでええ」その心持ちでした。席が天井から数えた方が早いからすねたとかそんなことではありません。本当です皆さんも米津さんのライブに行ったら感じます。


「あの空間に自分がいること」に価値を見いだせるので。

米津玄師の作り出す街の住人になる空間

よく、「米津ワールド」「米津玄師の世界観」確かにその通りだけど、もっと明確に表せないものかとライブが進む中考え、どうしたらあの空間を説明できるか考えに考えた結果、ライブは「米津玄師が作る街」という表現はどうかという一つの結論に至りました。

ツアータイトルについて2回目のコメント(ぜひスレッドまで読んで・・)

「空想が、日常生活にとけだしてくる、日常を見る目が変わる、空想から生まれた豊かな日常がある」  


この言葉を聞いたとき涙が止まらなかった。(米津さんがでていていないSEのときから一人で泣いています)

空想、妄想は非現実的だと否定されがちなこの世の中、彼は自分の中に描く空想を生きるモチベーションとしていいんだという肯定をくれる。その事実だけですべて救われたように感じた。

彼が空想の中で作り出す住人達の物語に入り込める空間が、「米津玄師のライブ」。彼の作り出す街の住人達にはそれぞれのバックグラウンド(楽曲)があり、ひとりひとりに焦点(歌唱)を当てる。その表現方法に彼のこだわりを感じた。

鮮やかで美しい

昨年から今年にかけてかなりのライブの参加した私だが、一番美しいライブは何ですか聞かれたら間違いなく今回のライブを挙げるだろう。

理由は、色。
とにかく、鮮やかで優しく広い。

日本ガイシホールの空間がその瞬間流れている曲にすべてが染まる。
照明も、ダンサーさんも、サイドモニターの有無まで。

その曲に最適な状況が一曲目からアンコールの曲まで続く、そんなサイコーな空間があっていいのか。いいんです。

KICKBACKを歌ってくださったのですが、圧巻以外の何物でもなかった。
私が感動したのは、リアルタイムで彼の見ている世界がモニターに映し出されていること。

彼にはこんな風に見えてるんだと思うとそれだけで眼福です。
バンチャンKICKBACKカバーありがとうね。ほんとに幸せでした。

梨のアイドルオタクがみえた瞬間

そりゃ、2時間30分ほどあればそんな瞬間もあるでしょうよ。
ありましたよ。片鱗が見えた瞬間。

まず一つ目、米津玄師足なげえ。
アイドルを見て発する口癖なんですけどなんせ、米津さん188cm(ATEEZの最長身ユノより2cm大きい)。
大きくてありがとう。双眼鏡を忘れた私米津さんのスタイルに救われました。

その2、ペンライトがない
そうなんですよ。ペンラがなくて光り物も禁止なので照明が映える環境になっているんですがアンコールの時アリーナ席や向かいのスタンド席に日ある物が・・・

「あれ、HYPEのときのタオルじゃね??」

米津玄師グッツ HYPEタオル

コロナ渦になり当たっていたがいけなくなりグッズだけ買った伝説ライブHYPEの鬼蛍光タオルだったんです。マジで、発光。電池が入っていないのにあの発光量は地球温暖化に貢献出来ます。KPOPアイドル。色は変えれないが、タオル光らせられるで。
(持っていかなかったことを後悔)


その3
トークが確実に上達している。
フリートークが得意では無いイメージだったが彼、この数年間で確実に成長している。
ギターの幼なじみ中ちゃんの力を借りなくても、自分でマインスイーパからLOSERに繋げられるトークスキルを持ち合わせていることに私は大感動してしまった。このことを母に話したらあんたは誰やと、言われましたがまぁ、私も中学生から大学生になるし人間の成長感じたって極普通なことでしょう。


総括

このライブについて文を書くことを決めたのは一番初めのコメントがきっかけです。


「今日一日が美しい日であるように」


今回が初めての人も複数回来ている人もいることを理解し、今日は明日にもなれないし昨日にもなれないから今日のこの公演を美しい日であるように作るという言葉を生み出せる彼の感性に私は憧れを感じる。

私は、彼の音楽に出会って言葉の美しさに気づくことが出来た。

今、私が好きで推しているアイドル達は米津さんの音楽に出会わなければまず出会うことも出来なかっただろう。

実際に私が好きになっているアイドル達の共通点を探してみると、世界観があり、意思が堅く、音楽に一貫性のあるグループが多いと思う。
好きになる要素は多くある中、音楽に惹かれたグループや、努力が見えるグループしか推さないところは完全に米津玄師の影響ではないだろうか。

彼の紡ぐ言葉と彼の見ている景色に憧れ、彼の音楽に人生を動かされている。

米津玄師という本名で活動し始めて11年、ボーカロイド時代を合わせるとさらに長い期間音楽シーンにいてくれる。こんな幸せなことがあるでしょうか、

私も数えると9年共に歩んで来れたようです。

10代最後にこのような感情を自分の好きを肯定する言葉をくれた「米津玄師」という私の人生アーティストのライブに参加できたことを誇りに自分の空想を膨らませ、また彼の描く美しい空間を心待ちに生きる。



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